「なまはげ」の版間の差分

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=== 「観光」化 ===
男鹿半島には観光用に年中なまはげを体験できる施設「男鹿真山伝承館」がある。また、男鹿地区に限らず秋田県の観光・物産PR活動において歴史的な習わしを超えて用いられており、各地に常設・仮設を問わず立像も設置されるなど、秋田県を象徴する[[記号]]にもなっている。「なまはげは未婚男性」というしきたりがある地区出身の既婚男性が、観光行事でなまはげに扮するいった使い分けも行われている<ref name="記者の目"/>。
 
観光客を楽しませる目的で、なまはげを[[モチーフ]]とした新たな芸能も創作されている。[[昭和]]の[[高度経済成長]]期に見られた[[団体旅行]]を中心とした[[レジャー]]ブーム期には「なまはげ踊り」が、[[平成]]が始まる頃の[[バブル景気]]期にみられた[[リゾート]]ブーム期には「なまはげ[[太鼓]]」が創作された。これらは季節性や地域性の枠を超え、[[竿燈|秋田竿灯まつり]]や様々な物産展などへの参加に留まらず、単独公演も行っている。これらは旧来のなまはげとは異なり、[[#「鬼」化|「鬼」化]]した仮面を被っており、また、藁ではなく、破損しづらい[[毛糸]]や麻ひもで作った衣装を着て演舞を行う。
 
[[File:左利きらしきナマハゲ (42229868864).jpg|thumb|秋田市の[[居酒屋]]でのなまはげショー(2018年6月 秋田市)]]
田舎風の[[居酒屋飲食店]]において、[[民俗芸能]]の道具を店内装飾に用いたり、従業員が民俗芸能を実施したりして、誘客につなげたり、客の満足度を上げる例が様々見られる。このような[[ビジネスモデル]]を踏襲した秋田県の[[ご当地グルメ]]や特産品をメニューにしている店では、なまはげのお面を店内装飾に用いたり、男鹿地方のなまはげの慣例(男鹿地区出身・在住の未婚男性が担い手)を踏襲せずに、男女の従業員が「なまはげショー」を実施したりする例が、男鹿地方以外の秋田県内外でしばしば見られる。
 
=== 「鬼」化 ===