「チャック・イェーガー」の版間の差分

m
 
== ライトスタッフ ==
イェーガーは[[トム・ウルフ]]のドキュメンタリー小説[[ライトスタッフ]]および同書を原作とした[[映画]]の主人公の一人となった。映画ではイェーガーはテクニカル・アドバイザーとして製作に参加し、自身も[[カメオ出演]]している。ただし、映画には演出上、史実と異なる部分が存在する。X-1は(3号機がベル社の社内試験中に爆発したことはあったが)実際には墜落事故は起こしておらず、イェーガーが直前にパイロットとして選ばれたというのもフィクションである。NF-104が飛行する際にイェーガーが飛行許可を取らなかったというのも事実ではなく、ロシアの高度記録を破る許可を得なかったというのが史実である。ただし、上記のように骨折したままX-1に乗ったのは事実であり、NF-104の射出座席によって頭と腕に三ヶ所の火傷を負ったのも事実である。
 
人類初の音速突破に関しては、[[P-47 (航空機)|P-47]]戦闘機のパイロットが急降下時に音速を突破したという証言があるが、パイロットの名前、日時など不明な点が多い。ドイツ人のハンス・ギド・ミュッケ (Hans Guido Mutke) は、[[1945年]][[4月9日]]に[[メッサーシュミット Me262]]で音速を破ったとの主張があるが、こちらは信憑性が薄いとされる。マッハ計が装備されていない機体では、高速飛行時に速度表示に誤差を生じることが指摘されている([[:en:Sound barrier|Sound barrier]])。一方、アメリカ人の[[ジョージ・ウェルチ]] (George Welch) が、イェーガーが音速を突破する二週間前の[[10月1日]]に、[[F-86 (戦闘機)|XP-86]]で音速を破ったという説もあり、こちらは信憑性が高い。彼は[[10月14日]]10時29分のちょうど30分前にも音速飛行を行ったとされている。しかしこれについては、公式に認められた記録ではない。この件について[[アメリカ空軍]]は、イェーガーとX-1は"水平飛行"で音速を突破した最初の例だと述べている。これはイェーガー以前に音速が突破されていたという主張を公式に認めたようにも取れる。ただし、人間でなくて航空機の場合においては、いわゆる「超音速機」というのは、水平飛行で音速を突破できる航空機の事であり、急降下・緩降下で音速を突破できる航空機は超音速機の範疇に含めないのは事実である(推力が不十分で水平飛行で音速を超えられない機体でも、機体強度が十分であれば降下での音速突破は可能であり、かつ造波抵抗や操縦安定性などの条件を満たせば安定して飛行する事も不可能ではない)。
3,396

回編集