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== 諸説 ==
{{anchors|五位七十五法}}
=== 説一切有部 ===
[[五蘊]] (五蘊説<ref>{{sfn|横山|1976|p=99}}</ref>)・[[十二処]]・[[十八界]]という部類分けは、いずれも[[阿含]]以来のものである{{sfn|櫻部・上山|2006|p=67}}が、[[部派仏教]]の時代になると、数多くの論師たちが自派の学説の正当性を主張して論争をたたかわし、学問的分析解明に力がそそがれた{{sfn|横山|1976|p=99}}。この時期に[[説一切有部]]の「五位」の範疇(五位説<ref>{{sfn|横山|1976|p=99}}</ref>)が加わって、[[法 (仏教)|法]]の体系は一段と整備される。これは蘊・処・界の部類分けの中で、[[行]]蘊や{{linktext|法処}}・{{linktext|法界}}の部分をいっそうこまかに考察した結果である{{sfn|櫻部・上山|2006|p=67}}。説一切有部の論が記された『[[倶舎論]]』では、色法11・心法1・心所法46・心不相応行法14・無為法3の75種('''[[五位七十五法]]''')と成す。
 
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* 二心の併起を認めない{{sfn|櫻部・上山|2006|p=107}}。つまり、心が未来から現在に生起するとき、かならず[[六識]]のどれか一つとしてはたらき、同一の心が二つ以上の[[識]]としてはたらくことはけっしてない{{sfn|櫻部・上山|2006|p=107}}。
 
{{anchors|五位百法}}
=== 唯識派・法相宗 ===
一方、[[唯識派]]やその東アジア後継である[[法相宗]]では、『[[成唯識論]]』に則り、心法8・心所法51・色法11・不相応行法24・無為法6の100種('''五位百法''')とする。