「上を向いて歩こう」の版間の差分

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| Misc = {{External music video|{{YouTube|66E3iTP9g04|「坂本九 - 上を向いて歩こう 特別映像」}}|Upper caption=特別映像}}
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「'''上を向いて歩こう'''」(うえをむいてあるこう、別名英題:スキヤキ、SUKIYAKI)''SUKIYAKI'')は、[[坂本九]]の楽曲。作詞は[[永六輔]]、作曲は[[中村八大]]<ref>当時3人は「[[六八九トリオ]]」と呼ばれてもてはやされた。</ref>、プロデューサーは[[草野浩二]]。[[ビルボード]](Billboard)誌では、[[1963年]][[6月15日]]付に、現在においても日本人のみならずアジア圏歌手唯一となるシングル週間1位を獲得<ref>アルバムでは2018年5月に韓国グループ[[防弾少年団]]の[[LOVE YOURSELF 轉 'Tear'|「LOVE YOURSELF 轉 'Tear'」]]がビルボードアルバムチャート[[Billboard 200]]でアジア圏歌手として初めて週間1位獲得</ref>。同誌の1963年度年間ランキングでは第10位にランクイン。後に数多くのアーティストによってカバーされ、いまだに外国人によるモノマネのネタにもされる。坂本の突然の[[日本航空123便墜落事故|航空機事故死]]や[[永六輔]]のメモリアルソングとしても、よく用いられる。
== 概要 ==
=== 日本でのヒット ===
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JASRAC作品コード:010-0006-3/内国作品/出典:PO<small>(出版者作品届) </small><ref name="jasrac" />。
 
== メディアとしての使用 ==
* [[坂本九]]が『[[スター誕生!]]』の司会をしていた時にED際はエンディングテーマとして使われ坂本が歌った。
* 春のセンバツ高校野球大会の[[選抜高等学校野球大会入場行進曲|入場行進曲]]が日本の曲(前年の流行曲)になった第1号である。
* 坂本はその後[[日本航空123便墜落事故|日航ジャンボ機墜落事故]]で逝去したため、命日である[[8月12日]]の慰霊式における鎮魂曲として奏でられた。
* [[1985年]]に来日公演を行った[[スティーヴィー・ワンダー]]は、自身の曲である「Ribbon In The Sky」の曲中の[[ハーモニカ]]ソロでこの曲のメロディを演奏した。[[11月3日]]の[[後楽園球場]]での公演の模様は坂本に対するスティーヴィーの追悼コメントと合わせてテレビで放映されている。
* [[1990年]]元旦に催行(放送は翌日)された[[三宅裕司のいかすバンド天国|いか天]]のイベント『輝く! 日本いか天大賞』の個人賞受賞者によるセッション・バンドによって演奏された。
* [[1999年]]に発行された「わたしの愛唱歌シリーズ第9集」で、[[切手]]の題材になった。
* 2005年に[[日本放送協会|NHK]]が実施した「[[スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜]]」で白組39位を記録した。
* [[2007年]][[3月4日]]から、[[常磐線]][[友部駅]]で[[発車メロディ]]として使用されている。
* [[2008年]][[12月20日]]から、坂本九が[[川崎市]]出身であることにちなみ、[[京浜急行電鉄]][[京急本線|本線]][[京急川崎駅]]で[[発車メロディ#接近メロディ|接近メロディ]]として使用されている<ref>[https://web.archive.org/web/20081201154848/http://www.keikyu.co.jp/corporate/press/press_files/081114.shtml 京浜急行電鉄 報道発表資料](2008年12月1日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
* [[2016年]][[12月10日]]から、京急川崎駅と同じ理由で、[[東海道本線]][[川崎駅]]で発車メロディとして使用されている。これに先立ち、川崎市商工会議所や川崎区選出市議会議員団らが署名活動を行い、約4000の署名を集めて川崎市とJRに提出していた<ref>[https://web.archive.org/web/20161220085410/https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161208-00000024-san-l14 発車メロディーに「上を向いて歩こう」 JR川崎駅が10日から](2016年12月20日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]) - Yahoo!ニュース(産経新聞)、2016年12月8日。</ref>。
* 永六輔、中村八大は1位を取った快挙で、2人の存命時にはアメリカでは滞在先で[[VIP]]待遇を受けていた。
* [[東日本大震災]]([[東北地方太平洋沖地震]])の復興ソングとして、多くの坂本の曲とともに歌われている。特に、[[サントリー]]([[大阪市]])の企業CMでは、同社グループのCMキャラクターや同社スポンサー番組の出演者の総勢71名のタレントが、レコーディングスタジオにて同曲をリレー形式で歌う、と言うものであり(サントリー公式サイト<ref>[https://web.archive.org/web/20110625011310/http://www.suntory.co.jp/enjoy/movie/d_s/closed02.html サントリー公式サイト](2011年6月25日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>)、4日で完成している<ref name=sinnbu>朝日新聞、2011年7月11日夕刊7面ADC全面広告より。この広告には参加した芸能人ではなく坂本の写真を起用している。</ref>。編曲は[[山下宏明]]が担当した<ref>[http://twitter.com/yamacimo/status/55606374658342912 Twitter@yamacimo 2011/4/6]</ref>。このCMと『見上げてごらん夜の星を』込みで、CM名「歌のリレー」が「Tokyo Art Directors Club(ADC)」において「ADCグランプリ」を獲得した<ref name=sinnbu />。
* 坂本ゆかりの地であり、[[東日本大震災]]で被災した茨城県[[笠間市]]の復興の合言葉として『上を向いて歩こう笠間』が笠間市役所などで使われている。
* [[2011年]][[7月18日]]の22:00 - 22:50([[日本標準時|JST]])に、[[NHK総合テレビジョン|NHK総合テレビ]]にて、『'''[[2011年のテレビ特別番組一覧#7月放送|上を向いて歩こう〜日本人の心の歌・その真実]]'''』と題したドキュメンタリーの特別番組を放送した。
* 『[[サクサク土曜日 中邨雄二です]]』([[ABCラジオ]])のテーマ曲として吹奏楽演奏版が使われている。
* [[2013年]]1月には[[イギリス]][[英国放送協会|BBC]]電子版で「世界を変えた20曲」に選ばれている<ref>[https://web.archive.org/web/20130327084518/http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130326/ent13032617070010-n1.htm 全米チャート1位から50年「スキヤキ」再評価 「日本人は繊細な感情を表現できる」](2013年3月27日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]) - MSN産経ニュース、2013年3月26日。</ref>。1963年当時のアメリカ人にとって戦争で敵対した日本人が謎めいた民族ではなく、自分達と同じく美しく繊細な感情を表現できる人達と気付かせてくれた曲、と評された。
* 合唱曲では、三宅大輔が編曲してあり、ア・カペラ版にアレンジされている。
* 坂本の歌唱で 「悲しみは星のかげに 悲しみは月のかげに」を、「悲しみは'''月'''のかげに''' 悲しみは'''星'''のかげに'''」と逆に歌っていたことは、数回あった。
* 『上を向いて歩こう展―奇跡の歌から、希望の歌へ―』を[[世田谷文学館]]で2013年4月20日〜6月30日に開催。
* 作曲者の中村八大は戦後久留米で青春時代を送ったことから、この曲が[[久留米駅|JR久留米駅]]前の[[からくり時計]]で流れている。
 
== 収録曲 ==
=== 日本オリジナル盤(赤盤、東芝音楽工業 JP-5083) ===
=== B面曲・シングルジャケット ===
* Side A '''上を向いて歩こう'''
日本盤のオリジナル(赤盤、東芝音楽工業 JP-5083)・1965年再発盤(黒盤、東芝音楽工業 TR-1150)、アメリカ盤(Capitol 4945)、イギリス盤(HMV POP-1171)等のB面曲は「あの娘の名前はなんてんかな」(Anoko No Namaewa Nantenkana。ドイツ盤(Electrola E-22477)では「Anoko-No」という表記になっている)。アメリカの[[ジュークボックス]]用レコードのB面曲は「九ちゃんの炭坑節」(Tanko Bushi)である。
* Side B '''あの娘の名前はなんてんかな''' -''Anoko No Namaewa Nantenkana''- <ref>ドイツ盤では「''Anoko-No''」と表記されている。</ref>
**1965年再発盤(黒盤、東芝音楽工業 TR-1150)、アメリカ盤(Capitol 4945)、イギリス盤(HMV POP-1171)ドイツ盤(Electrola E-22477)等も収録曲は同一。
**JP-5083のジャケットは2種類存在する。オリジナル版と、本曲がアメリカで「''SUKIYAKI''」のタイトルでヒットしたことをきっかけに、1963年7月1日に『上を向いて歩こう「スキヤキ」』のタイトルで新たにプレスされたものである。再プレス版はジャケットデザインがオリジナル版と異なるほか、「世界のヒット!」というコピーが記されている。
 
=== アメリカの[[ジュークボックス]]用レコード ===
JP-5083のジャケットは2種類存在する。オリジナル版と、本曲がアメリカで「SUKIYAKI」のタイトルでヒットしたことをきっかけに、1963年7月1日に『上を向いて歩こう「スキヤキ」』のタイトルで新たにプレスされたものである。再プレス版はジャケットデザインがオリジナル版と異なるほか、「世界のヒット!」というコピーが記されている。
* Side A '''上を向いて歩こう'''
* Side B '''九ちゃんの炭坑節''' - ''Tanko Bushi'' -
 
=== 日本1976年再発盤(東芝EMI TP-10118) ===
日本で1976年に「ベスト・カップル・シリーズ」の一作として再発された(東芝EMI TP-10118)際のB面曲は「[[幸せなら手をたたこう]]」、1988年にCD化された(東芝EMI XT10-2268)際のカップリング曲は「[[見上げてごらん夜の星を (曲)|見上げてごらん夜の星を]]」である(1994年に発売されたもの(東芝EMI TODT-3208、TODT-3309)はオリジナルと同じく「あの娘の名前はなんてんかな」をカップリングに収録)。
* Side A '''上を向いて歩こう'''
* Side B '''[[幸せなら手をたたこう]]
**「ベスト・カップル・シリーズ」の一作
 
=== 日本1988年再発盤(東芝EMI XT10-2268) ===
# '''上を向いて歩こう'''
# '''[[見上げてごらん夜の星を (曲)|見上げてごらん夜の星を]]'''
*シングルCD「ベスト・カップル・シリーズ」。
 
=== 日本1994年再発盤(東芝EMI TODT-3208、TODT-3309) ===
# '''上を向いて歩こう'''
# '''[[見上げてごらん夜の星を (曲)|見上げてごらん夜の星を]]'''
# '''上を向いて歩こう(カラオケ)'''
#:作曲:中村八大 編曲:上柴はじめ
*シングルCD。
 
=== アニバーサリー・シングル盤 ===
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=== 『コクリコ坂から』前売券の購入特典盤 ===
2011年5月1日に発売された[[ローソン]]発売版の『コクリコ坂から』前売券の購入特典として、「上を向いて歩こう」を収録したCD(収録曲は一曲のみ)が制作・頒布された
# '''上を向いて歩こう'''
 
== カバーしたアーティスト ==
=== 日本のアーティスト ===
*坂本九 & [[舞坂ゆき子|大島舞子]]
:「上を向いて歩こう2000(SUKIYAKI 2000)」(2000年9月マキシシングル発売)。[[テクノ]]・[[R&B]]系の新アレンジで[[リミックス]]され、実娘と坂本が互い伝いに歌唱する構成。
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*[[BROAD6]]
 
=== 日本以外のアーティスト ===
*ケニー・ボール楽団(1962年、イギリスのチャートで10位。インストゥルメンタル)
*[[ビリー・ヴォーン|ビリー・ヴォーン楽団]](インストゥルメンタル)
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次番組=(終了)|
}}
 
==その他==
{{複数の問題 |出典の明記=2017年6月 |雑多な内容の箇条書き=2017年6月|section=1}}
* [[坂本九]]が『[[スター誕生!]]』の司会をしていた時にEDテーマとして使われ坂本が歌った。
* 春のセンバツ高校野球大会の[[選抜高等学校野球大会入場行進曲|入場行進曲]]が日本の曲(前年の流行曲)になった第1号である。
* 坂本はその後[[日本航空123便墜落事故|日航ジャンボ機墜落事故]]で逝去したため、命日である[[8月12日]]の慰霊式における鎮魂曲として奏でられた。
* [[1985年]]に来日公演を行った[[スティーヴィー・ワンダー]]は、自身の曲である「Ribbon In The Sky」の曲中の[[ハーモニカ]]ソロでこの曲のメロディを演奏した。[[11月3日]]の[[後楽園球場]]での公演の模様は坂本に対するスティーヴィーの追悼コメントと合わせてテレビで放映されている。
* [[1990年]]元旦に催行(放送は翌日)された[[三宅裕司のいかすバンド天国|いか天]]のイベント『輝く! 日本いか天大賞』の個人賞受賞者によるセッション・バンドによって演奏された。
* [[1999年]]に発行された「わたしの愛唱歌シリーズ第9集」で、[[切手]]の題材になった。
* 2005年に[[日本放送協会|NHK]]が実施した「[[スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜]]」で白組39位を記録した。
* [[2007年]][[3月4日]]から、[[常磐線]][[友部駅]]で[[発車メロディ]]として使用されている。
* [[2008年]][[12月20日]]から、坂本九が[[川崎市]]出身であることにちなみ、[[京浜急行電鉄]][[京急本線|本線]][[京急川崎駅]]で[[発車メロディ#接近メロディ|接近メロディ]]として使用されている<ref>[https://web.archive.org/web/20081201154848/http://www.keikyu.co.jp/corporate/press/press_files/081114.shtml 京浜急行電鉄 報道発表資料](2008年12月1日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
* [[2016年]][[12月10日]]から、京急川崎駅と同じ理由で、[[東海道本線]][[川崎駅]]で発車メロディとして使用されている。これに先立ち、川崎市商工会議所や川崎区選出市議会議員団らが署名活動を行い、約4000の署名を集めて川崎市とJRに提出していた<ref>[https://web.archive.org/web/20161220085410/https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161208-00000024-san-l14 発車メロディーに「上を向いて歩こう」 JR川崎駅が10日から](2016年12月20日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]) - Yahoo!ニュース(産経新聞)、2016年12月8日。</ref>。
* 永六輔、中村八大は1位を取った快挙で、2人の存命時にはアメリカでは滞在先で[[VIP]]待遇を受けていた。
* [[東日本大震災]]([[東北地方太平洋沖地震]])の復興ソングとして、多くの坂本の曲とともに歌われている。特に、[[サントリー]]([[大阪市]])の企業CMでは、同社グループのCMキャラクターや同社スポンサー番組の出演者の総勢71名のタレントが、レコーディングスタジオにて同曲をリレー形式で歌う、と言うものであり(サントリー公式サイト<ref>[https://web.archive.org/web/20110625011310/http://www.suntory.co.jp/enjoy/movie/d_s/closed02.html サントリー公式サイト](2011年6月25日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>)、4日で完成している<ref name=sinnbu>朝日新聞、2011年7月11日夕刊7面ADC全面広告より。この広告には参加した芸能人ではなく坂本の写真を起用している。</ref>。編曲は[[山下宏明]]が担当した<ref>[http://twitter.com/yamacimo/status/55606374658342912 Twitter@yamacimo 2011/4/6]</ref>。このCMと『見上げてごらん夜の星を』込みで、CM名「歌のリレー」が「Tokyo Art Directors Club(ADC)」において「ADCグランプリ」を獲得した<ref name=sinnbu />。
* 坂本ゆかりの地であり、[[東日本大震災]]で被災した茨城県[[笠間市]]の復興の合言葉として『上を向いて歩こう笠間』が笠間市役所などで使われている。
* [[2011年]][[7月18日]]の22:00 - 22:50([[日本標準時|JST]])に、[[NHK総合テレビジョン|NHK総合テレビ]]にて、『'''[[2011年のテレビ特別番組一覧#7月放送|上を向いて歩こう〜日本人の心の歌・その真実]]'''』と題したドキュメンタリーの特別番組を放送した。
* 『[[サクサク土曜日 中邨雄二です]]』([[ABCラジオ]])のテーマ曲として吹奏楽演奏版が使われている。
* [[2013年]]1月には[[イギリス]][[英国放送協会|BBC]]電子版で「世界を変えた20曲」に選ばれている<ref>[https://web.archive.org/web/20130327084518/http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130326/ent13032617070010-n1.htm 全米チャート1位から50年「スキヤキ」再評価 「日本人は繊細な感情を表現できる」](2013年3月27日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]) - MSN産経ニュース、2013年3月26日。</ref>。1963年当時のアメリカ人にとって戦争で敵対した日本人が謎めいた民族ではなく、自分達と同じく美しく繊細な感情を表現できる人達と気付かせてくれた曲、と評された。
* 合唱曲では、三宅大輔が編曲してあり、ア・カペラ版にアレンジされている。
* 坂本の歌唱で 「悲しみは星のかげに 悲しみは月のかげに」を、「悲しみは'''月のかげに''' 悲しみは'''星のかげに'''」と逆に歌っていたことは、数回あった。
* 『上を向いて歩こう展―奇跡の歌から、希望の歌へ―』を[[世田谷文学館]]で2013年4月20日〜6月30日に開催。
* 作曲者の中村八大は戦後久留米で青春時代を送ったことから、この曲が[[久留米駅|JR久留米駅]]前の[[からくり時計]]で流れている。
 
== 脚注 ==