「蔵王連峰」の版間の差分

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蔵王連峰はスキーゲレンデが密集する巨大なスノーリゾートとなっている。また、世界的にも珍しい[[霧氷|樹氷]]ができる。スキーや樹氷見物は山形県側の蔵王温泉スキー場が著名で、蔵王樹氷祭りなどのスキーゲレンデを利用したイベントが行われる。宮城県側においては、冬季に雪上車による観光ツアーを行っており、こちらでも樹氷を見学できる。巨大な[[スキー場]]群と温泉がセットになっている山形蔵王が人気であるが、仙台との交通の便が良くなったため、宿泊客より日帰り客の比重が高くなり、客単価が下がっている。日帰りでは仙台からは宮城蔵王の方が近いため、[[ナイター]][[スキー]]では宮城蔵王の方が競争力がある。また、宮城県側では、山形に比べて1つ1つのスキー場が小さいため、[[スノーボード]]に特化した経営やファミリー層向けの[[そり]]用ゲレンデを設定するなど焦点を絞った小回りの利く経営がなされている一方、山形蔵王はその巨大さがかえって焦点を絞りにくくし、商品力の弱さを露呈する形になっている。しかし標高が高く約800mから1400mにゲレンデがあるため、暖冬の年でもすべてのゲレンデが滑走不可になることはまずない。2006年から2007年にかけてのシーズンにおいても全国的な暖冬で新潟、長野周辺のスキー場が苦戦する中、蔵王は豊富な積雪に恵まれたためにツアー客が流れ、バブル経済崩壊以降減り続けていたスキーシーズンの入り込み数が久々に前年を上回った。「樹氷原コース」や「横倉の壁」を初めとした多様なコースと温泉・郷土料理などは、海外、特にスキー熱が高まりつつある[[大韓民国|韓国]]では受け入れられ、毎年韓国人スキーヤーが増加している。そのため、[[ソウル特別市|ソウル]]・[[仁川国際空港]]便が毎日往復している[[仙台空港]]と山形蔵王との間に直行スキーバスを運行し、韓国での営業に力を入れている。今後は、従来からの地元・仙台・首都圏に加え、仙台空港の定期路線がある韓国および[[台湾]]、そして、北海道で集客が見られる[[オーストラリア]]や[[タイ王国]]もターゲットに入れた営業が進められる。
 
[[File:Zao 2006 Jozosancho.jpg|thumb|right|200px|蔵王地蔵山頂駅]]
[[File:地蔵山直下.jpg|thumb|right|200px|地蔵山直下]]
[[File:熊野岳の蔵王神社.jpg|thumb|right|200px|熊野岳の蔵王神社]]
== 交通 ==
宮城県と山形県に跨る道路「[[宮城県道・山形県道12号白石上山線#蔵王エコーライン|蔵王エコーライン]]」が蔵王連峰を横断している。蔵王エコーラインは全長約26キロメートルの道路で、その最高標高地点は1600メートルである。さらに蔵王エコーラインの途中から分岐して刈田岳に至る有料道路「[[蔵王ハイライン]]」がある<ref name="角川宮城"/><ref name="角川山形"/>。ただし、これらの道路は冬季に閉鎖される。
 
[[File:Zao 2006 Jozosancho.jpg|thumb|right|200px|蔵王地蔵山頂駅]]
山形県側には蔵王山麓の温泉地から山頂までを結ぶ[[索道|ロープウェイ]]がある。[[蔵王ロープウェイ]]の山麓線が蔵王山麓駅と樹氷高原駅を結び、山頂線が樹氷高原駅と蔵王地蔵山頂駅を結んでいる<ref>“[http://zaoropeway.co.jp/ 蔵王ロープウェイ]”(蔵王ロープウェイ)2018年12月7日閲覧。</ref>。この他に、蔵王中央ロープウェイが温泉駅と鳥兜駅の間で営業し、蔵王スカイケーブルが上の台駅と中央高原駅の間で運行している<ref>“[https://zaochuoropeway.co.jp/jp/summer/guide.php 蔵王中央ロープウェイ・蔵王スカイケーブル]”(蔵王観光開発)2018年12月7日閲覧。</ref>。