「塩化カルシウム」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Debenben (会話 | 投稿記録)
m mhchem syntax
m 文法を修正
タグ: モバイル編集 モバイルアプリ編集 iOSアプリ編集
74行目:
塩化カルシウムは[[海水]]など[[環境|自然環境]]の中に広く[[存在]]する毒性の少ない物質として知られている。しかし、[[家庭]]用の[[除湿剤]]を使えばタンクの中に高濃度の塩化カルシウム[[水溶液]]がたまるようになっているし、前述の融雪剤として断続的に塩化カルシウムを使うことによる害について知っておく必要がある。
 
吸湿剤のタンクにたまった液が[[皮革]]製品に接した場合、表面が侵される。吸湿剤は皮革製品を含む[[衣類]]を収納している場所に設置するのが常なので、吸湿剤を交換するとか、衣類の出し入れの際にタンクを倒さないように配慮する必要がある。同時に、[[子供]]が誤飲することのないように設置場所を工夫したり、事前に注意しておくことも大切である。もし固形のままあるいは高濃度の溶液を誤飲した場合は脱水症状を起こすので大量に水分を飲ませたうえで医師に診せ、同じく目や鼻など粘膜に入った場合は浸透圧で粘膜が浸蝕・潰瘍を起こすので直ちに大量の水で洗ったあと医師に診せる。同様に皮膚に固形のままあるいは高濃度の溶液が付着した場合は炎症を起こすので直ちに低濃度になるように水で洗い流し、症状が残るようならば医師に診せる。
 
融雪剤として撒布された塩化カルシウムは周辺の[[植生]]にとって有害である。[[都市]]内の道路のように周辺に植生のない場所なら問題ないが、山間部などでは必然的に塩化カルシウムの撒布が多頻度で行われるため、[[土壌]]における[[塩化物]]イオンの量が過剰となり植生が衰退傾向を見せることもある。