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== 文化・学術・言論での使用 ==
=== 学術的な使用 ===
一方で、学術的に漢字表記ではない[[片仮名]]「シナ」が現代でも用いられる場合が少なくない。[[言語学]]では、「[[シナ・チベット語族]]」などの[[学術用語]]が、[[標準]]表記として使われている。また、[[地理]]においても「[[東シナ海]]」([[:en:East China Sea|East China Sea]])・「[[南シナ海]]」([[:en:South China Sea|South China Sea]])・「[[インドシナ半島]]」([[:en:Indochina|Indochina]])が使われている。そして、「[[中国]]」という呼称は、「シナとその周辺の諸地域からなる[[多民族国家]]の呼称」であって、[[漢民族]]だけの固有の土地、言語等に冠することはできない、[[英語]]の「チャイナ」、[[フランス語]]の「シーヌ」[[ドイツ語]]の「ヒーナ」、[[ラテン語]]の「シナエ」、[[ポルトガル語]]の「シナ」等に対応する[[日本語]]の呼称は「支那(シナ)」であるという立場から、いわゆる[[中国語]]に対して「支那語」「シナ語」と呼称する研究者もいる。
 
日本の[[歴史学|歴史]]学会では[[明治]]時代から、「支那」は[[東アジア]]地区の、[[黄河]]、[[長江]]流域を主たる国土を実効的に支配する部族、[[王朝]]や[[政権]]の変遷を超えた、通時的な地域名称、国号として使用された。[[東京大学]]や[[京都大学]]に設けられた支那史専攻は、この地域国家の歴史を研究対象とする専攻である。日本の[[東洋史]]学界では、[[北アジア]]の遊牧民や、[[チベット]]、[[東トルキスタン]]、[[中央アジア]]、[[西アジア]]は「塞外」というカテゴリーに括られ、支那史とは別範疇に属していた。