「トランプ」の版間の差分

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日本では[[16世紀]]に、[[ポルトガル]]からラテンスートのトランプが伝来した。48枚の札からなっており、[[ポルトガル語]]のcarta([[カルタ]]) がそのまま日本語になり、ひらがなで「かるた」と書かれたり、漢字では「賀留多」「歌留多」「紙牌」などと書かれた。[[1597年]]に[[長宗我部元親]]が「'''博奕かるた諸勝負'''」を禁止していることから、この頃には既にカルタが相当流行したものと考えられる。また[[1634年]]の角倉船の[[絵馬]]にはトランプをしている男女の絵がある。
 
また「トランプ」と呼ぶのは日本だけで欧米では「プレイングカード」と呼ばれている。トランプとは"[[切り札]]"という意味があり明治時代、入国した欧米人が欧米人がゲームをしながら「トランプ」という言葉を何度も発していた為、日本人はそれをカードの名称だと勘違いしたものである。
 
ポルトガルから伝わったカルタをもとに日本で作られたカルタは[[天正かるた]]と呼ばれる。天正かるたはその最初の札に「天正金入極上仕上」と記してあったことから、後世そのように呼ばれた。天正かるたの枚数を増やした[[うんすんカルタ]]の名前は17世紀後半の『[[雍州府志]]』や[[大田南畝]]の『[[半日閑話]]』などに見ることができる。これら西洋カルタ系統のものは早くから賭け事に使われ、[[江戸幕府]]でもかるたの賭け事をしばしば禁じた。[[株札]]・[[花札]]などは、いずれもこの系統のカルタから変化したものである。