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[[ファイル:131123 Hyogo Prefectural Museum of Archaeology Japan23s5.jpg|thumb|半坂峠南尾根支群1号墳([[兵庫県]][[豊岡市]])から出土した[[古墳時代]]前期の壺([[兵庫県立考古博物館]]蔵)]]
[[Image:Hajiki-KoriyamaIseki.jpg|thumb|宮城県[[仙台市]]の[[郡山遺跡]]から出土した7世紀の坏]]
'''土師器'''(はじき)とは、[[弥生土器]]の流れを汲み、[[古墳時代]]~[[奈良時代|奈良]]・[[平安時代]]まで生産され、[[中世]]・[[近世]]の[[かわらけ]](土器)・焙烙(ほうろく)に取って代わられるまで生産された[[素焼き]]の[[土器]]である。[[須恵器]]と同じ時代に並行して作られたが、実用品としてみた場合、土師器のほうが品質的に下であった。[[埴輪]]も一種の土師器である。
 
== 概略 ==
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9世紀以降は土師器工人集団(土師部:はじべ)と須恵器工人集団(陶部:すえつくりべ)との交流が活発になり、轆轤土師器、土師質土器などと呼ばれる両者の中間様式の土器が多量につくられるようになった。
 
中世に入って登場する[[かわらけ]]は、土師器本来の製法を汲む手づくね式の土器で、主として[[祭祀]]用として用いられた。現在でも一部で、[[厄除け]]や酒席の座興として[[かわらけ投げ]]がおこなわれることがある。なお伊勢神宮で神事に用いられる土器はすべて三重県多気郡[[明和町 (三重県)|明和町]]の[[伊勢神宮#神宮土器調整所|神宮土器調整所]]で造られる土師器である。
 
== 脚注 ==