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機体軽量化を主たる目的として、通常の旅客機の客室内は上空で約0.8気圧にまで減圧することを前提とした設計となっている上に、機外の気圧より機内の気圧が低くなることが許される設計になっていない。このため、大気圧が約0.8気圧を超える空港への離着陸を行う場合は、客室内の気圧変化が免れない。ここは耳管についての記事なのでこれ以上の記述は行わない。このことについて詳しく知りたい場合は、「[[与圧]]」や「[[旅客機の構造]]」の記事などを参照。
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、[[エレベーター|高速エレベーター]]や[[索道|ロープウェイ]]が昇降した時など、その場所の大気圧が急激に変化する場面に遭遇することがある。もし、大気圧が急激に上昇した場合は、[[外耳道]]の方が鼓室よりも圧力が高くなり、こうなると[[鼓膜]]が鼓室側に押し込まれる形となり、これに[[耳小骨]]が鼓膜を押し返そうと抵抗するので、内耳に音を振動として伝えている部分が振動しにくくなるため、音の聞こえが悪くなる。逆に、大気圧が急激に低下した場合は、外耳道の方が鼓室よりも圧力が低くなり、この場合は鼓膜が外耳道側に押し出される形となり、今度は耳小骨が鼓膜を引き戻そうと抵抗するので、やはり伝音が上手くゆかなくなり、音の聞こえが悪くなる。つまり、外耳道内と鼓室内の空気の圧力が等しくないと、ヒトは聴力が下がってしまうわけだが、この内外の空気圧を等しくするという圧力調整に、耳管が一役買っているのである。なお、外耳道と鼓室との間に、あまりにも大きな圧力差が生じると痛みが出たり、さらには鼓膜などの破損もあり得るが、耳管はそれを防いでいるとも言える。
 
=== 鼓室内への空気の取り入れ ===