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|外部リンク = {{Official website}}
|位置画像 = {{基礎自治体位置図|21|213}}
|特記事項 =
}}
[[ファイル:Sinsakariv.JPG|thumb|270px|新境川堤]]
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== 地理 ==
北部から東部にかけては俗に[[各務原アルプス]]と呼ばれる標高200~300m200-300mの[[秩父古生層]]の[[砂岩]]、[[チャート (岩石)|チャート]]層山地が広がり、南部を[[木曽川]]が流れ、[[愛知県]]との県境となっている。市の中心部には標高30~60mの[[各務原台地]]が広がり、極めて水はけの良い[[洪積層]]の[[黒ボク土|黒ぼく土壌]]であるため稲作には不向きで、[[鵜沼宿]]などの宿場町や街道沿いに街があったほかは、明治期までは大部分が原野であった。[[名古屋鉄道|名鉄]]の[[六軒駅 (岐阜県)|六軒]]、[[二十軒駅|二十軒]]という駅名や、溜め池の苧ヶ瀬池は当時の名残である。明治以降は、このような広大な原野と水はけの良すぎる土壌を生かす形で、軍事基地や演習場、かつては[[岐阜大学]]の農学部と工学部がおかれ、機械や紡績の工場、少ない水で成長する人参などの生産が主な産業となった。山地は[[古生代]]〜[[中生代]]の[[チャート]]が主体で、堅いチャートが浸食されずに残ったもので、山地が空中写真で“>”という形に褶曲していることが確認できる。鵜沼地域の木曽川の岸からは、[[ジュラ紀]]の[[放散虫]]が豊富に出土し<ref>{{Cite journal |author = 西原 ちさと, 八尾 昭|title =美濃帯犬山地域のジュラ紀中世(Bajocian)放散虫類の群集変遷 |url=https://doi.org/10.14825/kaseki.78.0_32 |date =2005|journal =化石|volume =78|issue =|pages =32-39|pmid = | doi=10.14825/kaseki.78.0_32}}{{PDFlink|[https://www.jstage.jst.go.jp/article/kaseki/78/0/78_KJ00003714330/_pdf]}}</ref>、“Unuma”と命名された放散虫もあるほどである。2004年に合併した旧川島町や旧稲羽町の南側は木曽川によって運ばれた[[沖積層]]の平地が広がっており、古くから木曽川が氾濫しやすい地域で、洪水が発生するたびに地形が変わる幾つかの川中島で形成されていた。昭和20年代にようやく現在の河川流域に定まり、木曽川が3つの流路に分けられ、[[三派川]]と呼ばれている。北派川は現在は新境川流路となっており機能していないが、南派川は愛知県との県境となっている。
* 河川:[[木曽川]]、[[境川 (岐阜県)|境川]]、[[新境川]]、[[大安寺川]]
** 用水:[[羽島用水]]、[[各務用水]]
* 湖沼:[[苧ヶ瀬池]](おがせいけ)、[[東島池]]
* 山:[[権現山 (各務原市)|権現山]]、[[伊木山]]、[[三井山]]、[[各務山]]、各務原アルプス(金毘羅山、迫間山、向山、権現山などのある山並みの通称)
 
=== 隣接する自治体 ===
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詳細は<ref>[http://www.city.kakamigahara.lg.jp/shisei/aramashi/000842.html 各務原市・沿革]</ref>を参照
* [[1963年]](昭和38年)[[4月1日]] - [[稲葉郡]][[那加町]]、[[稲羽町]]、[[鵜沼町]]、[[蘇原町]]が[[日本の市町村の廃置分合|合併]]し各務原市が誕生。
**[[6月]] - [[人口]]6万人を突破。
* [[1965年]](昭和40年)[[1)1]] - 市庁舎を現在位置に移転。
* [[1967年]](昭和42年)[[11)11]] - 人口7万人を突破。
* [[1968年]](昭和43年) - [[ライン大橋]]完成。各務原市誕生前の[[1925年]]11月に完成した[[犬山橋]]に次いで、当市と愛知県犬山市とを結ぶ2つめの橋である。
* [[1969年]](昭和44年) - [[愛岐大橋]]完成。当市と愛知県とを結ぶ3つめ(江南市との間では初)の橋である。
* [[1973年]](昭和48年)[[3)3]] - 現市庁舎完成。
**[[4月]] - 市制10周年。
* [[1976年]](昭和51年)[[11)11]] - 人口10万人を突破。
* [[1983年]](昭和58年)[[4)4]] - 市制20周年。
* [[1986年]](昭和61年)[[3)3月5日]] - [[東海北陸自動車道]]の[[岐阜各務原インターチェンジ|岐阜各務原IC]]・[[美濃インターチェンジ|美濃IC]]間が開通([[1998(1998]][[12月13日]]、東海北陸自動車道が[[名神高速道路]]([[一宮ジャンクション|一宮JCT]])に連結)。
* [[1992年]](平成4年)[[10)10]] - 人口13万人を突破。
* [[1993年]](平成5年)[[4)4]] - 市制30周年。
* [[1996年]](平成8年)[[3)3月23日]] - [[岐阜かかみがはら航空宇宙博物館]]オープン。
* [[2000年]](平成12年)[[3)3月28日]] - [[犬山橋]]に隣接した道路専用の「ツインブリッジ」が完成。道路橋に名鉄電車が通っていた(路面電車と同様だった)のが改善され、旧橋は電車専用の鉄橋となる。
** [[6月]] - [[各務原市ふれあいバス|ふれあいバス]]運行開始。
* [[2003年]](平成15年)[[4)4]] - 市制40周年。
* [[2004年]](平成16年)[[11)11月1日]] - [[羽島郡]][[川島町 (岐阜県)|川島町]]を編入。
* [[2006年]](平成18年)[[11)11月5日]] - [[神明小網橋]]完成。
* [[2008年]](平成20年)[[3)3]] - 人口15万人を突破。
* [[2013年]](平成25年)[[4)4]] - 市制50周年。
**[[ 3月24日]] - [[各務原大橋]]完成。旧市区と川島地区(旧・川島町)とが1本の道で結ばれた。2006年に完成した[[神明小網橋]]と合わせて当市と愛知県とを結ぶ4つめ(江南市との間では2つめ)のルートとなる橋である。
 
== 人口 ==
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=== 歴代市長 ===
{| class="wikitable"
! 代!! 氏名    !! 就任           !! 退任            !!着任期数!! 備考                 
|-
|1||[[武藤嘉一]]||1963年(昭和38年)4月||1968年(昭和43年)6月||2期||病気により2期途中で辞任
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| 無会派 || align="right" | 2 || 吉岡健、水野岳男
|}
 
 
== 経済 ==
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* [[守口大根]](生産のみ)
* [[各務原キムチ]]
* 篝火(清酒  [[菊川 (酒造)|菊川]] )
 
=== 主な企業 ===
* [[川崎重工業航空宇宙システムカンパニー]]
* [[カルビー]]各務原工場  - 地域限定各務原キムチ味ポテトチップスを製造
* [[日本一ソフトウェア]]
* [[ムトー精工]]
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=== 国内 ===
;友好都市
*{{Flagicon|福井県}} [[福井県]][[敦賀市]]
*:[[1989年]](平成元年)[[10月2日]] 友好都市提携
;都市交流
*{{Flagicon|愛知県}} [[愛知県]][[犬山市]]
 
=== 海外 ===
;姉妹都市
*{{Flagicon|KOR}} [[春川市]]([[大韓民国]][[江原道 (南)|江原道]])
*:[[2003年]][[10月31日]]姉妹都市提携。冬のソナタのロケ地として知られる。
*:提携と関連して[[学びの森 (各務原市) |学びの森]]内に通称「冬ソナストリート」が整備された。ただし、市民からは交通網の改善を後回しにしてまで整備すべきだったのかと言う批判もある。
;都市交流
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* 子苑第一幼稚園
* 子苑第二幼稚園
* 合歓の木幼稚園
* 合歓の木南幼稚園
* うぬま第一幼稚園
259 ⟶ 258行目:
すべて私立。
 
* 認定こども園  前宮保育園
* 川島東こども園
* 新生こどもえん
* 認定こども園  だいち
* 認定こども園  ひよし幼稚園
* かわしま育ちの庭
* かわしま学びの庭
* 認定こども園  各務保育園
 
== 交通 ==
376 ⟶ 375行目:
*[[法福寺 (各務原市)|法福寺]]
*[[金山寺 (各務原市)|金山寺]]
*[[手力雄神社 (各務原市)|手力雄神社]]  (那加)
*[[加佐美神社]]  (蘇原)
*[[飛鳥田神社 (各務原市)|飛鳥田神社]]  (蘇原)
*[[車折神社 (各務原市)|車折神社]]  (鵜沼)
*[[御井神社 (各務原市)|御井神社]]  (三井)
*[[村国神社]]  (鵜沼)
*[[村国真墨田神社]]  (各務)
*[[白鬚神社 (各務原市川島)|白鬚神社]]  (川島) 
*[[榎神社 (各務原市川島)|榎神社]]  (川島)
*[[上ノ島神明神社]]  (川島)
*[[八幡神社 (各務原市川島渡町)|八幡神社]]  (川島)
}}
 
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*[[木曽川うかい]]
*[[日本ライン夏まつり]]
*[[素人歌舞伎|子供歌舞伎]]  ([[村国座]])
*岐阜基地[[航空祭]]
*航空自衛隊夏祭り(盆踊り)
438 ⟶ 437行目:
* 市役所本庁舎
* [[各務原市産業文化センター|産業文化センター]]
* [[川島市民サービスセンター]]  [[川島町 (岐阜県)|川島地区]]
<!--過去の記述なのでもう不要ではないか
<ref>2016年3月21日までは旧・[[川島町 (岐阜県)|川島町役場]]を使用。</ref>
<ref name="広報各務原3.22">[http://www.city.kakamigahara.lg.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/012/477/0301koho1.pdf 各務原市 - 広報各務原 2016年3月22日号]2016年3月22日に新築移転。</ref>  -->
* 尾崎市民サービスセンター  尾崎団地([[那加町|那加地区]]北部)
* 稲羽市民サービスセンター  [[稲羽町|稲羽地区]]
* [[鵜沼市民サービスセンター]]  [[鵜沼町|鵜沼地区]]
* みどり坂市民サービスセンター 鵜沼地区
* 蘇原市民サービスセンター  [[蘇原町|蘇原地区]]
 
=== 警察署 ===
456 ⟶ 455行目:
*** 川島分署
<!-- 過去の記述なのでもう不要ではないか<ref name="広報各務原3.22" /> -->
*** 尾崎出張所
***南出張所
** 東部方面消防署
*** 北分署
*** みどり坂出張所
 
=== 図書館 ===
*[[各務原市立中央図書館]]
**[[川島ほんの家]]   ([[川島会館]]3階)
**[[中央ライフデザインセンター図書室]]
**[[もりの本やさん]]
502 ⟶ 501行目:
*[[川島スポーツ公園]]
*各務原市ホッケー場
*協定グラウンド
*桜体育館([[岐阜県立岐阜各務野高校|旧岐阜女子商業高校校舎]]体育館)
*那加地区体育館
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=== 航空自衛隊岐阜基地 ===
[[ファイル:Gifu airfiled.JPG|thumb|300px|航空自衛隊岐阜基地]]
同市に位置する[[航空自衛隊]][[岐阜基地]]は、[[1917年]](大正6年)に各務原陸軍飛行場として開設されて以来、現存する飛行場としては国内最古の歴史を誇る(国内最古飛行場は[[1911年]](明治44年)4月1日開設の[[所沢陸軍飛行場]]であるが戦後に飛行場機能は喪失)。航空自衛隊に配備される新型機や航空機に関連する装備の試験等を行う飛行開発実験団を擁していることから、日本一早く最新鋭機が飛行しているところを見られる。毎年秋頃に開催される航空祭では異機種混成編隊と呼ばれる全国の航空祭でも珍しいフライト形態を眺めることができる。
 
基地内に[[防衛省]][[近畿中部防衛局]][[東海防衛支局]]岐阜防衛事務所と[[防衛装備庁]]岐阜試験場が所在。また、基地と隣接して[[川崎重工業航空宇宙カンパニー]]岐阜工場と[[陸上自衛隊]][[守山駐屯地]]の分屯地である[[岐阜分屯地]]が所在する。
572 ⟶ 571行目:
 
=== かつて計画された幻の各務原市 ===
[[1956年]](昭和31年)に新市町村建設促進法が施行された際、稲葉郡のうち旧・各務郡を中心とした地域(那加町、蘇原町、鵜沼町、稲羽町、[[芥見村]])の4町1村で合併し市制施行が計画されたという。しかし、芥見村は名鉄美濃町線、長良川、県道(後の[[国道156号]])により岐阜市との繋がりが強いこともあったため、岐阜市への編入を選択することとなり、実現に至らなかった。
 
=== 地下水汚染 ===
<!-- この節は 「硝酸性窒素による地下水汚染対策事例集」pp.209-234をまとめたものである。 -->
各務原市では昭和50年代に硝酸性窒素による地下水汚染が発見された<ref>{{Cite web|author=環境省環境管理局水環境部|title=硝酸性窒素による地下水汚染の浄化技術|work=硝酸性窒素による地下水汚染対策事例集|url=http://www.env.go.jp/water/chikasui/no3_taisaku/pdf/mat07_1.pdf|format=PDF |accessdate=2008年6月11日 }}</ref>。原因は特産物である「[[各務原にんじん|ニンジン]]」の耕作地で使用される[[窒素肥料]]の流出であることが後に判明するが、原因特定までに10年の時間がかかった。各務原市は「各務原台地」と呼ばれる台地の上に位置しており、地質的には1m程度までが表層である「[[黒ボク土]]」と呼ばれるもので、そこから基部岩盤まで最大100m程度の3層の砂礫層が存在している。このような地理的状況から表層面は水はけが良い反面、地下水が豊富で古くから井戸などにより地下水を利用してきたが、表層の汚染が地下水に浸透しやすい状況であったと言える。現在は、減肥対策によってある程度の汚染軽減がなされているが、あくまで負荷がゼロになったわけではないため、依然として汚染が存在する状態が続いている
原因は特産物である「[[各務原にんじん|ニンジン]]」の耕作地で使用される[[窒素肥料]]の流出であることが後に判明するが、原因特定までに10年の時間がかかった。各務原市は「各務原台地」と呼ばれる台地の上に位置しており、地質的には1m程度までが表層である「[[黒ボク土]]」と呼ばれるもので、そこから基部岩盤まで最大100m程度の3層の砂礫層が存在している。このような地理的状況から表層面は水はけが良い反面、地下水が豊富で古くから井戸などにより地下水を利用してきたが、表層の汚染が地下水に浸透しやすい状況であったと言える。現在は、減肥対策によってある程度の汚染軽減がなされているが、あくまで負荷がゼロになったわけではないため、依然として汚染が存在する状態が続いている。
 
== 脚注 ==