「苻飛」の版間の差分

'''苻 飛'''（ふ ひ、生没年不詳）は、[[五胡十六国時代]]の[[前秦]]の[[皇族]]・軍人。創建期の前秦を支えた。

[[353年4]]3月、苻飛は[[平陽郡|平陽西域]]の胡人で晋王を自称したある[[劉康 (五胡)|劉康]]が[[劉曜]]の子と詐称し、[[平陽郡|平陽]]において衆人を破り集めて晋王を自称した。4月、苻飛は平陽へ進んでこれを討伐し、劉康を捕らえた。

6月、苻飛は[[仇池]]のへ侵攻したが、氐王[[楊初]]を攻めたが敗に撃退された。[[丞相]][[苻雄]]・平昌王[[苻菁]]は歩騎4万を率いて[[隴東郡 (甘粛省)|隴東]]に駐屯して仇池に備えた。

7月、前秦の将軍劉珍・夏侯顕が[[コ邑区|鄠]]で反乱を起こすと、その勢力は数万人に及んだ。9月<ref>1.『十六国春秋』巻34 苻健では、10月の出来事と記されている。</ref>、苻雄飛は清河王[[苻法]]と共に劉珍・苻飛夏侯顕の討伐に[[ケイ陽県|池陽]]で反乱当たると、12月には鄠を起こ攻略した孔特討伐て劉珍・夏侯顕を命じ斬った。

苻生が前秦の閻負・梁殊にが[[前涼]]への書を届けさせ使者として赴いた。とき、前涼の涼州牧[[張カン|張瓘]]が二人には彼らへ前秦の人材について問うた。その際に「驍勇・権略に長け、攻めれば必ず取り、戦に必ず勝つ。関張の流<ref>[[関羽]]、[[張飛]]に比肩する武勇の意</ref>で、万人の敵となる者は、前将軍・新興王苻飛、建節将軍鄧羌、立忠将軍[[彭越 (前秦)|彭越]]、安遠将軍[[倶難]]、建武将軍[[徐成]]である」として、苻飛の名をも挙げられたている<ref>『晋書』巻112 苻生</ref>。