「瀧川鯉昇」の版間の差分

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{{要出典範囲|date=2014年9月|なお、鯉昇の前座名「柳若」は8代目小柳枝の入門当初の前座名に由来する。}}
 
==落語==
{{要出典範囲|date=2014年9月|鯉昇の落語を語る上でまず特徴的であるのは、「つかみ」の上手さにある。通常、落語家は「まくら」で[[小噺]]を披露しながら徐々に客をつかみ本題に入るものだが、鯉昇は高座に上がり座布団に座ってお辞儀をして頭を上げた後、数秒間自分の顔を見せびらかすかのごとく客席を見渡す。鯉昇の特徴的な顔とその場の緊張感に耐えられなくなった客は、悲鳴にも似た笑い声を上げてしまう。一言も発することなく、まくら以前で客をつかんでしまうので、その後のまくらのうけもよく、また本題へもよりスムーズに入ることが出来る。}}
 
古典落語の中には、現代では難解な用語や物の名前などが出てくる事がよくある。落語家の多くは、まくらで少し説明した後に本題に入ったり、本題の途中で話をいったん止め、説明してからまた話に戻るといった方法をとるが、鯉昇はこのような難解な用語を現代風のものに置き換えたり、登場人物に説明させるなどの方法で、観客にとって分かり易い落語をする(例:「[[粗忽の釘]]」では「[[箒]]」を「エキスパンダー」、「[[茶の湯 (落語)|茶の湯]]」では「[[椋]]の実の皮([[石鹸]]の代用品として使われていたもの)」を「[[ママレモン]]」に置き換えるなど)。特に「[[時そば]]」については、独自のギャグを多数加えて演じており、「そば処[[ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン|ベートーベン]]」と題することもある。
 
{{要出典範囲|date=2014年9月|しかし、「[[たがや]]」などの江戸っ子がテンポ良く啖呵を切る場面がある落語は得意ではない。これは本人の温厚な性格と、師匠の柳昇の教え(怒ると[[寿命]]が縮まり、その縮まった寿命は怒らせた人のほうにいってしまう、というもの)で、鯉昇自身は普段あまり怒ることがないことが理由である。また、鯉昇の落語の中では女性が出てくることが少ない(これは本人の女性観によるもの)。}}
 
{{要出典範囲|date=2014年9月|鯉昇は[[大阪弁]]が巧いことでも知られている。東京の落語家が落語の中で大阪弁で喋っているのを関西人が聞くと、やはり多少不自然だと感じることがあるが、鯉昇の大阪弁は他の東京の落語家よりも自然に聞こえる。}}
 
{{要出典範囲|date=2014年9月|鯉昇の飄々と、そして、にこやかな顔で喋る姿から、鯉昇の落語は「脱力系」と紹介されることも近年多くなった(他に「脱力系」と呼ばれる落語家の例として、[[柳家喜多八]]などがいる)。}}
 
==芸歴==