「安政江戸地震」の版間の差分

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被害情報を伝える[[瓦版]]が発行され、[[風刺画]]の[[鯰絵]]なども刊行された。復旧事業が一時的な経済効果になったとも言われる<ref name="Oedo" />。地震後には夥しい数の[[瓦版]]や[[鯰絵]]が巷に出回り、よく売れたとする記録が少なくない(『武江地動之記』『なゐの日並』など)。瓦版には市民の情報獲得に対する欲求を満たす役割があり、中には国元の縁者に親子兄弟の安否を刷り込み知らせるもの、地震の発生を歓迎するような詞書が添えられているものもあり、災害が世の乱れを糺すべく天が凶兆を以て警告するのだとする思想が当時は依然として根強く残っていた<ref name="Kitahara">北原糸子『安政大地震と民衆』三一書房、1983年 ISBN 978-4642063920</ref>。
 
『安政見聞誌』には、地震当日の夜五つ時頃(20時頃)、「浅草御蔵前通大墨」という眼鏡屋が所有する3[[尺]]余(約1m)の[[磁石]]に吸付いていた古釘、古錠など金物が悉く落下し、地震後に再び鉄を吸付ける力を回復したとある。この現象を元に、[[佐久間象山]]が大地震を予知する地震予知器を開発している。地震の予兆について人々から聞いた話を元に作成され、原理としては磁石の先端に[[火薬]]が付けられ、[[大地震]]が来る前にはその火薬が下に落ちるとするものであったという<ref>[http://jcsw-lib.net/ansei/htmls/ansei/03/normal/03_019.html 安政見聞誌] [[日本社会事業大学]]附属図書館, デジタル・ライブラリー</ref><ref name="Tsuji">[[都司嘉宣]]『千年震災』ダイヤモンド社、2011年 ISBN978ISBN 978-4478016114</ref>。死者の無料埋葬、米の配給、物価抑制のための公定上限価格の設定なども行われた。
 
== 安政年間の地震 ==