「君主制」の版間の差分

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{{君主主義}}
{{統治体制}}
'''君主制'''または'''君主政'''(くんしゅせい、[[英語|英]]:monarchy)または'''君主政'''{{Sfn|岡田|2015|p=19}}とは、一人の[[君主支配者]]が存在統治する[[政体国家]]形態であり{{Sfn|平凡社|2019}}、伝統的には[[君主]]が唯一の[[主権者]]である体制{{Sfn|ブリタニカ・ジャパン|2019}}。[[語源]]は[[ギリシア語]]の「モナルケス monarches」で、「ただ一人の支配」を意味する{{Sfn|平凡社|2019}}。君主制を支持・志向する思想や立場は'''君主主義'''(monarchism)と呼ばれる。対義語はそれぞれ[[共和制|共和制・共和政]](republic)と[[君主制廃止論|共和主義]](republicanism)である。
 
== 用語 ==
君主が存在する国家を'''君主国'''、君主が存在しない国家を'''[[共和国]]'''という。君主国は通常、支配者の[[君主号]]によって、[[王国]]([[国王|王]])、[[大公国]]([[大公]])、[[公国]]([[公]])、[[首長国]]([[アミール]])、[[帝国]]([[皇帝]]<ref>{{Efn|広大な領土を保持していたり、複数の[[従属国]]を束ねていたりする国家を指して、君主号によらず、また共和国であっても「帝国」と呼ぶこともある(詳細は[[帝国]]を参照)。</ref>}})などと呼ばれる。かつて君主号には、個々の[[文化圏]]ごとの複雑な慣習に基づく序列や優劣が存在したが、現在は[[国際社会]]において儀礼上対等とされる。ただし、便宜上の序列を付ける場合は「在位期間の長い方が上」とすることがある(一例として、各国君主の集合写真を撮影する場合には、在位期間の長い順から中央~外側に着座していき、同じように後列の立座となる)。
 
一般的にその地位は、一人の人間が終身で持ち続け、その一族により[[世襲]]される。これを[[世襲君主制]]という。通常は、君主の一族を'''[[王家]]'''([[王室]])と呼び、王家による世襲権力の連続体を'''[[王朝]]'''という。[[バチカン市国]]のように、世襲によらない地位の継承が行われる例もある([[選挙君主制]])。また、[[マレーシア]]や[[サモア]]は任期制の君主国である。
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* [[王国]]({{lang-en|Kingdom}})とは、[[国王|キング]]または[[女王|クイーン]]を元首とする国家。
* [[スルターン国]]({{lang-en|Sultanate}})とは、[[スルターン]]を元首とする国家。
* [[英連邦王国]]({{lang-en|Commonwealth realm}})とは、[[イギリス連邦|英連邦]]<ref>{{Efn|連合王国独自の解釈がされる非常に独特な国家連合体。</ref>}}加盟国の中で、[[イギリスの君主]](2019年現在は女王[[エリザベス2世]])を元首とする国家。イギリス以外の国では、英国王に任命された[[総督]]<ref>{{Efn|各国の総督はイギリス政府とは完全に無関係であり、実際には各国の[[首相]]の推薦により、その国の市民権を持つ人間が選ばれる。</ref>}}が実質的に元首を務める。
* [[大公国]]({{lang-en|Grand Duchy}})。
* [[公国]]({{lang-en|Principality}})。
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!現憲法
|-
|{{flag|JPN|name=日本国}} <ref>{{Efn|議論あり。詳細は[[象徴天皇制#議論]]を参照。</ref>}}
|[[天皇]]
|[[立憲君主制]]
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|-
|{{flag|MYS}}
|スルターン<ref>{{Efn|Yang di-Pertuan Agong</ref>}}
|立憲君主制
|選挙君主制
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== 脚注 ==
=== 出典 ===
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
 
=== 注釈 ===
{{出典の明記|section=1|date=2019年7月}}
{{Notelist}}
 
== 参照文献 ==
* {{Cite journal
|和書
|last = 岡田
|first = 健太郎
|title = カナダ国民統合における立憲君主制の役割についての一考察 ―― 連邦議会上院などを事例として(A Study on the Canadian Political Unity and the Substantial Role of the Constitutional Monarchy System in Canada from the Current Canadian Political & Social Context)
|date = 2015
|publisher = 神奈川県立国際言語文化アカデミア
|journal = 神奈川県立国際言語文化アカデミア紀要
|volume = 4
|pages = 19-31
|issn = 2186-7348
|doi = 10.20686/academiakiyou.4.0_19
|ref = harv}}
 
* {{Cite book
|和書
|author = ブリタニカ・ジャパン
|date = 2019
|publisher = ブリタニカ・ジャパン
|title = ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
|chapter = 君主
|ref = {{SfnRef|ブリタニカ・ジャパン|2019}} }} {{kotobank|1=君主 |2=ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典}}
 
* {{Cite book
|和書
|author = [[平凡社]]
|date = 2019
|publisher = 平凡社
|title = 世界大百科事典 第2版
|chapter = 君主制
|ref = {{SfnRef|平凡社|2019}} }} {{kotobank|1=君主制 |2=世界大百科事典 第2版}}
 
{{デフォルトソート:くんしゆせい}}