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'''シャリーア'''({{lang-ar|شريعة}} Shari'a)は、[[クルアーン|コーラン]]と[[預言者]][[ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ|ムハンマド]]の言行([[スンナ]])を[[法源]]とする[[法律]]。ムスリムが多数を占める地域・[[イスラム世界]]で現行している法律である。イスラム法、イスラーム法、イスラーム聖法などとも呼ばれる<ref name=":0">{{Cite web|title=キリスト教から改宗拒んだ女性に死刑判決 スーダン|url=https://www.cnn.co.jp/world/35047994.html|website=CNN.co.jp|accessdate=2019-04-06|language=ja}}</ref><ref name=":1">{{Cite web|title=イスラム法のむち打ち刑、初めて仏教徒に執行 インドネシア|url=https://www.afpbb.com/articles/-/3120979|website=www.afpbb.com|accessdate=2019-04-06|language=ja}}</ref>。
 
シャリーアはコーランと預言者ムハンマドの言行(スンナ)を法源とし、イスラム法学者が法解釈を行う。イスラム法を解釈するための学問体系([[イスラム法学]])も存在し、預言者ムハンマドの時代から1000年以上、法解釈について議論され続けている。法解釈をする権限はイスラム法学者のみが持ち、[[カリフ]]が独断で法解釈をすることはできないとされる。預言者ムハンマドの言行録は[[ハディース]]とよばれ預言者の言行に虚偽が混ざらぬように、情報源(出典)が必ず明記される。
 
シャリーアは[[民法]]、[[刑法]]、[[訴訟法]]、[[行政法]]、支配者論、国家論、国際法([[スィヤル]])、[[イスラーム戦争法|戦争法]]にまでおよぶ幅広いものである。シャリーアのうち主にイスラム教の信仰に関わる部分をイバーダート(儀礼的規範)、世俗的生活に関わる部分をムアーマラート(法的規範)と分類する。イバーダートは神と人間の関係を規定した垂直的な規範、ムアーマラートは社会における人間同士の関係を規定した水平的な規範と位置づけられる。
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なお、[[シーア派]]法学では一般に[[イマーム]]のみがシャリーアを正しく解釈する能力を持つとされ、法学者を含む一般信徒による解釈より上位にある。そのためシーア派法学では歴代イマームの言行も重要な法源(ハディース)として扱われる。
 
シャリーアはコーランと預言者ムハンマドの言行(スンナ)を法源とし、イスラム法学者が法解釈を行う。イスラム法を解釈するための学問体系([[イスラム法学]])も存在し、預言者ムハンマドの時代から1000年以上、法解釈について議論され続けている。法解釈をする権限はイスラム法学者のみが持ち、[[カリフ]]が独断で法解釈をすることはできないとされる。預言者ムハンマドの言行録は[[ハディース]]とよばれ預言者の言行に虚偽が混ざらぬように、情報源(出典)が必ず明記される。イスラム教国でシャーリアに基づく裁判においては、過去の判例や法学者の見解([[ファトワー]])、条理なども補助法源として用いられている。
実際の裁判においては、過去の判例や法学者の見解([[ファトワー]])、条理なども補助法源として用いられている。
 
== 体系 ==