「二胡」の版間の差分
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|音域 = D4,A4から、それぞれ<br />約3オクターブ半
|関連楽器 = * [[胡弓]]
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'''二胡'''(にこ、{{ピン音|èrhú}})は[[中国]]の伝統的な[[擦弦楽器]]の一種
[[ファイル:Erhu - street busker in Beijing - march 29 2017.webm|thumb|(画像)北京にて路上演奏]]▼
== 概要 ==▼
▲[[擦弦楽器]]の一種で、2本の[[弦 (楽器)|弦]]を間に挟んだ[[弓 (楽器)|弓]]で弾く。琴筒は[[ニシキヘビ]]の皮で覆われている。原型楽器は、唐代に北方の異民族によって用いられた奚琴という楽器であるとされる。この頃は現在のように演奏するときに楽器を立てず、横に寝かせた状態で棒を用いて弦を擦り、音を出した<ref>[http://www.jerhu.com/frame.htm 「二胡について」]、日本二胡振興会公式サイト、2013年3月21日閲覧</ref>。宋代に入り演奏時に立てて弾く形式が広まり、この頃には嵆琴と字を変えて呼ばれるようになった。宋代宮廷のある嵆琴奏者が一本の弦で曲を弾いたエピソードが沈括《補筆談・楽律》に見え、この時ある程度の演奏技術が確立していたことが分かる。また同じく[[沈括]]《[[夢渓筆談]]》の記録より、宋代で既に馬の尻尾が弓に用いられていた様子が伺える<ref>[http://25-ni.com/nico-story/ 「二胡の歴史」]、弦のうた二胡研究会公式サイト、2013年3月21日閲覧</ref>。近代になり[[劉天華]]等によって演奏技法が高度化され、それに伴い楽器自体も改良が重ねられた。1920年代、西洋音楽が中国に大量に入り、劉天華をはじめとした音楽家たちは中国の伝統文化と融合させた新しい音楽や奏法を開発した。劉天華は二胡独奏曲「良宵」、「光明行」など十曲を作曲し、それまで戯曲の伴奏が主体であった二胡に、独立した楽器としての地位を与えたのである<ref>[http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/9459/ishiyama1.htm 「二胡 -ルーツから現在まで-」]、二胡・・・ルーツから現在まで、2013年3月21日閲覧</ref>。現在普及している形は、[[1950年代]]から([[文化大革命]]の停滞期を挟み)[[1980年代]]ごろに出来上がったものが基本となっている[出典]。
=== 日本における「二胡」と「胡弓」の違い ===▼
二胡は琴筒の形状、製作地によって大きく3つに分類され、以下の特徴がある<ref>[http://www.nikomeishido.com/knowledge/kind.html 「二胡の種類」]、中国二胡専門店名師堂公式webページ、2009年3月24日閲覧</ref><ref>[http://www.erhukoubou.com/about3.asp 「琴胴が丸か、六角か、八角か」]、TSUBAKI二胡工房公式webページ、2009年3月24日閲覧</ref>。▼
*蘇州二胡:琴筒が表裏とも六角、裏面に透かし彫り。哀愁ある深い音色。▼
*北京二胡:琴筒の正面が八角形、裏側は円形。一般的には六角のものより音質が硬い。▼
*上海二胡:琴筒が表裏とも六角、裏面の透かし彫りが蘇州より細かい。みやげ用に大量生産されているものが多く、音色に個性がない。▼
日本においてはこの楽器を[[胡弓]]と呼ぶ場合があるが、中国の二胡と日本の胡弓には直接のつながりがなく、'''胡弓'''は日本の伝統楽器、および伝統的な擦弦楽器群の総称をいう。また、中国には胡弓と呼ばれる楽器はない。
[[江戸時代]]にはすでに[[明清楽]](殊に清楽)の流行と共に二胡の原楽器である'''胡琴'''が演奏されていたが、きちんと「胡琴」と呼ばれ、胡弓とは区別されていた。しかし[[明治]]初期には[[ヴァイオリン]]をも胡弓と呼んだ例があ
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またこの誤用が一般的に普及した背景もあってか、'''中国胡弓'''と紹介する例も存在する。ただし、この場合前出の「胡琴」や「[[京胡]]」などの中国の伝統的な擦弦楽器全般(「胡弓」の用法と同様に)を指す場合もあり、読み手には文脈上の注意が必要になる。
いずれにせよ、混同による問題を避けるためにも、楽器そのものの持つ文化的背景などを尊重するためにも、正確な呼称が用いられることがのぞましいが、楽器そのものの普及とともに、次第に解決されていくと考えられる。
▲二胡は琴筒の形状、製作地によって大きく3つに分類され、以下の特徴がある<ref>[http://www.nikomeishido.com/knowledge/kind.html 「二胡の種類」]、中国二胡専門店名師堂公式webページ、2009年3月24日閲覧</ref><ref>[http://www.erhukoubou.com/about3.asp 「琴胴が丸か、六角か、八角か」]、TSUBAKI二胡工房公式webページ、2009年3月24日閲覧</ref>。
▲*蘇州二胡:琴筒が表裏とも六角、裏面に透かし彫り。哀愁ある深い音色。
▲*北京二胡:琴筒の正面が八角形、裏側は円形。一般的には六角のものより音質が硬い。
▲*上海二胡:琴筒が表裏とも六角、裏面の透かし彫りが蘇州より細かい。みやげ用に大量生産されているものが多く、音色に個性がない。
== 代表的な作曲者 ==
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