「1968年のメジャーリーグベースボール」の版間の差分

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そして東西の2地区でまず優勝を争い、地区優勝チームがリーグ優勝決定シリーズ([[リーグチャンピオンシリーズ]])に進出してリーグチャンピオンを争い、それに勝ったチャンピオンチームがワールドシリーズに進むことになった。この結果翌年のペナントレースは4月7日開幕して10月2日終了の26週間(それまでは25週間)とし、5試合制の両リーグの[[リーグチャンピオンシリーズ]]は10月4日からで、[[ワールドシリーズ]]は10月11日からと決まり、それまで10月初めに行われていたワールドシリーズは10月中旬に繰り下げられた。
===地区分割後の所属球団===
 
<table cellpadding="3">
東西2地区への地区割りは、アメリカンリーグが(東地区)ボストン・ニューヨーク・ワシントン・ボルチモア・クリーブランド・デトロイト、(西地区)シカゴ・カンザスシティ(新)・ミネソタ・シアトル(新)・オークランド・カリフォルニア。ナショナルリーグは(東地区)ニューヨーク・フィラデルフィア・ピッツバーグ・モントリオール(新)・シカゴ・セントルイス、(西地区)ロサンゼルス・サンフランシスコ・ヒューストン・シンシナチ・サンディエゴ(新)・アトランタであった。東西で地区分割したけれど、シカゴはナショナルリーグは東地区でアメリカンリーグは西地区へ編入され、ナショナルリーグのセントルイスが東地区に入り、セントルイスよりも東側のアトランタやシンシナチが西地区に入ったのは、戦力や人気面で不均衡にならないための措置であったとされている。西地区はドジャース、ジャイアンツが人気が高くて強いが、東地区はメッツが1962年創設以来7年間も最下位争いを続ける弱いお荷物球団でありカブスやフィリーズが低迷していてそこへモントリオール・エキスポズが新規で加盟したばかりであったことで、リーグを連覇し強くて人気のあるカージナルスを東地区へ入れて盟主として軸になる球団にという考えであった。これは翌年の1年目から見事に裏切られることになる。
<tr valign="top"><td>
アメリカンリーグ(東地区)
*ボストン・レッドソックス
*ニューヨーク・ヤンキース
*ワシントン・セネタース
*ボルチモア・オリオールズ
*クリーブランド・インディアンス
*デトロイト・タイガース
</td>
<td>
アメリカンリーグ(西地区)
*シカゴ・ホワイトソックス
*オークランド・アスレチックス
*ミネソタ・ツインズ
*カリフォルニア・エンゼルス
*カンザススシティ・ロイヤルズ(新)
*シアトル・パイロッツ(新)
</td>
<td>
ナショナルリーグ(東地区)
*ニューヨーク・メッツ
*フィラデルフィア・フィリーズ
*ピッツバーグ・パイレーツ
*シカゴ・カブス
*セントルイス・カージナルス
*モントリオール・エキスポズ(新)
</td>
<td>
ナショナルリーグ(西地区)
*ロサンゼルス・ドジャース
*サンフランシスコ・ジャイアンツ
*ヒューストン・アストロズ
*シンシナティ・レッズ
*アトランタ・ブレーブス
*サンディエゴ・パドレス(新)
</td></tr>
</table>
東西2地区への地区割りは、アメリカンリーグが(東地区)ボストン・ニューヨーク・ワシントン・ボルチモア・クリーブランド・デトロイト、(西地区)シカゴ・カンザスシティ(新)・ミネソタ・シアトル(新)・オークランド・カリフォルニア。ナショナルリーグは(東地区)ニューヨーク・フィラデルフィア・ピッツバーグ・モントリオール(新)・シカゴ・セントルイス、(西地区)ロサンゼルス・サンフランシスコ・ヒューストン・シンシナチ・サンディエゴ(新)・アトランタであった。東西で地区分割したけれど、シカゴはナショナルリーグは東地区でアメリカンリーグは西地区へ編入され、ナショナルリーグのセントルイスが東地区に入り、セントルイスよりも東側のアトランタやシンシナチが西地区に入ったのは、戦力や人気面で不均衡にならないための措置であったとされている。西地区はドジャース、ジャイアンツが人気が高くて強いが、東地区はカブスやフィリーズが低迷しメッツが1962年創設以来7年間も最下位争いを続ける弱いお荷物球団でありカブスやフィリーズが低迷していてそこへモントリオール・エキスポズが新規で加盟したばかりであったことで、リーグを連覇し強くて人気のあるカージナルスを東地区へ入れて盟主として軸になる球団にという考えであった。これは翌年の1年目から見事に裏切られることになる。
===エキスパンションドラフト===
そして前回のエキスパンションの時も行った新設球団への既存球団から選手を供出するためのエキスパンションドラフトが開かれて、まず既存球団は支配下選手40名のうち15名を凍結して選抜の対象から外し、両リーグの新設球団はリーグ内の既存球団8チームから5名(1球団からは1名)を選抜し(第1ラウンド)、次に既存球団は再び3名を凍結して、新設球団は再び5名を選抜する(第2ラウンド)。この方法を繰り返して第6ラウンドまで行い、総計30名を新設球団は選抜指名し一人当たりアメリカンリーグは17万5,000ドル、合計525万ドルを元の球団に支払い、ナショナルリーグは一人当たり20万ドル、合計600万ドルを元の球団に支払った。この他にフランチャイズ権利金をアメリカンリーグは10万ドル、ナショナルリーグは40万ドルを連盟に支払い、それに加えて選手の年金基金やリーグ基金などの分担金も支払い、アメリカンリーグの新設球団カンザスシティ・ロイヤルズとシアトル・パイロッツはそれぞれ総額600万ドル、ナショナルリーグの新設球団モントリオール・エキスポズとサンディエゴ・パドレスはそれぞれ総額700万ドルを用意したと言われ、既存球団の選手供出の対価として既存球団にはアメリカンリーグでは平均50万ドル、ナショナルリーグでは平均60万ドルの収入であった。(参考:[[1968年のMLBエクスパンションドラフト]])