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{{Infobox 楽器
'''シンバル'''({{lang-en-short|cymbal}})は、[[体鳴楽器]]に分類される[[打楽器]]の一つ。
|楽器名 = シンバル
つば広帽子の形に比較的薄く伸ばした[[金属]]でできた[[楽器]]を指す。主に[[西洋音楽]]で使われる。同様のものは[[ユーラシア大陸]]全土に広がっており、[[仏教]]に使われるものを鐃鉢(にょうはち)または鐃ばつといい、それと同じもので[[芝居]]に使うものを妙はつという。同形のさらに小型のものは、銅ばつ・銅拍子(どびょうし)・手平金と呼ばれる。また、同種の物に非常に小さいシンバルがあり、指に付けて打ち合わせたりして演奏するので[[フィンガーシンバル]]と呼ばれる。[[クロタル]]もその一種である。現在{{いつ|date=2013年1月}}<!-- See [[WP:DATED]] -->の西洋音楽で常用されるものとしては、[[タンバリン]]の枠で見ることができる。また、[[アンティークシンバル]](クロタル、クロテイルと呼ばれることもある)というシンバルの形をしている小型の楽器は、形は似ているものの音色や音の性質は全く異なる 。
|その他の名称 =
|英語名 = Cymbal
|ドイツ語名 =
|フランス語名 =
|イタリア語名 =
|中国語名 =
|画像 = 画像:Zildjiancrash.jpg
|画像サイズ = 250px
|画像の説明 = シンバル(ジルジャン社製)
|分類 = [[打楽器]]、[[楽器分類学#体鳴楽器|体鳴楽器]]
|音域 =
|関連楽器 =
|演奏者 =
|製作者 =
|関連項目 =
|}}
 
[[ファイル:Aaclashcymbals.jpg|thumb|200px250px|right|クラッシュシンバル]]
[[ファイル:2006-07-06 Crash Zildjian 14.jpg|thumb|200px250px|right|サスペンデッド・シンバル]]
 
'''シンバル'''({{lang-en-short|cymbal}})は、[[楽器分類学#体鳴楽器|体鳴楽器]]に分類される[[打楽器]]の一つ。
 
== 概要 ==
シンバルは、つば広帽子の形に比較的薄く伸ばした[[金属]]でできた[[楽器]]を指す。で、主に[[西洋音楽]]で使われる。同様のものは[[ユーラシア大陸]]全土に広がっており、[[仏教]]に使われるものを鐃鉢(にょうはち)または鐃ばつといい、それと同じもので[[芝居]]に使うものを妙はつという。同形のさらに小型のものは、銅ばつ・銅拍子(どびょうし)・手平金と呼ばれる。また、同種の物に非常に小さいシンバルがあり、指に付けて打ち合わせたりして演奏するので[[フィンガーシンバル]]と呼ばれる。[[クロタル]]もその一種である。現在{{いつ|date=2013年1月}}<!-- See [[WP:DATED]] -->の西洋音楽で常用されるものとしては、[[タンバリン]]の枠で見ることができる。また、[[アンティークシンバル]](クロタル、クロテイルと呼ばれることもある)というシンバルの形をしている小型の楽器は、形は似ているものの音色や音の性質は全く異なる
 
== 奏法や構造による区分 ==
[[ファイル:2006-07-06 Crash Zildjian 14.jpg|thumb|200px|サスペンデッド・シンバル]]
[[ファイル:Aaclashcymbals.jpg|thumb|200px|クラッシュシンバル]]
同じ形のシンバルを2枚対向させて打ち合わせるなどして演奏する場合と、1枚のシンバルを吊すかホルダにゆるく固定して[[スネアドラム]]のバチ([[ドラムスティック|スティック]])や、[[シロフォン]]や[[マリンバ]]、[[グロッケンシュピール]]や[[ヴィブラフォン]]、場合によっては[[ティンパニ]]のバチ([[マレット (打楽器)|マレット]])で叩く場合とがあり、前者を'''クラッシュ・シンバル'''(一般的には合わせシンバルやハンドシンバルと呼ぶ)、後者を'''サスペンデッド・シンバル'''と呼んで区別する。また、2枚のシンバルを水平にホルダに固定して、1枚を上下に動くようにしてペダル装置で操作するものがあり、'''ハイハット'''と呼んで主に[[ドラムセット]]の中で使用する。なお、サスペンデッド・シンバルに金属製の鋲([[リベット]])を数本打ち込んだものもあり、'''[[シズルシンバル]]'''と呼ばれる。また、サスペンデッド・シンバルの中でもチャイナシンバルやスプラッシュシンバルのように独特の音響を持つシンバルは'''エフェクト・シンバル'''と呼ばれている。
 
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クラッシュでのトレモロは、楽器のひとつの縁と、逆の縁を交互に打ち合わせる奏法による。また、楽器をトライアングルのばちでこする、その他、様々な特殊奏法が開発されている。
 
上述の、管弦楽団や[[吹奏楽]]団などにおける合わせシンバル 及び サスペンデッド・シンバルには、18インチ・19インチ・20インチ前後のサイズのものが一般的に多く用いられるが、曲想によりこれ以外のサイズのものも適宜用いられる。[[マーチングバンド]]などにおいては、演奏効果・視覚効果等に鑑み、様々なサイズの合わせシンバルを用いる。メーカーでも様々な径のシンバルを取り揃えている<ref>{{Cite web |url=https://www.pearlgakki.com/sabian_cpmp/AA_Marching_Band.php |title=マーチングシンバル:AA Marching Band|パール楽器製造株式会社 |accessdate=2018-09-01}}</ref>。また、[[幼稚園]]や[[小学校]]の[[在籍者 (学習者)#教育段階による呼び方の違い|園児]]・[[児童]]等による[[鼓笛隊]]などにおいては、音楽的な側面よりも、体格的な問題から、小さな径のインチ数の楽器が選択されるケースが見受けられる<ref>{{Cite web |url=https://www.suzuki-music.co.jp/product_category/drum-and-marching/marching-cymbal/ |title=シンバル|鈴木楽器製作所 |accessdate=2018-09-01}}</ref>。<!--大きな径の楽器ほど重量もあることから、まだ小さな体格の園児・児童には演奏が難しいため-->
 
== ドラムセットにおけるシンバルの種類 ==
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=== クラッシュ ===
* 名の由来:クラッシュ([[衝突]])が由来。厚みにより「シン(Thin)(Thin)」や「ヘビー(Heavy)(Heavy)」等が冠語として付く。
* サイズ:14 - 18インチサイズが一般的。
* 形状:皿状。
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* [[パイステ|PAiSTe]](パイステ):エストニア系ロシア人のトーマス・パイステによって創設された。現在はスイスのブランド。ジャズ全盛時にも繊細かつ高品質な製品で評価が高かったが、1970年代、楽器のエレクトリック化に対応できる音量の出る製品が大ヒットとなる。全てのシリーズがシートシンバルで出来ており、製品毎のムラがなく、安定した品質を売り出している。
* [[ユーヒップ|UFIP]](ユーヒップ):[[イタリア]]のブランド。溶かした合金を回転する機械に注ぎ、遠心力を使ってシンバルの原型を製造する。全てがハントメイドで作られているため、そして製品の品質を安定させるために、意図的に流通量を制限している。
* KOIDE(コイデシンバル):[[小出製作所]]。[[大阪府]]に所在。日本国内唯一のシンバル製造も行う金属加工メーカー。大阪府に所在。クラシックシンバルとドラムセットシンバルをラインナップする。
* [[ボスフォラス|Bosphorus]](ボスフォラス):Zildjian、ISTANBULとは全く異なる流れを持つトルコブランド。独特なタッチと、トルコ伝統の製法を守る孤高のブランド。
* [[ターキッシュ|Turkish]](ターキッシュ):ISTANBUL社の職人が独立して作ったメーカー。ISTANBULより明るいキャラクター。