「地理学 (プトレマイオス)」の版間の差分

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== 伝承 ==
『地理学』のギリシア語の古写本は50種類以上存在するが、13世紀末より古い時代のものは存在せず、またプトレマイオスの原文とはかなり異なっていると考えられる<ref>Berggren & Jones (2000) pp.42-43</ref>。
『地理学』は西ヨーロッパでは忘れられた書物だったが、ヤコポ・アンジェロ([[:en:Jacopo d'Angelo|en]])によって1406年に[[ラテン語]]に翻訳され、『宇宙誌』(Cosmographia)の題で[[アレクサンデル5世 (対立教皇)|対立教皇アレクサンデル5世]]に献呈された。ヨーロッパで[[活版印刷]]が行われるようになると、1475年にヴィチェンツェ本が印刷されたのをはじめとして15世紀中に7種、16世紀には30種類の版本を数える<ref name="oda"/>。ギリシア語の原文は[[デジデリウス・エラスムス|エラスムス]]によって1533年に出版された<ref>{{citation|url=https://www.wdl.org/en/item/19495/|title=Cosmography|publisher=[[ワールド・デジタル・ライブラリー|World Digital Library]]}}</ref>。プトレマイオスの本が伝えられるまで西洋では緯度と経度を使って地図を描く技法は失われており、『地理学』は巨大な反響を及ぼした<ref>{{citation|url=http://www.bl.uk/learning/timeline/item126360.html|title=Ptolemy's World Map|publisher=[[大英図書館|The British Library]]}}</ref>。
 
『地理学』は中世の西ヨーロッパでは忘れられた書物だったが、ヤコポ・アンジェロ([[:en:Jacopo d'Angelo|en]])によって1406年に[[ラテン語]]に翻訳され、『宇宙誌』(Cosmographia)の題で[[アレクサンデル5世 (対立教皇)|対立教皇アレクサンデル5世]]に献呈された。ヨーロッパで[[活版印刷]]が行われるようになると、1475年にヴィチェンツェ本が印刷されたのをはじめとして15世紀中に7種、16世紀には30種類の版本を数える<ref name="oda"/>。ギリシア語の原文は[[デジデリウス・エラスムス|エラスムス]]によって1533年に出版された<ref>{{citation|url=https://www.wdl.org/en/item/19495/|title=Cosmography|publisher=[[ワールド・デジタル・ライブラリー|World Digital Library]]}}</ref>。プトレマイオスの本が伝えられるまで西洋では緯度と経度を使って地図を描く技法は失われており、『地理学』は巨大な反響を及ぼした<ref>{{citation|url=http://www.bl.uk/learning/timeline/item126360.html|title=Ptolemy's World Map|publisher=[[大英図書館|The British Library]]}}</ref>。
 
== 地図 ==