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== あらすじ ==
中高一貫のエリート学校チェリートン学園」。内で、ある日学園内で、演劇部の[[草食動物|草食獣]][[アルパカ]]の生徒'''テム'''が[[肉食動物|肉食獣]]に殺されるという「食殺事件」が起きる。テムと同じく演劇部部員であった[[ハイイロオオカミ]]の少年'''レゴシ'''は、大型の肉食獣であることに加えて寡黙な性格や意味深な言動が災いし、テム殺しの犯人だと疑いの目を向けられてしまう。幸いこの疑惑はすぐに晴れることとなるが、結局真犯人は見つからないままであり、学園内に生まれた肉食獣と草食獣の確執のようなものが消えることはなかった。
=== 新歓公演「アドラー」:1 - 2巻 ===
演劇部による新入生歓迎公演が迫る中、レゴシは演劇部の役者長である[[アカシカ]]の'''ルイ'''から夜間練習の見張りを命じられ、その際に通りかかった草食獣に対して本能を暴走させて襲いかかってしまう。すんでのところで食殺は起こさずに済んだものの、レゴシは強い自己嫌悪を覚える。その後部の雑務で園芸部を訪れたレゴシは、そこで小さなウサギの少女'''ハル'''と出会う。彼女こそ、レゴシが襲った草食獣だった。レゴシは彼女の腕にある、あの夜にレゴシがつけてしまった傷について尋ねるが、ハルはその夜傷が出来た経緯を何も覚えていないと述べ答えた。レゴシはハルに興味を覚えるが、その話が広がることはなかった。花壇の移動を手伝った代価態度を体で支払おうとすを求めていものだと勘違いされてしまう。ハルに迫逃げ出したレゴシだったがは驚いて逃げ出すものの、自分が初めてオスとして扱われた嬉しさから、また彼女に会いたいと切望するようになる。
 
やがて新歓公演の本番がやってくる。演目は部の伝統である「アドラー」、死神と少女とを取り巻く悲劇だった。主演で死神アドラーを演じるルイだったが、稽古中った傷を抱え、絶不調を押して初日の舞台へ上る。そして圧巻の演技で観客を湧かせたものの、負傷が悪化、疲労骨折したため至る。2日目はベンガルトラ・'''ビル'''が急遽アドラーを演じることとなる。そこで元のり、ビルの立ち位置であった悪役の抜け穴へレゴシがあてがわれることとなる。ルイの脱落を好機だと捉え明るく振る舞うビルに感心するレゴシは感心する。しかしだったが、2日目公演の直前、ビルが緊張を鎮めるためにウサギの血を服用したビルにことを知って激昂し、本番中に本気の喧嘩を仕掛ける。演劇という虚構の中で突如始まった現実の暴力は、図らない内にずも観客を引き込んだ。その場は乱入したルイのアドリブによって収められる。思わぬ形の成功は学生新聞でも取り上げられるなど、レゴシは一躍時の人となった
=== 隕石祭:3 - 6巻 ===
新歓公演後、偶然ハルと再会したレゴシは、あの夜のこと(自分が彼女を襲ったということ)言い出ないまま、罪悪感を抱えながらも交流を重ねていくうちに、恋愛感情のようなものを覚えていく。しかし、買い出し中に迷い込んだ裏市で出会った医師・[[ジャイアントパンダ]]の'''ゴウヒン'''から、レゴシが抱いているのは狩猟本能が変形した恋愛感情であり、食殺を起こす前に縁を切るべきだと諭される。街で開催される隕石祭の装飾作業中、レゴシは親しそうに触れ合うハルとルイを目撃したことをきっかけに恋愛感情を確立し、本能に抗いながら、ハルへの想いに殉じた行動を取るようになる。やがて告白を決意するが、その直後、ハルが何者かに誘拐される。裏市で活動する犯罪組織・シシ組の仕業だと知り、ったレゴシはゴウヒンの助けを借りてシシ組へと乗り込み、ハルを救出する。ルイもレゴシを追うようにしてシシ組へと向かったものの、既にハルは救出された後であった。ルイは全てを失った諦観と共に、手負いであったシシ組のボスを射殺。その現場に居合わせたシシ組の構成員・'''イブキ'''は、ルイにから新たなボスになるよう半ば強制的に提案されルイもそれを受け入れて学園やレゴシらと決別する。 この事件以降、草食獣をボスに頂いたことでシシ組は裏市で勢力を拡大してく。
=== 食殺事件:7 - 11巻===
極秘に開催されていた種族長らによる評議会では、チェリートン学園から長年'''青獣ビースター'''が輩出されていないことが問題視されていた。学園長の主張も虚しく、早期解決を求める層からの提案によって「先に起きた食殺事件(テム殺しの犯人を見つけたものをビースターにする」ということが決定される。一方そんな事情を知る由もないレゴシは、学園の警備員'''ロクメ'''からの依頼をきっかけに食殺犯捜しを始める。調査の最中に食殺犯と思しき肉食獣に襲撃されたことで、相手の圧倒的な強さを実感し、ゴウヒンに弟子入りを志願。死肉を前にした瞑想によって肉への欲を断ち、食肉中毒者の捕縛を通じて戦闘スタイルを確立し、食肉に頼らない強さを求め
食殺犯は演劇部部員の[[ヒグマ]]・'''リズ'''であった。肉食獣による食殺を許せないレゴシと食殺を崇高な想い出としていたリズ。2は何度も衝突した後、大晦日に決着をつける約束をする。レゴシから2匹の決着の立ち会いを頼まれたルイは悩んだ末に組抜けを決意し、イブキの命と引き換えに表世界への復帰を許される。そして劣勢にあったレゴシの元へと駆けつけ、リズに勝つためだと自らの右足を差し出す。レゴシは食肉の禁忌を犯し、その代償として得た力でリズに勝利する。
=== :12巻 - ===
レゴシとルイによって解決された喰殺事件は、「食殺犯を倒すため決着、同意の元で生きた友人の肉つけ食う」という特殊な経緯があっため、真相は隠匿され、表向きにはルイがその身を犠牲にして事件を解決したことになっていた。レゴシだったが、食肉の微罪処分行為によって前科けられいてしまいそのため草食獣との結婚が不可能になってしまるなどの社会的なハンデを負こととなる。ハルとの関係を進展させられなくなったレゴシは自分だけの生き方を模索するためチェリートン学園を退学し、自ら部屋を借りアルバイトで生計を立て、食肉の禁断症状に耐えながら新たな生活を始めることになる。レゴシの食肉は非常に特殊なケースだったうえ、新たな食肉を誘発する可能性すら孕んでいたために隠匿され、表向きにはルイが事件を解決したことになっていた。一方、青獣ビースターの頂点であり、動物社会を総括する'''壮獣ビースター'''であるウマ・'''ヤフヤ'''は、食殺犯を倒すために食肉を犯したレゴシに興味惹かれて調査を始める。その過程で、レゴシがかつての同僚であり共に未来のビースターと目されていたコモドオオトカゲ・'''ゴーシャ'''の孫であると知った
 
== 登場キャラクター ==
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: 体格や戦闘力に見合わず繊細で心優しい性格。物静かで目立とうとはせず他者との付き合いも積極的ではないため、周囲からは近寄りがたい変わった動物だと思われている。幼馴染である[[ラブラドール・レトリバー|ラブラドールレトリバー]]のジャックは良き理解者。
: 肉食獣、ひいてはオオカミであることがコンプレックスで無害な存在でありたいと望む。ハルと出会ったころから様々な経験を経て抑え込んでいた自分を少しずつ出すようになっていくが、ハルへの感情が恋なのか肉食獣としての本能(食欲)なのか懊悩する。
: リズとの決闘の際に(半ば強制されたとはいえ)ルイの右足を食たため、食肉の前科が付き、草食獣との関わりに複数の制約が課せられることになる。その中には草食獣との結婚も含まれるため、法的にはハルとの結婚が不可能になる。それを期に退学を決意、アパート「コーポ伏獣」に転居して新たな生き方を模索していく。しかし、草食獣に触れただけで食肉の欲求に駆られるほどの禁断症状を抱えることになったため、草食獣との関わりを必要最低限にすることに努めるようになる。
: 名前の由来は俳優の[[ベラ・ルゴシ]]から{{R|vol1|page1=204}}。
; ルイ
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: 30歳。武闘派らしく、他組との小競り合いでは真っ先に突っかかっていった。「ボス(ルイ)を食いそうになったら俺を撃て」という約束に従い、イブキを射殺しルイをシシ組から解放する。胸部から腹部にかけて「猫邪羅死」という大きなタトゥーを入れている。
; ボス(名前不詳)
: 全身白い毛の動物を食べることを趣味としている。手下にハルをさらわせて食べようとするが、寸前でレゴシに阻止される。逃げようとするレゴシをピストルで撃とうとしたところをルイに逆に射殺される。
 
=== その他 ===
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: 種族 - ライオン
: ライオンは善良である、というイメージを市民に植え付けるため、大学入学直前に牙をすべて抜いて総入れ歯にし、全身を400万かけて改造した過去を持つ。
: シシ組の暗躍によってライオンのイメージが下がることを危惧し、事実を表沙汰にしないように動いている。
; ヤフヤ
: 種族 - [[ウマ]]