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{{Infobox_有機化合物|IUPAC=3-chloroperoxybenzoic acid|構造式=[[Image:M-Chloroperoxybenzoic_acid.png|105px|MCPBAの構造]]|分子式=C<sub>7</sub>H<sub>5</sub>ClO<sub>3</sub>|分子量=172.57|CAS登録番号=937-14-4|形状=白色粉末|融点=92-&ndash;94|SMILES=O=C(OO)C1=CC(Cl)=CC=C1}}
 
'''メタクロロ過安息香酸''' (-(&mdash;かあんそくこうさん、''m''-chloroperbenzoic acid, 略称 '''mCPBA''') 化学示性 C3-ClC<sub>76</sub>H<sub>54</sub>ClOCO<sub>3</sub>H を持つと表される[[過酸]]の一種で、有機合成において[[酸化剤]]としてしばしば用いられる化合物である。
 
強い[[酸化剤]]であり、可燃性の物に触れると火災を引き起こす可能性がある。純粋なものはショックや火花により爆発することがある。そのため、市販のものは 3-クロロ安息香酸と水とのより安定な混合物であり、これには約75重量パーセントのメタクロロ過安息香酸が含まれている。純粋なものは、[[ベンゼン]]などの溶液を[[炭酸水素ナトリウム]]などのアルカリ水溶液で洗浄することによって得られる。
 
強い[[酸化剤]]であり力のため、可燃性の物に触れると火災を引き起こす可能性がある。純粋なものはショックや火花により爆発することがある。そのため、市販のものは 3-クロロ安息香酸とのよりを混合させて安定な混合物であり、化させたものも市販されている。これには約75重量パーセントのメタクロロ過安息香酸が含まれている。純粋なものは、[[ベンゼン]]などの溶液を[[炭酸水素ナトリウム]]などのアルカリ水溶液で洗浄することによって得られる。
有機化学において様々な化学変換を行う試薬として広く使われている。他の過酸に比べて取り扱いが容易なため、好んで使われることが多い。主な用途として、[[ケトン]]の[[エステル]]への変換([[バイヤー・ビリガー酸化]])、[[アルケン]]の[[エポキシ化]]、[[スルフィド]]の[[スルホキシド]]や[[スルホン]]への[[酸化]]、[[アミン]]の[[アミンオキシド]]への酸化などがある。
 
有機化学において様々な化学変換を行う試薬として広く使われている。他の過酸に比べて取り扱いが容易なため、好んで使われることが多い。主な用途として、[[ケトン]]の[[エステル]]への変換([[バイヤー・ビリガー酸化]])、[[アルケン]]の[[エポキシ化]]、[[スルフィド]]の[[スルホキシド]]や[[スルホン]]への[[酸化]]、[[アミン]]の[[アミンオキシド]]への酸化などがある。もっぱら求電子的な反応性を示す
 
酸に不安定な化合物に対して用いる場合、リン酸[[緩衝液]]の存在下で反応を行うと生成物の収率が向上することがある。
 
[[Category:有機過酸物|めたくろろかあんそくこうさん]]
[[Category:有機ハロゲン化合物|めたくろろかあんそくこうさん]]
[[Category:有機反応試剤|めたくろろかあんそくこうさん]]
 
[[en:Meta-Chloroperoxybenzoic acid]]