「京都大学霊長類研究所」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
51行目:
 
== 概要 ==
京都大学霊長類研究所の創始は、[[京都大学大学院理学研究科・理学部|京都大学理学部]]と[[京都大学人文科学研究所|人文科学研究所]]に所属する[[今西錦司]]が、[[1950年]]には霊長類の研究グループを発足させ、[[霊長類学]]の礎を築いたことに端を発する。[[1950年代]]に[[ニホンザル]]、[[チンパンジー]]などの生態研究を行い、相互行為や社会構造を基に系統比較を重視する研究が日本の研究者によって進められた。[[1967年]](昭和42年)、[[日本学術会議]]が内閣総理大臣に勧告して霊長類学研究所の必要性が認められることとなった<ref>設立の趣意:「広範なる人類学の各分野にわたって、その基礎をなす霊長類の心理学的、生態学的社会学的および医学、薬学、生理学等における実験動物としてのサルの生理学的、生化学的、遺伝学的研究を推進することの重要性にかんがみ、それらの研究を有機的・総合的に推進することのできる研究所設立の措置を早急に講じる必要がある。」</ref>。以来、日本で唯一の霊長類学の総合研究拠点として、全国各地の大学、研究所などの霊長類を対象とする研究者の受け皿となり、50年にわたって学際的、先導的な研究が活発に行われている。[[ヒト]]を含めた霊長類の学際的基礎研究をしているところに、本研究所の大きな特色がある。[[2010年]](平成22年)には[[共同利用・共同研究拠点]]「霊長類学総合研究拠点」に認定されている。
 
== 沿革 ==