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::; 万分の一撃(仮称)
::: 超大技。呼称の通り、大型の台風を万分の一に凝縮した一撃。
::: 絶大な威力を発揮し、厳馬の蒼炎(不完全な状態)を一瞬で破壊するほど。原作では無数の刃を放つ技だが、アニメ版では暴風を叩き込む技となっている
::; 契約者(コントラクター)の力 / 風の聖痕(スティグマ)
::: 極意。風の精霊王の力を一時的に借り受け、山1つ分の莫大な精霊を従え、絶大な力を行使できるようになる。その際は瞳の色が蒼穹の如く澄み渡った蒼になる。
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: 風牙衆を従える兵衛の前でも堂々と風術を下術と蔑むなど戦闘力を史上とする、神凪の血を色濃く受け継いだ生粋の人間(ただし、そのことは本人も自覚している)<ref>アニメ版では、分家の遺体を前にして「不甲斐ない。風術師如き下賤な者に不覚を取るとは」と述べた際、近くに居合わせた兵衛に「口が過ぎた。許せ兵衛」と詫びを入れるといった、一定の配慮が見られた。</ref>。自分にも他人にも「神凪の人間として」常に厳しい態度で接する。その一方、和麻に酷似した冷徹な面も持っている。
: 和麻に対しては父親としての愛情を持っていたが、神凪一族を第一に考える思考と自分にも他人にも厳しい性格から、炎術の才能を一向に見せない和麻に一日の休みも与えないで修行させ、弟の煉とも滅多に会わせないなど、厳しく接することしかできなかった。力も度量もないのに謀略とパワーバランスで宗主になった頼道のようにはさせたくなく、和麻を実力で宗主に就かせようとしてのことだった。
: そのため、和麻からは誤解されていたが、融通の利かない不器用な性格から誤解を解くことができずにいた。勘当した理由も、神凪一族という枷から解き放とうとしたためであり、彼なりの愛情であった。その後、風術師として大成した和麻のことを不器用ながら誇らしげにし、風牙衆の一件が終わった後は息子に対して「気が済むのなら土下座でもなんでもする、だから自分の息子として神凪家に戻ってこい」と言ったこともある。さすがにこのときばかりは和麻も驚き、心を揺れ動かしていた。結果的に「今さら、やり直しは不可能」だとして、和麻に拒絶されるものの(断られることは厳馬も承知の上だったらしく、落胆する様子を見せなかった)、父子間では事実上和解しており、互いに「親父」「息子」と認める関係に戻っている。親子のように守る守られるではなく、互いに一人の男として肩を並べる対等の関係になった(アニメ版では、尺の関係でこのシーンは割愛されている)。
: 作中で二度にわたり和麻と対決しているが、いずれも敗北している。
: 一戦目は、身内殺しの疑いのかかった和麻を確保すべく連絡を取ったが、挑発されたことで戦いとなる。和麻の実力が「本気を出すに値する」と見て蒼炎を呼び出そうとしたが、直後、自分と同等以上「本気を出しても勝てるかわからない」ほどに成長した息子の力量を目にし動揺。数秒の間を作ってしまい、このため蒼炎が完成するよりも速く和麻の方が術式を完成させたので痛恨の敗北を喫した。これは和麻の作戦であり、厳馬と本気を出してやり合えば勝つ自信がなかったため、「格下」を演じることで油断させ、相手が最も驚くタイミングで秘められた力を見せつけるという手段を取った。アニメ版でも同経緯で敗北するが、気を失う寸前に息子の成長を認め微笑を浮かべるシーンが追加された。
: 二戦目は、和麻との対決で受けた負傷が治った後、神凪邸でぱったりと出会った和麻と失言の応酬を行い、最終的に彼の方から勝負を仕かけられて再戦となった。体術による壮絶な「親子喧嘩」を展開するが、戦いにおける最初の一撃を喰らったり、その直後の反撃を巧みに回避されてしまうなど、技量において和麻よりも一歩劣っていることがうかがえる。その後はしばらく互角の戦況となるが、次第に年齢から来る体力差で防戦一方に追い込まれ、最終的に押し切られる形で二度目の敗北を喫してしまった。
: その後、息子が膝を突いた父親に手を差し伸べるというシチュエーションを見せて綾乃を感動させたが、その直後に和麻が本気で厳馬を殺そうとし、さらに厳馬は隙をついて「炎の精霊を宿した蹴撃」(アニメ版ではただのパンチ)を放った。親子揃って「勝つためには手段を選ばない性格」だったことが明らかになり、綾乃を呆れさせていた。戦いは重悟の介入で中断したが、親子揃って素直ではない相手の評価(「まだまだ未熟」「もうトシだな」など)を重悟と綾乃に聞かせていた<ref>アニメ版では経緯が異なり、戦いの舞台が神凪邸ではなく温泉旅館に変更されている。二度に及ぶ仕切り直しの末、互いに満身創痍となった佳境で雌雄を決する凌ぎ合いに競り負けるという、衰えを感じさせない立ち回りとなっている。最終的に上記の不意打ちで和麻を殴り倒し、「お前如き、その気になればいつでも殺せる。命拾いしたな」と旅館に迷惑をかけまいと厳馬が引き下がるという形で幕を閉じた。</ref>。
: 綾乃とは「伯父と姪」以上の関係ではなく、互いに干渉のない薄い間柄だった。しかし、5巻では暴走した和麻を止める役割を綾乃に任せ、最後に微笑を向けている。「宗主の娘」でしかなかった綾乃の成長を認めていることがうかがえる。アニメでは綾乃から「次期宗主として自分と煉にまかせてほしい」と突っぱねられ、人知れず「頼んだぞ綾乃」と独白していた。
: 6巻では煉と共に仕事で遠出していたが、ガイアVS和麻戦に駆けつけ風喰を消滅させて上手い具合に息子の窮地を救っている。この時、ガイアは死んだ振りをしていたが見抜いており、「息子がこの程度の相手に負けるわけがない」と信じてあえて和麻に任せた。