「あたご型護衛艦」の版間の差分

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|colspan="2"|[[COGAG]]方式
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|[[ゼネラル・エレクトリック LM2500|LM2500]][[ガスタービンエンジン]] (25,000[[馬力]])||style="white-space:nowrap"|4基
|-
|[[スクリュープロペラ|可変ピッチ・プロペラ]]||2軸
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|2基
|-
|[[90式艦対艦誘導弾|90式]][[艦対艦ミサイル|SSM]] 4連装発射筒||2基
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|[[Mk 32 短魚雷発射管#68式|324mm3連装短魚雷発射管]]||2基
|-
|[[艦載機]]
|[[SH-60J (航空機)|SH-60J]]/[[SH-60K (航空機)|K]][[対潜哨戒機#哨戒ヘリコプター|哨戒ヘリコプター]]<br/>(常時搭載機なし)||1機
|-
|rowspan=3|[[射撃管制装置|FCS]]
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|colspan="2"|[[海上自衛隊のC4Iシステム#作戦級システム|MOFシステム<br/><small>(OYQ-31-6 C2T+NORA-1/NORQ-1)</small>]]
|-
|colspan="2"|[[海軍戦術情報システム]]<br/><small>([[戦術データ・リンク|リンク]][[戦術データ・リンク# リンク 11 (TADIL-A/B)|11]]/[[リンク 16|16]])</small>
|-
|colspan="2"|[[イージスシステム|イージス武器システム]]
|-
|colspan="2"|[[AN/SQQ-89|SQQ-89(V)15J]][[ 対潜戦]]システム
|-
| style="white-space:nowrap; font-size:smaller" rowspan="4" |[[レーダー]]
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=== 機関 ===
機関部については、区画配置や主機関の機種・出力も含めて、こんごう型が踏襲されている。主機関は[[ゼネラル・エレクトリック LM2500]][[ガスタービンエンジン]]([[IHI|石川島播磨重工業]]による[[ライセンス生産]]機)、[[COGAG]]方式で主機関4基により推進器(5翼のスキュー付き可変ピッチ・プロペラ)2軸を駆動する方式である{{Sfn|海人社|2007|pp=76-85}}。
 
機関区画は抗堪性に配慮してシフト配置とされており、前方の第1機械室が左舷軸、補機室(第2発電機室)を挟んで後方の第2機械室が右舷軸を駆動する方式とされた。またこれら機械室の前後にそれぞれ第1・3発電機室が配されており、この5つの区画で機関区画を構成している{{Sfn|海人社|2007|pp=76-85}}。
164行目:
対水上捜索用のレーダーとしては、こんごう型と同系列の[[OPS-28|OPS-28E]]を搭載する{{Sfn|海人社|2007|pp=86-93}}。これは遠距離での精密捜索能力に優れており、水上の目標のみならず、低空を飛行する[[巡航ミサイル]]([[シースキマー]])などの探知にも使用される{{Sfn|香田|2015|pp=134-143}}。またベースライン9への改修に伴い、OPS-28Eは[[AN/SPQ-9|AN/SPQ-9B]]に装備換装されることになっており、[[2017年]][[4月]]には[[ジャパン マリンユナイテッド|JMU]]舞鶴事業所に入渠中の「あたご」のOPS-28EがAN/SPQ-9Bに装備転換されていることが確認された。なお、同レーダーが潜望鏡探知/識別能力を持つ最新型であるかどうかは不明である{{Sfn|岡部|2018}}。
 
対水上打撃力として、こんごう型ではアメリカ製の[[ハープーン (ミサイル)|ハープーン]][[ 艦対艦ミサイル]]の4連装発射筒が搭載されていたが、本型では、第2世代汎用護衛艦と同じく、国産の[[90式艦対艦誘導弾|90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)]]に変更されている。攻撃管制用の艦上装置としては、艦対艦ミサイル艦上装置2型(SSMS-2B-1)が搭載されている{{Sfn|海人社|2007|pp=86-93}}。
{{-}}
 
186行目:
上記のとおり、こんごう型からの最大の変更点が[[艦載ヘリコプター]]の搭載に対応した点である{{Sfn|海人社|2007|pp=86-93}}。
 
海自のミサイル護衛艦は、はたかぜ型で[[飛行甲板#ヘリコプター甲板|ヘリコプター甲板]]の設置、こんごう型ではヘリコプター・データリンクへの対応と、順次に航空運用能力を強化してきた。そして本型では、ミサイル護衛艦として初めて[[SH-60J (航空機)|SH-60J]]ないし[[SH-60K (航空機)|SH-60K]][[対潜哨戒機#哨戒ヘリコプター| 哨戒ヘリコプター]]1機を搭載可能な[[格納庫]]を設置するとともに、ORN-6[[戦術航法装置]](TACAN)も装備した{{Sfn|海人社|2007|pp=86-93}}。なお、計画段階ではアーレイ・バーク級フライトIIAと同様に2機分のハンガーを確保する予定だったが、詳細設計の段階で、整備区画や弾庫などの関連区画を確保するかわりに1機に減らされたといわれている{{Sfn|海人社|2014a}}。
 
ヘリコプター甲板は、汎用護衛艦と同じく長さ25メートルを確保している。ただし、発着艦支援装置の機体移送軌条は設置されているものの、拘束装置自体を含めて、航空動力室などの機器類は後日装備とされている。また航空要員も配員されていないため、必要に応じて、居住区の2段ベッドを3段に変更するなどして対処する必要がある{{Sfn|海人社|2007|pp=76-85}}。
228行目:
: 第1話で[[空母いぶき#作中に登場する用語・事件|尖閣諸島中国人上陸事件]]が起きた際に不法上陸者捕縛のために[[魚釣島]]近辺に派遣されたが、[[中国人民解放軍海軍]]の[[J-15 (航空機)|殲15]]に威嚇[[空襲|爆撃]]を受ける。1年後、[[軽空母|航空機搭載型護衛艦]]「[[空母いぶき#架空|いぶき]]」を[[旗艦]]とする第5護衛隊群に所属している。
; 『[[コードギアス 反逆のルルーシュ]]』
: 日本海軍所属艦として、「7700トン型[[イージス艦|イージス]][[護衛艦]]」と呼ばれていた頃の完成予想図に従った艦が2隻登場。
: [[2010年]]8月の第二次太平洋戦争において、ブリタニア海軍の[[潜水艦#船体形状|葉巻型潜水艦]]が[[VLS]]から放った[[魚雷]]により、[[撃沈]]されてしまう。
; 『[[ジパング (漫画)|ジパング]]』
234行目:
: なお、最終話では国防軍の艦艇として就役した「みらい」が登場するが、現実であたご型が竣工したこともあり、ほとんど同じ艦影で描かれている。
; 『[[東のエデン]]』
: アニメ版第11話に4隻の同型艦が登場。「迂闊な月曜日」「11発目のミサイル」と同様に、[[トマホーク (ミサイル)|トマホーク]][[ 巡航ミサイル]]を[[日本]]の[[政令指定都市|主要政令都市]]に発射し、「60発のミサイル」事件の引き金となった。なお、実際のあたご型はトマホークを装備していない。
; 『[[名探偵コナン 絶海の探偵]]』
: 架空艦「ほたか」が登場。[[舞鶴港]]沖で体験航海を行っていた最中に艦内で殺人事件が発生し、乗艦していた[[江戸川コナン]]たちが事件に巻き込まれていく事になる。