「ジャガイモ」の版間の差分

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日本では呼び名も様々である<ref name="hogen">{{Cite book|author=[[徳川宗賢]]|title=日本の方言地図|year=1979|pages={{要ページ番号|date=2019年3月}}|series=[[中公新書]]|volume=533|location=[[東京特別区|東京]]|publisher=[[中央公論新社]]|isbn=4-12-100533-3}}</ref>。これは、「[[芋]]」というとたいていの人がジャガイモ、[[サツマイモ]]、[[サトイモ]]のいずれかを思い浮かべるほどに人気な食材であることを反映したものともいえる。
 
「ジャガイモ」という呼び<ref>あるいは「ジャガイモ」を転じた「ジャイモ」「ジャガライモ」「ジャガタイモ」「ジャガタロ」「ジャガタ」「ジャカタ」「ジャガトライモ」(『日本の方言地図』より)</ref>について、「ジャガ」とは、17世紀初めに[[ジャワ]]のジャガトラ([[ジャカルタ]])からもたらされたことから「ジャガタライモ」と呼ばれたものが変化して現在のジャガイモという呼びになった<ref>[http://www.maff.go.jp/j/agri_school/a_tanken/zyaga/01.html 農林水産省『ジャガイモ 「どこからきたの?」』]</ref><ref name="hoj">{{Harvnb|伊藤章治|2008}}</ref>。ただし異説もあり、ジャワ島の芋の意味のジャワイモが変化したもの<ref name="n1948">『爪哇芋渡来三百五十年記念事業趣意書』(長崎県、1948年)</ref>、[[天保の大飢饉]]でジャガイモのおかげで餓死を免れたことから呼称された「御助芋」が転じたもの<ref name="n1948"/>などともされる。
 
「馬鈴薯」(ばれいしょ)という呼び名<ref>あるいは「馬鈴薯」を転じた「バレンショ」「バレーチョ」「バレージョ」(『日本の方言地図』より)</ref>もよく用いられる<ref name="jag1972.27.228"/>。これは[[中華人民共和国|中国]]での呼び名の一つと漢字が同じで、[[中国語]]で読むとマーリンシュー([[ピン音]] {{Lang|zh|mǎlíngshǔ}})となる。18世紀に日本人の[[小野蘭山]]『耋筵小牘』(1807年)が命名したといわれているが、中国名をそのまま輸入したものなのか、新しく付けた名前がたまたま中国名と同じだったのか、それとも蘭山の命名が中国に伝わったのかは明らかではない。一説には、ジャガイモの形が馬につける鈴に似ているということから、この名前になったという<ref name="hoj"/>。また、「[[マレー半島|マレー]]の芋」という意味からこの名前が付けられたという説もある。なお、中国では他に「土豆」(トゥードウ)、「洋芋」(ヤンユー)、「薯仔」(シューザイ)などの呼び方もある。なお、日本の行政では馬鈴薯と呼んでいる<ref name="jag1972.27.228"/>。