「マーロン・ブランド」の版間の差分

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台詞を憶えてこない{{efn|これは、決して怠慢や失語症、集中力が持続しないというわけではなく、わざと覚えないことでその危機感を演技力の向上に利用するというブランドの信念によるものである。}}、必ずといっていいほど共演者の女性に手を出す、癇癪を起こしてスタッフを困らせるといった筋金入りのトラブルメーカーであった。その扱いにくさから[[1960年代|60年代]]半ばから『ゴッドファーザー』([[1972年]])に出演するまでの彼は盛りを過ぎた「落ち目の俳優」と見られていた。
 
しかしながら、その圧倒的な威風、迫力、演技力は高く評価されており『ゴッドファーザー』[[ヴィトー・コルレオーネ|ドン・ヴィトー・コルレオーネ]]を演じて役でそれまでのマイナスイメージを払拭、以降確固たる名声を確立した。ブランドはヴィトー役が転機になると確信していたらしく、コッポラが誰を起用しようか検討中の頃(この時ブランドは40歳代後半で、演じるヴィトー役は60歳代でかなりの老け役に挑戦することになるたため)、口内に綿をつめて独特のしゃがれ声を表現し、それを撮ったテスト・フィルムに撮りコッポラに送り自身が適役だとアピールし、それたことが功を奏した。ただし台詞を憶えてこないのは変わらず、カンニングペーパーが準備された。
 
[[アル・パチーノ]]、[[ロバート・デ・ニーロ]]、[[ジャック・ニコルソン]]、[[ロバート・レッドフォード]]、[[仲代達矢]]、[[川谷拓三]]、[[唐十郎]]、[[田口計]]、[[みぶ真也]]などからも(アメリカ、日本の著名な俳優だけでも、影響を受けたと公言している人物の名は膨大な数に上る)尊敬される、[[第二次世界大戦]]後を代表する伝説的な名優であり、戦後のアメリカ若者文化の源流と言うべき存在と言っても過言ではない。