「互いに素 (整数論)」の版間の差分

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==概要==
例えば、{{math|[[83]]}} と {{math|[[910]]}} を共に割り切る正の整数は {{math|1}} だけなので、これらは互いに素である。一方で逆に、{{math|93}} と {{math|[[216]]}} は共に {{math|3}} で割り切れるので、これらは互いに素ではない。もう少し大きい数だと、{{math|[[729]]}} と {{math|[[1000]]}} を共に割り切る正の整数は {{math|1}} だけなので、これらは互いに素である。逆に、{{math|729}} と {{math|[[1296]]}} は {{math|[[3]]}}、{{math|[[9]]}}、{{math|[[27]]}}、{{math|[[81]]}} の四つで割り切れるので、この二つは互いに素ではない。同じく、{{math|1000}} と {{math|1296}} も、{{math|[[2]]}}、{{math|[[4]]}}、{{math|[[8]]}} の三つで割り切れるので、この二つも互いに素ではない。
 
互いに素であることの判定は[[素因数分解]]を用いて行うこともできるが、二つの整数のうち少なくとも一方が巨大である場合など一般には困難である。素因数分解によって公約数を調べる方法よりも、[[ユークリッドの互除法]]によって最大公約数を調べる方法のほうが遥に速い。