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さらに、世界のほとんどで食用とされないものを、ある文化の人々が特殊な処理方法によって食品とする例も世界中に見られる。例として、[[フグ]]には強い[[毒]]があるためほとんどの文化では食用としないものの、日本においては有毒部分を取り除いたものが美味として広く流通していることなどが挙げられる。
 
上記のような極端な例を除いても、各地域において主に用いられる食品の違いはなお大きい。各地域はそれぞれ主に炭水化物を供給する[[主食]]を持つが、それにもコムギ、コメ、トウモロコシなどの穀物を主食とする地域から、キャッサバやタロイモなどのイモ類を主食にする地域まで幅がある。乳製品も地域的な差の多い食品であり、遊牧民を中心に広い範囲に利用圏が広がっている一方で、東アジアや東南アジアでは伝統的に[[乳製品]]を用いてはこなかった。しかしこうした食品の地域差は、とくに1990年代以降の急速な[[グローバリゼーション]]の進行によって標準化が進みつつあり、全体として縮小する傾向にある<ref>「食文化の多様性と標準化」p79 岩間信之(「グローバリゼーション 縮小する世界」p79所収 矢ヶ﨑典隆・山下清海・加賀美雅弘編 朝倉書店 2018年3月5日初版第1刷</ref>。
 
== 食品の保存 ==