「イヴリー・ギトリス」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
→‎経歴: 曖昧さ回避へのリンクを解除
編集の要約なし
3行目:
| Name = イヴリー・ギトリス
| Img = IvryGitlis1.jpg
| Img_capt = イヴリー・ギトリス
| Img_size = 250px<!-- サイズが250ピクセルに満たない場合のみ記入 -->
| Landscape = <!-- 画像の横幅が広く、高さが小さい場合に“yes”を記入 -->
| Background = classic
11行目:
| Blood = <!-- 個人のみ -->
| School_background = [[パリ音楽院]]
| Born = [[1922{{生]][[825]]と年齢|1922|8|25}}
| Died =
| Origin = {{ISR}} [[ハイファ]]
| Instrument = [[ヴァイオリン]]
| Genre = [[クラシック音楽]]
27行目:
{{Portal クラシック音楽}}
 
'''イヴリー・ギトリス''' ('''{{Lang-he|עברי גיטליס''' [[ラテン文字]]表記:'''}}、{{lang-*-Latn|he|Ivry Gitlis'''}}、[[1922年]][[8月25日]] - )は[[イスラエル]]のヴァイオリニスト。イヴリーとは[[ヘブライ語]]でヘブライを意味する。
 
== 人物・来 ==
[[ロシア系]][[ユダヤ人]]の両親のもとに[[ハイファ]]に生まれ、[[パリ音楽院]]に留学した後、[[フレッシュ・カーロイ|カール・フレッシュ]]、[[ジョルジュ・エネスコ]]と[[ジャック・ティボー]]に師事。[[1968年]]に[[ジョン・レノン]]の「[[ザ・ダーティー・マック]]」プロジェクトに参加、[[1971年]]には[[ブルーノ・マデルナ]]より≪イヴリーのための小品 Piece for Ivry≫を献呈される。[[1988年]]より[[ユネスコ親善大使]]に着任し、「平和教育と文化と寛容の支持者」となる旨を述べた。
 
ギトリスの演奏大胆な解釈と思い切った表情づけで知られており、特に小品の演奏は、アクの強さで評価が二分している。
 
ギトリスの演奏は19世紀的と評されることが多いが、具体的にはテンポとリズムの大胆な解釈、独特なボーイングから生まれる個性的な音色、意図的に微妙な音程の変化を与え聴感に訴えかける奏法が挙げられる。ギトリスの演奏には賛否両論あるが、現代のヴァイオリニストのなかでも最も特色の強い演奏をすると認識されている。
 
== エピソード等 ==
ギトリスは[[親日|親日家]]としても知られるが、[[2011年]][[3月11日]]に発生した[[東北地方太平洋沖地震]]による[[東日本大震災]]にはたいへん心を痛めていた。ギトリスは日本人に向けて次のよメッセージを届けた「愛し、敬う誰かが悲劇に遭遇している時、何を語ればよいのだろう?  愛していると伝える?  その通り・・。それこそ、私が第2の故郷と考える日本と、日本の皆さんに伝えたいことです。皆さんのことをいつも想っています。私に何かできることがあるなら教えてください。私は最善を尽くしたいと思います。今私に出来ること、それは皆さんにこう伝えること━━『私の心、そしてヴァイオリンはあなたのそばにいます』。もしもそれが皆さんの助けになるのなら、私はすぐにでも日本を訪れるでしょう!  今日本で起こっていることは世界全体への警告であり、私は世界がここから何かを学ぶことを望んでいます。しかし今はなにより、被災者の人々を愛し、その勇気を称賛しながら、より良い日が来るようにと希望を抱き、祈るだけです。」
 
そして多くの演奏家が次々に来日公演を中止していることにも心を痛め、自身が来日し演奏することで日本でコンサートを行っても支障がないことを分かってもらおうと考え、急きょチャリティ・コンサートを行うことを決め、東京名古屋で演奏会を開催した。またコンサート合間の6月1日、[[宮城県]][[石巻市]]にある避難所の[[石巻市立女子高等学校]]を慰問し、体育館で約200人の被災者や生徒を前に、[[エドワード・エルガー|エルガー]]作曲の「[[愛の挨拶]]」や日本の[[唱歌]]「[[浜辺の歌]]」を演奏。その後、[[石巻市立門脇中学校]]の音楽室を訪れ、[[吹奏楽]]部の生徒たちと交流、[[ヨハン・ゼバスティアン・バッハ|バッハ]]の無伴奏パルティータを演奏すると、そのお返しに生徒たちは「[[故郷 (唱歌)|ふるさと]]」を演奏した。ギトリスはその演奏に落涙し、「君たちとは音楽でつながっている。音楽をずっと続けてほしい」とメッセージを送った。
 
現役最高齢のヴァイオリニストの一人であるギトリスは、今も健在であり、その後も毎年来日している。
 
== 関連項目 ==
* [[ザ・ダーティー・マック]]
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
 
=== 注釈・出典 ===
<references />