「零式艦上戦闘機」の版間の差分

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太平洋戦争の中期まで、空戦性能において優越する零戦を装備した日本海軍航空隊は、グラマン[[F4F (航空機)|F4Fワイルドキャット]]やカーチス[[P-40 (航空機)|P-40]]などを装備する連合国軍に対し優勢だった<ref>『日本軍用機航空戦全史第5巻 大いなる零戦の栄光と苦闘』118ページから156ページ、『零戦の秘術』68ページ</ref>。また、零戦は約2200キロの航続距離を持っていた(当時連合軍の戦闘機が[[ロンドン]]と[[ベルリン]]間(片道約900キロ)を飛行し空戦を実施して帰還することは困難であった)<ref>『零戦 - 日本海軍の栄光』36ページ</ref>。零戦は大東亜太平洋戦争初期に連合軍航空兵力の主力を撃破した。その空戦性能と長大な航続距離によって連合軍将兵の心の中に零戦に対する恐怖心をうえつけた<ref>『零戦 - 日本海軍の栄光』37ページ</ref>。
 
当時、主に交戦した米海軍機のグラマンF4Fワイルドキャットは、零戦に対して防弾と急降下性能で勝っていたが速度・上昇力・旋回性能に関して零戦に劣っていた<ref>『零戦の秘術』130ページ</ref>。海軍は真珠湾奇襲攻撃の1941年(昭和16年)12月8日から、1942年(昭和17年)3月までのジャワ作戦終了までに、合計565機の連合軍機を空中戦で撃墜ないしは地上で破壊した。この数のうち零戦の戦果は471機、83%を占めるとされる。太平洋戦争のはじめの一カ月の全作戦中、陸上基地・空母からの零戦による敵の損害は65%であった<ref>『零戦 - 日本海軍の栄光』127ページ</ref>。