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→‎物語: あらすじが不正確なので(幸長は田所の助手ではない、幸長のフルネームは原作に登場しない、「D計画」の説明が間違い、渡老人が出てこない、等々)加筆訂正。
→‎物語: やや不正確だったので一部修正。
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=== 物語 ===
197x197X年夏。[[小笠原諸島]]の北にある無名の小島が、一夜にして海底に沈んだ。[[地球物理学]]者・田所雄介博士は、ただちに現地調査に赴く。[[潜水艇|深海調査艇]]「わだつみ」号の操艇者・小野寺俊夫、[[海洋地質学]]者の幸長助教授と共に[[日本海溝]]<ref group="注">作中では「日本海溝」とされているが、正確には[[伊豆・小笠原海溝]]である。</ref>に潜った田所は、海底を走る奇妙な亀裂と[[乱泥流]]を発見する。折しも[[伊豆半島]]付近で地震が発生し、それに誘発されて[[天城山]]が噴火したため、内閣では地震学者との懇談会を開いて意見を聞くことになった。その席に招かれた田所は、「日本がなくなってしまう」可能性を口にするが、学者仲間の失笑を買うだけだった。だが、政財界の黒幕である渡老人は田所の説に興味を抱き、その説を検証するため、首相を呼びつけ、極秘裏に「D計画」を立ち上げさせる。D計画に集った田所、幸長、小野寺、[[情報科学]]者の中田一成らは、やがて一つの結論に達する。それは、日本列島近傍の[[マントル]]流に急速な異変が起こっており、その結果として「日本列島は最悪の場合2年以内に、[[地殻変動]]で陸地のほとんどが海面下に沈没する」というものだった。一方、渡老人は、比較文明史学者の福原教授らに依頼して、日本人の国外脱出とその後に関する計画「D-2」を策定させる。
 
その間にも京都、ついで東京が相次いで[[巨大地震]]に襲われ、[[富士火山帯]]の火山が相次いで噴火するなど、異変は着実に進行していた。田所は危機が迫っていることを国民に知らせ、そのことに対する国民の反応を見るため、わざと週刊誌とテレビで情報を暴露し、D計画を去る。その後のコンピューターによるシミュレーションで、日本沈没は10か月以内に迫っていることが判明し、ついに首相は事態、日本沈没公式危機が迫っていることを国会演説で発表に至る。[[休火山]]<ref group="注">当時の表現。2011年からは「死火山でなければ全て活火山」の解釈をすることが決定された。</ref>までが活動を始める中、精鋭スタッフたちは死に物狂いで全国民の国外脱出計画「D-2計画を遂行し、日本人を続々と海外避難させる。一方、敢えて国内に留まり日本列島と運命を共にする道を選択する者もいた。
 
[[四国]]を皮切りに次々と列島は海中に没し、[[北関東]]が最後の大爆発を起こして日本列島は完全に消滅する<ref group="注" name="netabare">但し、原作本編でも最後の大爆発後に日本列島の完全消滅を確認する記述はぼかされて終わっている。そして、『日本沈没第二部』によれば、[[北陸地方]]の[[白山]]の一部と見られる部分(白山堆)が[[岩礁]]化して海面上から露出しており、日本政府はこれを根拠に旧日本列島海域における日本の[[国家主権]]の存続を主張している。</ref>。