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==エネルギーの貯蔵と生存==
[[成人]]では[[基礎代謝]]量は1日およそ1600[[キロカロリー]]であるが、栄養摂取量が減少すると1200キロカロリーに落ち、延命を図ろうとする生理的反応が起こる。栄養が欠乏するとまず脂肪が分解されされ、その後に使用していない筋肉がエネルギー源として利用される。
 
これにより、[[水分]]の補給があれば絶食状態で1-2ヶ月程度生存でき、この限界を越えれば[[餓死]]に至る。ただし、肥満の人(脂肪の貯蓄の多い人)はこれより長く生存できる。痩せた人(脂肪の貯蓄の少ない人)はこれより短めで死に至ると考えられる。餓死は体内の脂肪を使い切った後に起こるものであり、(水分の補給があれば)肥満状態の人間が餓死することはない。肥満の場合、まずは脂肪を使い切る期間を経た上で餓死に向かう。脂肪量によっては3-4ヶ月以上かかることもある。水だけで3ヶ月以上生存するというのは信じ難いかも知れないが、同じ哺乳類である熊などは脂肪を蓄えた状態で[[冬眠]]して数ヶ月すごすので決して無理な数字ではない。