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{{OtherusesOtheruseslist|'''[[伊豆諸島]]にある新島'''|その他の新島|新島 (曖昧さ回避)|}}
{{Infobox 島
|島名= 新島
|画像= [[ファイル:NiijimaFromKozuTyoJpDec04-1.jpg|280px]]<br />神津島から望む新島
|座標= {{Coord|34|22|N|139|16|E|region:JP-13_type:isle|display=inline,title}}
|面積= 23.17
|周囲=
|最高峰= 宮塚山
|標高= 432
|海域= [[太平洋]]
|国= [[日本]]([[東京都]])
|地図2 = Japan
}}
[[ファイル:Landsat Niijima and Shikinejima Island.jpg|thumb|right|240px|新島(右)と式根島の{{ランドサット}}]]
[[ファイル:Nii-jima zenkei.JPG|thumb|250px|right|西方上空より]]
'''新島'''(にいじま)は、[[伊豆諸島]]を構成する[[島]]の一つであり、東京から南に約160km、[[静岡県]][[下田市]]から南東に36kmの位置にある。行政上の所属は[[東京都]][[新島村]]。[[サーファー]]や[[海水浴]]客などに主眼を置いた[[観光業]][[漁業]]などが盛んである。
 
 
__TOC__{{-}}
== 自然環境 ==
比較的本州に近い位置にありながらも美しい自然が残されている。
[[黒潮]]に乗って多くの海洋生物が島周囲には集まり、[[ミナミハンドウイルカ]]([[御蔵島]]周辺の個体らが本島や[[利島]]等伊豆諸島周辺海域や本州沿岸に定着を始めたと思われる)や[[ウミガメ]]等が見られ、鯨類は捕鯨時代以前と比べ非常に数も種類も少ないが、黒潮に乗ってきた[[マッコウクジラ]]や[[ザトウクジラ]]、[[マンタ]]などが近海で見られる事もある。非常に貴重な動物が観察される事もあり、[[1989年]]には、国内で初めて[[キタゾウアザラシ]]が確認され<ref>[[藤田健一郎]]. [http://www9.ocn.ne.jp/~dorsals/honyu/azarasi.htm キタゾウアザラシ]. - [[2014年]][[5月14日]]閲覧{{リンク切れ|date=2018-12}}</ref>、[[2011年]]には堤防から数mの距離に[[セミクジラ]]も現れた<ref>[http://niijima.jp/mt/archives/2011/03/post_326.html クジラ出現!]. Niijima.jp. 2014年5月14日閲覧{{出典無効|date=2018-12|title=個人サイトと思われる}}</ref>。また、かつては本島周辺や[[鵜渡根島]]に[[ニホンアシカ]]の繁殖地が存在していた。別島ではあるが、[[八丈島]]では[[イリエワニ]]の漂着が確認された事もある。
 
=== 気候 ===
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== 交通 ==
=== 海路 ===
* [[東海汽船]]
: 貨客船(大型客船)が就航。基本的には新島港(東海汽船は「前浜港」と呼称)発着であるが、海況によっては寄港地が若郷(東海汽船は「渡浮根港」と呼称)や羽伏浦漁港などに変更されることがある。大型客船は[[橘丸 (東海汽船・3代)|橘丸]]または[[さるびあ丸]]が就航している(配船は東海汽船に確認のこと)。その他に、[[竹芝桟橋]]新島港を2時間半で結ぶ超高速ジェット船([[ボーイング929|ジェットフォイル]])の[[セブンアイランド]]が就航している。セブンアイランドは巡航速度が80 km/hと早く、通常は揺れもさほど無い。大型貨客船しか無かった頃に比べてアクセスの利便性が非常に高まった。但し貨物輸送能力は低く、貨客船が数日欠航すると生鮮品不足となる状況の改善には至っていない。<br />【東京(竹芝桟橋)あるいは熱海港[[伊豆大島]][[利島]]'''新島'''(新島港)〜)~[[式根島]][[神津島]]】
[[ファイル:NiijimaPortTyoJpDec04-001.jpg|thumb|right|240px|新島港]]
* [[神新汽船]]
: [[下田港|下田]]利島'''新島'''(新島港)〜)~式根島〜神津島下田([[水曜日]]運休)
* 村営連絡船にしき
: '''新島'''(新島港)〜)~式根島([[野伏港]])を一日3往復。
 
* 港湾
** [[新島港]]
** 若郷漁港
** 羽伏漁港
 
=== 航空路 ===
* [[新中央航空]]
:現行機種は[[ドルニエ 228]] (Do-228) 一種類のみ。座席数は19で、新島調布間の所要時間は30分。通常'''[[新島空港]]'''[[調布飛行場]]まで一日数便運航されている。真夏などの繁盛期は一日8便程度まで増発されるが、お盆などの便は1ヶ月前でも予約が取りづらくなる。
: Do-228の[[定期運送用操縦士|パイロット]]は2名。1999年に新規購入、2000年3月より使用された新型の機材で、現在[[新中央航空]]では5機を保有している。中央に通路を挟んで1名ずつ着席する配置で座席も[[リクライニングシート|リクライニング]]可能であり、旧機材のアイランダーよりも快適性が向上している。
: [[2011年]]より、プロペラが5枚となるなど運行効率の向上した新型機材、Do-228NG (Dornier 228 New Generation) を世界で初めて供用開始している。長期に渡って利用されていた[[ブリテン・ノーマン アイランダー|アイランダー]](座席数9、所要時間45分)は[[2011年]][[3月31日]]を持って退役し、[[龍ヶ崎飛行場]]へと移送された。[[全日本空輸|ANA]]が運行していた調布~[[三宅島]]便が新中央航空へ移管されたのに伴い、[[東京都]]と国の補助を受けて新たに1機を購入し、Do-228が3機、Do-228 NGが2機の体制となった。
 
== 産業 ==
; [[漁業]]
: 島の近辺には[[黒潮]]が流れており、[[サバ]]、[[イカ|アカイカ]]、[[イセエビ]]、[[トビウオ]]、[[カンパチ]]、[[マダイ]]、[[ヒラマサ]]など様々な魚が釣れるほか、[[シュモクザメ]]なども存在している。[[ムロ|アオムロ]]やサメなどの魚を干物にした[[くさや]]が有名であり、魚の加工品が多く売られる他、島の民宿では釣れたての魚の刺身なども提供される。
; [[農業]]
: [[アシタバ]]の他、芋の栽培などが盛んで、その加工品としてはアシタバのてんぷらや、芋を利用したワイン・焼酎が主である。詳しくは下記の[[#特産品|特産品]]参照。他に、小規模に[[スイカ]]・[[トマト]]・[[ナス]]・[[トウモロコシ]]などを栽培する者も多い。
; [[商業]][[観光業]]
: 新島は若者や家族連れの海水浴客、及びサーファーに着眼した観光業が盛んである。島内には無料の[[温泉]]施設や[[バーベキュー]]場・無料キャンプ場があり海沿いには無料シャワー、無料駐車場も併設されている。一方、サーフショップは小規模な店舗に限られることや、海沿いに飲食店や雑貨屋がほとんど無い、又[[スーパーマーケット|スーパーストア]]や[[酒屋]]、[[薬局]]は全て早い時間に閉店する等、観光客にはやや不便な面もある。
 
== 観光 ==
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新島には多数の海岸が存在し、ほとんど全てに'''無料のシャワー'''が設置されている。
[[ファイル:Nijima kaigan.JPG|thumb|right|240px|新島の東側海岸]]
; [[羽伏浦海岸]](はぶしうらかいがん)
: 島の東岸に位置する。[[新東京百景]]にも選ばれており、白い砂浜と、それに伴う乳青色の海が7kmも続く美しい海岸。
: 世界的にも有名なサーフスポットであり、[[世界プロサーフィン連盟]] (ASP) の大会にも使用され、ジェリー・ロペスや[[アンディ・アイアンズ]]、[[ケリー・スレーター]]など古今東西のトッププロも訪れた。近年も日本のトッププロやトップアマチュアを決める[[日本プロサーフィン連盟]] (JPSA)、[[日本サーフィン連盟]] (NSA) のツアーに使用されたり、東京都知事杯の大会が開かれるなどしている。
: ビーチブレイクなため、時期や台風などのせいで地形が変わることがある。しかし、島嶼特有の条件として海底が急激に浅くなっているため、遠洋からパワーを維持したまま到達した波が一気に掘れ上がり、チューブを巻くことも多くある。パワーがあるとは言え、基本的には流れが強いわけではなく初心者でもサーフィンを楽しめるが、波が大きな時には特にインサイドで激しい流れが起きるので、注意が必要。
: また、大型の[[ヒラメ]]や[[マダイ]]が釣れることでも有名。
; 前浜海岸
: 島の西側にある海岸で、テトラポッドや桟橋に囲まれている。そのため波があまり来ず水の透明度がかなり高くなっており、海水浴向きのビーチである。やや遠浅で、波打ち際の海中では[[コチ]]の稚魚や[[フグ]]など様々な魚が発見出来る。
: 桟橋からは自由に釣りをすることも出来、[[サバ]]や[[アジ]]・[[タカベ]]、[[カンパチ]]、[[マダイ]]、[[メジナ]]など様々な魚が釣れ、高級食材でもある[[イカ|アカイカ]]などは時期や年によっては入れ食い状態となる。
; 若郷前浜海岸
: 島の北部西側にある海岸で、他とは違い黒砂の海岸である。若郷に通じる旧トンネルは2000年の群発地震により閉鎖され、2004年に開通した新トンネルは自転車、歩行者の通行が禁止されているため注意を要する。
; 間々下海岸
: 島の南西側にある海岸で、式根島が臨める。鳥島という小島に歩いて行くことが出来たり、海中に岩などがあることから、海水浴やシュノーケリングなどを楽しむことが出来る。
: [[台風]]などで、他所がクローズするほどサイズが上がった時にはサーフィンをすることも出来るが、岩があるため注意が必要。
; 淡井浦海岸
: 島の北東にある海岸。羽伏浦と同じ方角で、サーフィンの出来る良い波が立つが、村内から離れているため海水浴客がいることは稀。ここにも無料シャワーは設置されている。
 
=== その他 ===
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その他、伊豆七島最大規模の[[十三社神社]]、日本の離島で最長の2878mを誇る平成新島トンネル、日蓮宗三松山長榮寺、白ママ断層、エビネ公園、流人墓地、謎の榎、富士見峠、向山展望台、親水公園、原町の井戸([[まいまいず井戸]])、[[防衛省]][[防衛装備庁]][[ミサイル]]試射場など多数の観光スポットがある。詳細は「[http://www.kanko-kyokai-niijima.net/ 新島観光協会のサイト]」を参照のこと。
 
[[1980年代]]には『[[新島の伝説]]』(歌:[[田代まさし]]、作詞:[[秋元康]]、[[1986年]][[8月27日]] [[エピックレコードジャパン|EPICソニー]])のような曲がリリースされるなど「ナンパの島」などと呼ばれていた<ref>『昭和55年 写真生活』(2017年、ダイアプレス)p64</ref>が、現在は家族連れの観光客やサーファーが訪れる島である。
 
== 特産品 ==
; [[くさや]]
: [[トビウオ]]や[[ムロアジ]]などを使用した干物の一種で、香りが強いことで有名。店舗によっては数百年前から秘伝とされるくさや液をつぎたしながら使用しており、それぞれの店で微妙に味が異なる。伊豆諸島のいくつかの島でも昔からくさやが生産されてきたが、新島を元祖とする説が有力。
: {{main|くさや}}
; [[アシタバ]](明日葉)
: クセのある味わい。健康食品などとしても扱われており、てんぷらなどにして食される。
;
: 民宿などで饗される他、島で取れた芋を利用した焼酎「嶋自慢(芋の他に麦や米も存在)」がある。芋のワイン風リキュール「イリオン」も販売されていたが、2008年頃終売している。
; [[抗火石]]
: 新島とイタリアのリパリ島でしか取れない流紋岩質の石(過去には式根島・神津島でも採掘されていた)。薄い灰色をした石で、軽石のように軽く水にも浮き、[[彫刻刀]]で簡単に彫ることが出来る。抗火石のオブジェとして、島内に展示されているモヤイ像や、観光客が彫刻したタイルアートなどが島内各所にある。また、抗火石は耐火素材であり、主に家屋の建築用として多く本土などに輸出されていた。
; 新島ガラス
: 新島の石を原料としたガラスはオリーブ色になり、新島ガラスと呼ばれている。島内の各所に飾られている他、加工されて食器などとして島のガラスアートセンターや土産物店などで販売されている。
 
== 通信 ==
; インターネット
: [[ブロードバンドインターネット接続|ブロードバンド]]については、[[フレッツADSL]]の24Mbpsまでのサービスが開通している<ref>ちなみにNTTはADSL接続を「フレッツ光」が未提供エリアであっても2023年1月31日を以ってサービスを終了する。</ref>。[[Yahoo! BB|ヤフーBB]]や[[イー・アクセス]]など、フレッツ以外の[[ADSL]]サービスは開通していない。
: [[FTTH|光ファイバー接続]]サービスは開通していない。
; 携帯電話
: [[携帯電話]]は、[[NTTドコモ]]のみ南部本村地区・北部若郷地区の両方で使える。[[au (携帯電話)|au]]と[[ソフトバンク]]は、本村地区では使えるが若郷地区では使えない。auは、2010年12月末までに若郷地区でも使えるようになる予定である。
: [[Y!mobile]]は、ソフトバンクエリアを利用できるようになった。
 
== 脚注 ==
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== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書|editor=貝塚爽平・小池一之・遠藤邦彦・山崎晴雄・鈴木毅彦|year=2000|title=日本の地形4 関東・伊豆小笠原|publisher=東京大学出版会|ref={{Sfnref|貝塚ほか|2000}}}}
 
== 関連項目 ==
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== 外部リンク ==
* [http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/318_Niijima/318_index.html 新島] {{ja icon}} - [[気象庁]]
* {{PDF|[http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/souran/main/60_Niijima.pdf 日本活火山総覧(第4版)Web掲載版 新島]}} {{ja icon}} - 気象庁
* [https://gbank.gsj.jp/volcano/Act_Vol/niijima/index.html 新島] {{ja icon}} - [[産業技術総合研究所]] 地質調査総合センター
----
* [http://www.niijima.com/index.html 新島村 公式サイト] {{ja icon}}
* [http://niijima-info.jp/ 新島観光協会 公式サイト] {{ja icon}}
 
 
{{伊豆・小笠原諸島の島々}}
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{{日本の指定離島}}
 
{{デフォルトソートDEFAULTSORT:にいしま}}
[[Category:伊豆諸島]]
[[Category:火山島]]