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* 玩具メーカーの[[バンダイ]]が、[[2004年]]に『8盤(エイトばん)』と称する直径8cm、厚さ約2mmの片面で約4分再生可能なレコード(33 1/3回転)と、60-70年代各メーカーが市場に投入していたポータブル電蓄を模した小型の専用プレイヤーを開発して販売していた。交換針は汎用のT4Pのものが採用された。そのため普通のポータブル電蓄でもピッチコントロール付きだと自己責任ではあるが再生可能であった。当時、レトロ商品のヒットが相次いでおり、バンダイ自身も[[ガシャポン]][[フィギュア]]の「[[ぼくの小学校]]」シリーズをヒットさせていた事などから、新たな昭和ノスタルジー商品として企画された<ref>[http://www.bandai.co.jp/releases/J2003090101.html 「8盤レコード」シリーズを2004年2月中旬に発売]、バンダイ、2003年9月1日。</ref>。レコードは[[1950年代]] - 1980年代の[[アイドル歌謡曲]]・[[洋楽]]や子供番組の主題歌を、オリジナルのまま復刻・縮小したもので、[[おニャン子クラブ]](「おニャン子クラブ シングルメモリーズPart1」)・[[チェッカーズ]](「チェッカーズ ディスコグラフィー」)・『[[ひらけ!ポンキッキ]]』(「ひらけ!ポンキッキヒットパレード」)・[[1950年代]] - [[1960年代]]の洋楽[[ポピュラー音楽|ポップス]](「OLDIES THE BEST」)のシングル、[[朝日ソノラマ]]のソノシート(「朝日ソノラマセレクションPart1」)の復刻が発売された。<!--「おニャン子クラブ シングルメモリーズ」と「朝日ソノラマセレクション」は「Part1」と銘打っていたが、共にPart2以後が発売されることはなかった。-->しかし、片面盤のためカップリング曲は未収録で、しかもパッケージを開けるまで、何が入っているか全く分からない仕様で人気は出ず、<!--1980年代のアイドル歌謡曲ものだと中古やオークションで簡単にシングル盤が手に入ることから-->商業的には失敗に終わった。音質はソノシート並み、ステレオで記録されていたが、専用プレイヤーは結局モノラルの機種しか出なかった。イベントなどで展示してあったこの玩具を、レコードのかけ方を知らない若者が内周から針を落とす、という光景も見られたという(溝とアームの関係は[[遠心力]]が関わるので言うまでもなく誤り)。
**[[高田渡]]のシングル盤「大・ダイジェスト版三億円強奪事件の唄」は17cmのいわゆるドーナツ盤だが、スタジオ録音のA面は45r.p.m.、ライブ録音のB面は33 1/3r.p.m.と回転数が異なっている。
* SPレコード盤は、太平洋戦争期を中心とした戦時期に、[[画鋲]]等の日用品を製造するための代用材料として利用されていたことが知られている<ref>[https://ci.nii.ac.jp/naid/40020849072 木村源知「戦時期における金属代用品の多様性と変遷―画鋲に着目した事例研究―」]『生活学論叢』Vol. 28, 1-15, 2016.3.31. </ref><ref>[https://researchmap.jp/index.php?action=multidatabase_action_main_filedownload&download_flag=1&upload_id=259411&metadata_id=261450 木村源知「戦時期における代用材料としてのレコード盤―画鋲の実物資料を用いた実証的研究―」]『道具学論集』Vol. 24, 14-26, 2019.3.31. </ref>。
 
== CD時代のレコード ==