削除された内容 追加された内容
693行目:
 
==== 風術師:風牙衆 ====
神凪に仕える下部組織で、20名程の風術師で構成されている。表向きには神凪一族と祖を同じくするとされているが、実際は数百年前の江戸時代に金で何でも請け負う闇組織だった風牙衆を幕府の依頼で当時の神凪一族が討伐し、風牙衆の力の源であり彼らが神と崇める存在(アニメ版では'''ゲホウ'''と呼ばれる妖魔)を封じ込められてしまった。結果、戦闘能力が急落した風牙衆を神凪一族が「自分達に欠けている探索能力を補い、同時に自分達の火を煽る事の出来る便利な道具」として吸収した。それ以来は主に神凪一族専属の諜報や後方支援を担っているが、その扱いは奴隷同然の様な状態で、和麻からも「あれでは反乱も起こしたくなるだろう」と内心同情される程だった。
神凪に仕える下部組織。主に諜報や後方支援を担っているが、扱い自体は奴隷同然。
戦闘能力こそ低いが、風術師としてはかなり優秀な組織で、その点は壊滅後に和麻からも言及されている。風牙衆壊滅後は神凪一族の情報網はほぼ壊滅状態に陥っており、情報網を求めた結果、警視庁特殊資料整理室との関係が生まれることになる。
; 風巻 兵衛 (かざまき ひょうえ)
: 声 - [[稲葉実]]
: 1巻に登場。風牙衆の長。
: 平素は神凪一族に対する忠心を装うが、腹の底では風牙衆一族の悲願である神凪への復讐の念を募らせており、風牙衆の力の源であり彼らが神と崇める存在(アニメ版では'''ゲホウ'''と呼ばれる妖魔)を蘇らせようと企む。
: 原作では老人と描写されており、口調もそれに見合ったものだった。アニメ版では、厳馬や重悟と同世代の中年男性として描かれていた。また煉に和麻の宿泊先のホテルを教え、後の誘拐計画に利用するという策士としての一面も描かれた。
: 表立って堂々と風牙衆を見下していた分家はもとい、特に宗家の厳馬と重悟を深く憎んでいる。穏健で流也の容態を気にかけていた重悟まで憎む辺り、兵衛こそ「古き因習」に取り付かれている節があった。
: 復讐の前準備として、ひとり息子の流也に妖魔を憑依させ、その事実を「病床に就き療養中」ということで隠蔽していた(もしくは息子が本当に病を患っており、その後、妖魔を憑依させたか)。和麻が帰国したのを機に、流也の風術で神凪の術者を殺害させ、その罪を和麻になすりつけようとしていた(ただし、神凪一族宗家出身者でありながら、神凪一族から激しく迫害されていた和麻本人に対しては唯一憎悪は向けておらず、むしろ自分達と同じ神凪の「力に奢る者の傲慢」を身を持って知る同士とも見ていた。そのため、和麻に関しては本来こちら側の人間との感情も持ち合わせていた。しかしこれは自身の陰謀を隠すためのスケープゴートとして利用した挙句の命乞いの際の言葉である)。
: 息子を手駒としているだけではなく(それでも息子のことは流也と名前で呼んでおり)、自分自身をも妖魔化させている。更には歯向かう風牙衆も洗脳し、同じく駒としている。神凪への復讐のためには自己犠牲すらもいとわない。徹底して力に固執した考えを見せている。
: 神凪の炎を「浄化の炎」とたとえており、同じく風牙の風を「穢土の風」とたとえている。「俗世にまみれ、我欲を満たすが我らの正義!」と主張しており、そのためには息子のひとりふたり悪魔に売り渡すくらい惜しくないと豪語していた。後に自らも妖魔化していたことが明かされた。