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== ジアース (Zearth) ==
子供達が操縦することになる巨大ロボット。コエムシは'''ヌイグルミ'''と呼んでいる。[[昆虫]]か[[甲殻類]]を思わせる生物的な外観を持つ。デザインが原作とアニメでは異なり、腰の辺りから腕の付け根が始まる独特の形状である原作に対し、アニメでは腕の付け根の位置が高く、より人間型に近い形状をしている。また原作では一度だけ四足歩行に変形する。身長は約500メートル。戦闘は基本的に格闘によって行われるが、全身のあらゆる箇所から[[レーザー]]{{efn2|作中ではレーザーと呼ばれるが、『ぼくらの』第4巻所収「ぼくらのおまけ」によると、実際はレーザーではなく質量兵器。小説版によれば粒子ビームに類似。}}を発射することも出来る。また、パイロットの意志に応じて[[装甲]]や腕などを途中から切り離すことも可能。最高移動速度は陸上で時速1,000キロメートル程度{{efn2|身長1.8メートルの人間がそのままの体型で500メートルまで大きくなったとすると、少し速く歩く程度の運動でこの速度に達する。作品中では「走る」「跳ぶ」などの運動もしている。}}、水中で時速100キロメートル程度。機体があまりに巨大なため、何気ない末端部の運動でも簡単に音速を超える{{efn2|アニメ版では現実感を重視し、ジアースの運動は見た目上非常に鈍重になるように描写された。}}。
 
コックピットは直径20メートルのドーム状空間。内壁が全周モニターとなっており、360度の視界を確保できる。フローティング構造となっているため、ジアースが転倒したりしても天地方向は動かず、また衝撃も吸収される。操縦者は生物の魂を見ることができ、コックピット内から自分が知っている人間がどこにいるかを探し当てることができる{{efn2|アニメ版では、パイロットの意識とジアースが直結しており、パイロットの見たいものが映し出されると説明されている。}}。子供達が座る[[椅子]]は、各人が愛用、あるいは思い入れの深いものが複製されている。[[蹄鉄|馬蹄]]形に並んでおり、戦闘時に操縦者の椅子が列の中央に移動する。なお、アニメ版では椅子は円形に並ぶため、戦闘時の椅子の移動はない。
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ココペリとコエムシによると、敵性体と比較してもジアースは「強い」ロボットであり、少なくともココペリとその仲間達によって13戦を勝ち抜いた上で子供達に渡されていることからも裏付けられる。最大の弱点は、ジアース単体では索敵能力がパイロットの目視しかないこと{{efn2|生命体の存在確認のみならば、地球全域に対して行える。よく見知った人物の居場所の特定は可能であるが、敵であるのか見知らぬ他の人であるのかの識別は行えない(チズ編、カンジ編、ウシロ編など)。}}、出現後の移動方法が歩行や走行(上述のように時速1,000キロメートルでの歩行であるが)に限られていることであり、視界を奪われたり、アウトレンジから攻撃された際はなす術がない。
 
ジアースの命名者は阿野万記(マキ)。[[ザ・ムーン|昔読んだ父の漫画]]に出てくるロボットを下敷きに、地球を意味するThe EarthのTheを「(Zの方が)究極っぽいから」という理由でZに変えて'''Zearth'''と命名した。また、マキ本人が父親から借りた[[ザ・ムーン|漫画]]をヒントに命名したと言っている。後に国防軍によってこの名称が発表されるまでは、世間では「黒い怪獣」と呼ばれていた。その他、ウシロ編の敵性地球からは、「第5侵略体グール」と呼称されている。小説版では長い間名前が付けられず、単に「人形」と呼ばれており、後に日本政府によって「アムシペ」というコードネームを与えられた(アムシペとは[[アイヌ語]]で蟹の意)。原作のマキに相当する阿野摩子(マコ)がパイロットになった際、マコによってジアースと名付けられた。Zには、[[大日本帝国海軍]]で「皇国の興廃此の一戦に在り。各員一層奮励努力せよ」の意味で用いられた[[Z旗]]の要素など、原作よりも多くの要素が付加されている。
 
なお、原作では物語の冒頭でココペリが操縦した時と、子供達が操縦するようになってからでは、顔に当たる部分のデザインが変わっている。
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** 各ロボットはそれぞれが多様なフォルムと戦術を有する。敵の核の中には、ジアース同様のドーム空間状のコックピットと椅子およびパイロット達が収納されており、ジアースのコックピットも敵の核と同様の外殻で覆われている。核は基本的に機体内部の奥深くにあるが、まれに最初からむき出しになっている場合があり、主に肉弾戦以外の特殊な戦法を持つロボットがその傾向にある。
** 各ロボットには再生能力があり、酷い破損をしても、次の戦闘が開始されるまでには完全に再生される。ロボットの中には、再生能力を利用した飛び道具などの攻撃方法を持つ機体もある(体の一部分を敵に飛ばし、その部分を再生するなど)。
** ジアースの能力は基本的に操縦者の生命力に比例するとされる。すなわち、パイロットの年齢が若ければ若いほど基本能力が上昇する。小説版では肉体的な若さではなく、パイロットの魂の若さであるとされる。また、パイロット個人の能力(腕力など)にも感応することがありパイロット本人の得意な行動はイメージしやすいためかジアースの動作も従う。逆に小説版のコズエ編ではパイロットのコズエが脚に障害を持っていたことから「歩行」のイメージが適切に行えず、ジアースの行動にも影響を与えた
** 顔に当たる部分のスリットの数はゲーム参加者の人数に対応しており、生き残っているパイロットの数だけスリットに光が灯っている。これによりそのロボットが何戦を勝ち抜いてきたかが分かる。各機体に必要な契約者の数は同じ機体を使っていてもその都度違い、引き継ぎ前に各担当のコエムシにどこからか聞こえる声で用意すべきパイロットの人数が告げられる。
** 与えられたロボットのスリット数だけ戦闘に勝てばその世界の地球は残るが、それより多い人数で契約してもかまわない。その場合はパイロットとして選ばれなかった者は生き残ることができる。なお既に契約が完了している場合は、チュートリアルなどによって別の地球を訪れた際はその地球での契約=二重契約は認められない。
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**契約者が病気や事故によって意識を完全に失い戦闘が不能になる、またはパイロットが完全に戦意を喪失し戦闘を放棄した場合でも、その者が生きている限りは契約を解除できずパイロットを辞められない。この場合、座して宇宙の消滅を待つことを回避するには、その者を殺した上で別の人間をパイロットにしなければならない。
**妊婦が契約者となった場合、胎児も同時に母親とは別の独立した契約者となる。
** 戦闘終了後、パイロットの遺体は自宅に転送されるのが基本であるが、本人が望めば遺体を消滅させたりジアース内の隙間に保管することもできる(小説版では、過去の戦いで散ったジアース操縦者の遺体収容スペースの描写がある)
** 引継ぎ戦で敗北した場合、上記の通り前の地球は消滅するが、引継ぎ先の地球は消滅しない。また引継ぎ先の契約者達も死なずに素粒子セルを書き直されて復活する。その後、全戦を勝ち抜いた後に、消滅している前の地球人であるコエムシがどうなるかは不明。