「福島第一原子力発電所事故」の版間の差分

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福島県は11日20時50分、第一原発から半径2km以内に避難指示を出した{{Sfn|内閣事故調中間|2011|p=264}}。政府は、今後想定されるベントに備え、21時23分、第一原発から3km以内に避難指示、3km-10km圏内に屋内退避指示を出した{{Sfn|内閣事故調中間|2011|p=264-265}}。
 
12日未明、東京電力からの[[爆破弁#区別すべき他の概念|ベント]]作業実施の申し出に対して、官邸は許可を出した。12日3時06分頃から海江田経産大臣らが東電との共同記者会見を行い、1号機・2号機でベントを行うことを発表した{{Sfn|内閣事故調中間|2011|p=146-147}}。また5時44分に、ベントの実施作業が遅れた場合に対応するため、避難指示対象を半径10 kmに拡大した<ref>官房長官発表平成23年3月12日(土)午前</ref>。しかし官邸は、ベントがなかなか開始されないことに不満を募らせ、6時50分頃、海江田万里経産大臣が[[核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律|原子炉等規制法]]に基づきベント実施を命令した{{Sfn|内閣事故調中間|2011|p=149}}。さらに、現地の状況が十分に把握できないことから、菅直人首相自身が、ベント実施に平行して事故現場の福島第一原発を視察することを決定し、12日7時11分、菅がカメラマンらと共に事故現場に到着した<ref>官房長官発表平成23年3月12日(土)午前</ref>。しかし、操作マニュアルが電源喪失を想定しておらず、現場が混乱した<ref name="NHK原発危機">NHK総合テレビジョン(原発危機 第一回)2011年6月13日2:00</ref>ことなどから、ベント操作が首相の到着する段階になっても開始することができず、菅が現場にて説明を求めた。
 
1号機建屋の水素爆発の後、政府は12日18時25分、第一原発から20km以内へ避難指示を出した。