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毒蛇は上顎にある2本の毒牙の根もとに[[毒腺]]があり、毒液を分泌する。クサリヘビ科の種では[[牙]]の中は[[注射器]]のように管状で毒牙の先に毒液を出す穴がある。コブラ科では牙が管状ではなくその表面に毒液が[[毛細管現象]]で流れる溝がある種が多いが、毒牙がほぼ管状になっている種もある。従って、この二者を明確に分けるのは毒牙が管状か否かではなく、毒牙が折り畳み式か否かであり、前者を「管牙類」、後者を「前牙類」と呼ぶ。なかには口を開けて毒牙から毒液を噴射する[[クロクビコブラ]]や[[ドクフキコブラ]]のような種類もいる(両者の毒牙は牙前方中ほどに毒腺の穴があいており、2mほど先の標的に正確に毒液を命中させることができる)。クサリヘビ科でも{{仮リンク|マンシャンハブ|en|Trimeresurus mangshanensis}}のように毒液を噴射するものがいる。日本にも分布する[[ヤマカガシ]]の仲間は[[アオダイショウ]]などと同じナミヘビ科だが、上あごの奥の牙と首筋の皮膚の2ヶ所から毒を分泌する。これらの仲間は無毒とされてきたが最近になって毒ヘビとして認識されるようになった。実際に日本で人が死亡した例もある。ナミヘビ科の有毒種は毒牙の位置から「後牙類」と呼ばれる。
 
最も強い毒をもつのは海蛇で、中でも、インドネシアからニューギニアにかけての海域に生息する[[ベルチャーウミヘビ]]が最強とされる。陸生のうち最強の毒をもつのは、オーストラリアに生息する'''ナイリクタイパン'''である。その他、非常に攻撃的な[[タイパン]]やアフリカ最強の毒蛇である[[ブラックマンバ]]、[[タイガースネーク]]、[[キングコブラ]]、[[アマガサヘビ]]など。
 
「[[頭]]が[[三角形]]のヘビは[[毒蛇]]」といわれるが、必ずしも正しいとは言えない。確かに毒を持つ[[クサリヘビ科]]のヘビ、ハブやマムシは、頭が三角形のような形。ほかのクサリヘビ科のヘビも三角形のような形である。だが、コブラ科のナイリクタイパン、ブラックマンバ等の頭は、三角形というよりは、いわゆる「蛇の頭」形。日本に生息する猛毒を持つナミヘビ科の、ヤマカガシも頭は三角形ではない。また、日本の、毒を持たないヘビ、アオダイショウやシマヘビは、毒の代わりに威嚇するため、頭が三角形に広がることがある。