「スーパーホップス」の版間の差分

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[[1994年]]、[[サントリー]]は新商品『ホップス』を発売した。[[麦芽]]使用率は65%未満に抑えられており、発売時点の[[酒税法]]上の区分は麦芽使用率25%以上67%未満の発泡酒1に区分される。1リットル当たりの[[酒税]]は[[ビール]]220円に対し、発泡酒1は152.7円であった<ref name="natsume87">{{Harv|夏目|2010|pp=87-88}}</ref>ことから、ビール350ml缶の小売価格225円に対し、『ホップス』の[[希望小売価格]]は180円とした<ref name="natsume85"/>。当時の市場環境は[[バブル景気|バブル]]崩壊後で消費者の低価格志向が強く、[[円相場|円高]]を生かして[[ダイエー]]が1993年から[[ベルギービール|ベルギー産]]『バーゲンブロー』330ml缶を128円で販売する<ref>{{cite news |title=ダイエー、DS価格を下回る「128円ビール(バーゲンブロー)」18日から発売|newspaper=[[日本食糧新聞]]電子版|date=1993/12/22|url=http://news.nissyoku.co.jp/Contents/urn/newsml/nissyoku.co.jp/19931222/nss-7640-0029/1|accessdate=2013-03-12}}</ref>など価格競争が進行していた。本品はこのジャンルの先駆けであり、発売当初は「発泡酒」の名称が浸透しておらず、ビールと呼ぶこともできなかったため、酒販関係者は「ホップス」と呼ぶしかなかった<ref name="natsume85">{{Harv|夏目|2010|p=85}}</ref>。原料のうち麦芽を減らして[[米]]や[[コーン]]、[[スターチ]]等の副原料に置き換えたため[[窒素]]分が少なく、その結果[[コク味]]や[[うま味]]が少ない代わりに飲みやすい製品となった<ref>{{Harv|夏目|2010|pp=81-82}}</ref>。発売後1年足らずで月間販売数量100万ケースを越えるヒット商品となったが、翌1995年には[[サッポロビール]]が競合商品『ドラフティー』を販売開始。麦芽使用率25%未満で発泡酒2に該当し、1リットル当たりの酒税は83.3円、350ml缶の希望小売価格は150円であった。競合商品の登場に加え、酒税法改正が追い打ちをかける。[[1996年]]秋、大蔵省は発泡酒のうち麦芽使用率50%以上67%未満の製品の酒税をビールと同額とした。麦芽使用率25%未満は105円となり、『ドラフティー』も影響を受けた<ref name="natsume87"/>。1996年[[5月28日]]、酒税法改正を前に、サントリーは麦芽使用率を25%未満とした『スーパーホップス』350mlレギュラー缶・500mlロング缶・業務用10[[リットル|l]]樽詰の発売を開始する。大瓶は翌年3月6日、1000mlのジャンボ缶は同7月9日、250mlのミニ缶は同10月15日に発売開始した<ref>{{Cite press release |title=スーパーホップス商品概要|url=http://www.suntory.co.jp/news/1998/7123/7123-6.html|publisher=サントリー|date=1997-12-01|accessdate=2013-03-12}}</ref>。1998年には[[すかいらーく|ガスト]]全店で樽詰生ビールから樽詰『スーパーホップス』に変更されるなど、飲食店向けへの販売も伸ばした<ref>{{cite news |title=発泡酒が業務用にも普及の兆し、「値頃感」と「利益確保」とのバランスの見極めがカギ|newspaper=日経レストラン|date=1998-11-4|url=http://www.nikkeibp.co.jp/archives/044/44354.html|accessdate=2013-03-12}}</ref>。1997年12月には、350ml換算の累計販売数量が10億本を突破<ref>{{Cite press release |title=「スーパーホップス」10億本突破記念―発売以来のご愛飲へ感謝をこめて|url=http://www.suntory.co.jp/news/1998/7131.html|publisher=サントリー|date=1998-01-13|accessdate=2013-03-12}}</ref>。[[1999年]]6月には、スーパーホップスシリーズより[[ドライビール|ドライタイプ]]の商品『スーパーホップス〔マグナムドライ〕』<ref>{{Cite press release |title=145円,辛口〈生〉。「スーパーホップス〔マグナムドライ〕」新発売|url=http://www.suntory.co.jp/news/1999/7428.html|publisher=サントリー|date=1999-05-20|accessdate=2013-03-12}}</ref>、2001年10月には糖質・プリン体・カロリーを抑えた発泡酒『[[ダイエット生]]』を発売した。『スーパーホップス〔マグナムドライ〕』は、2000年に[[日本食糧新聞|食品ヒット大賞]]のヒット賞を受賞している<ref>{{cite news |title=食品ヒット大賞特集:ヒット賞=スーパーホップスマグナムドライ(サントリー)|newspaper=日本食糧新聞電子版|date=2000-02-08|url=http://news.nissyoku.co.jp/Contents/urn/newsml/nissyoku.co.jp/20000208/nss-8646-0003/1|accessdate=2013-03-12}}</ref>。
 
その後サントリーは[[プレミアムビール]]の『[[ザ・プレミアム・モルツ]]』や[[第3のビール]]の『[[金麦]]』に注力する方針を決め、2012年3月に『ダイエット生』、同6月にスーパーホップスの後継商品である『MDゴールデンドライ』<ref>[https://www.suntory.co.jp/news/article/13357.html “本格キレ系”新ジャンル「マグナムドライ〈本辛口〉」新発売]</ref><ref group="注釈">その後後継商品の発泡酒に小麦スピリッツを加えたもが2019年4月に発売されている。</ref>の生産を終了。サントリーは発泡酒事業から撤退した<ref>{{cite news|title=発泡酒の先駆、サントリー生産終了 高級と第3に集中|newspaper=[[朝日新聞デジタル]]|date=2012-07-21|url=http://www.asahi.com/business/update/0720/OSK201207200100.html|accessdate=2013-03-12|archiveurl=https://archive.is/20130425012605/http://www.asahi.com/business/update/0720/OSK201207200100.html|archivedate=2013年4月25日|deadlinkdate=2013-11-01|deadurldate=2017年9月}}</ref><ref group="注釈">その後、2014年9月に『おいしいZERO』で発泡酒市場に再参入したが、約1年後に販売を終了した。</REF>
 
== 技術 ==