「ヘイケボタル」の版間の差分

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'''ヘイケボタル''' (学名: ''Luciola lateralis'' Motschulsky) は、[[コウチュウ目]][[ホタル]]科に分類される昆虫の一種。日本では、ゲンジボタルと並んで、身近な光るホタルである。ゲンジボタルより小型で、より汚れた水域にも生息する。また、ゲンジボタル、クメジマボタルと並ぶ、幼虫が水中生活をするホタルであり、日本産水生ホタル3種の中では最も小型である。
 
名称は、ゲンジボタルとの対比で、似ているがより小型であることからの名づけられたものと思われる。ゲンジボタルが[[渓流]]のような清冽で、流れのはやい水域に生息するのに比べ、ヘイケボタルは[[水田]]、湿原といった止水域を主たる繁殖地としている。幼虫の餌になるのは、止水に生息す[[モノアラガイ]]などである。
 
雄の光の点滅の速さはゲンジボタルより明らかに早く、明滅時に星が瞬くような光り方をする。発生期間も長く、2種が同じ水域で発生することも多い。山間部の農村では、水田周辺に本種が、河川付近にゲンジボタルが発生し、実際には両者が一部で入り交じって発光する。ただし、ゲンジボタルのように、短い期間に集中的に発生することが少なく、発生は長期に渡るが密度は高くならないのが普通である。