「国鉄キハ185系気動車」の版間の差分

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| 備考全幅 = {{ローレル賞|27|1987|align=left|link=no}}
}}
'''キハ185系気動車'''(キハ185けいきどうしゃ)<ref group="注">本系列は新系列気動車として付番された3桁表記の「185系」である。しかし、慣習的なものや[[国鉄185系電車|185系電車]]と混同する事から「キハ185系」と呼ぶことが多い。</ref>は、[[日本国有鉄道]](国鉄)が開発し、[[1986年]](昭和61年)から[[四国|四国地区]]に投入された[[特急形車両|特急形]][[気動車]]である。
 
[[1987年]](昭和62年)4月の[[国鉄分割民営化]]に際しては、全車が[[四国旅客鉄道]](JR四国)に引き継がれ、同社によっても増備が行われた。その後、一部の車両が[[九州旅客鉄道]](JR九州)に譲渡されている。
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国鉄特急型車両としては初めて[[ステンレス鋼|ステンレス]]製車体が採用され、軽量化とメンテナンスフリーが両立された。側面窓の上下寸法は従来の車両より拡大した74cmとされ、連続窓風の外観処理がなされた。
 
急行形気動車の代替車であり、当初より[[普通列車]]での使用が考慮されていた<ref group="注">1986年11月の営業運転開始から1987年3月改正までの間、1本のみ松山→宇和島間に付属編成2両を用いた普通列車運用が設定されていた。</ref>ため、客用扉が在来形特急気動車の1両1箇所と異なり、各車両とも急行形並みに前後2箇所に設けられている<ref group="注">JR四国発足後に登場する[[JR四国2000系気動車|2000系気動車]]、[[JR四国8000系電車|8000系電車]]も客用扉は前後2箇所とされた。</ref>。客用扉は折戸であるが、窓の形状を半円風味とし、窓間を黒く塗ることによって、1枚扉風に見せている。
 
前面デザインは、同時期に北海道向けに製造された[[国鉄キハ183系気動車#500・1500番台(N183系)|キハ183系500番台]]と酷似した貫通型である。前灯・尾灯はフロントガラス上部の左右に振り分け、保護ガラス内に設置された。また、それまで特急型車両の先頭車に設置されていた、特急シンボルマークおよびステンレス切抜きのJNRマークが廃止された。
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当時の四国の各線区は最高速度が幹線でも95km/hにとどまっており、設計最高速度は将来の高速化を考慮して110km/hとした。
<!--変速機の古さゆえか、変速段から直結段にギアチェンジしたときに大きなショックがある。(独自研究にあたるおそれがありコメントアウト。)-->
 
==== 台車 ====
[[Image:Kiha185-1004 bogie 1.jpg|thumb|right|DT55台車]]
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なお、制輪子には当初[[鋳鉄]]製を採用していたが、後にレジン([[合成樹脂]])製に交換されている。
{{-}}
 
=== 接客設備 ===
{{Double image aside|right|JNR Kiha 185 Seat.JPG|200|Kiha 185 Air conditioner.JPG|200|アコモ改良後の普通車のシート<ref group="注">オリジナル仕様車からモケット、背もたれの形状が代わり、背もたれに取っ手が追加されている。</ref>|座席の冷風吹き出し口}}
本系列では車内の[[鉄道車両の座席|座席]]などの接客設備も大幅な改良が図られている。車内の仕切扉は空気式の自動扉とされた。
 
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キロハ186形のグリーン室は1列4人掛けのフリーストップリクライニングシートで、やはり背面に大形テーブルを持つほか、フットレストや中肘掛、側面テーブルを設置し、座席間隔を従来のグリーン車と同じ1,160mmとしている。普通室は[[新幹線0系電車|0系新幹線]]の発生品である転換クロスシートが1,020mmの座席間隔で設置され<ref name="RJ241"/>、グループ客の利用を想定して座席間に折り畳み式の大型テーブルを設置した<ref name="RJ241"/>。
 
冷暖房装置やドアエンジン等にはバス用の汎用部品を活用し、さらに徹底した部品点数の削減を行っている。冷房装置はバス用のエンジン直結式冷房機を流用した[[AU26]]で、[[観光バス]]車両などに用いられているような、各自で風量・風向の調節が可能な冷風吹き出し口を各席の荷物棚の下に設けている。{{-}}
{{-}}
 
=== 個別形式 ===
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[[Image:JRK kiha186-6.jpg|thumb|240px|right|キハ186-6<br />(2007年12月31日 / 別府駅)]]
* キハ186形 (M)
** JR九州が購入したキロハ186形を、[[1992年]]に[[小倉総合車両センター|小倉工場]]、[[鹿児島車両センター|鹿児島車両所]]で4両改造。仕切りはそのまま残されて全室普通車に格下げの上、DMF13HSを2基搭載とした<ref group="注" name="shubetsu">この改造によりJR九州における本系列の[[速度種別]]が若干上がった(A1→A12)</ref>。冷房装置は2エンジン化に伴い専用の小型エンジンを撤去し、キハ185形と同様の機関直結とされた。座席は旧グリーン室はフットレストも残されてモケット張替えのみ実施、旧普通席室は大型テーブルを撤去し、リクライニングシートに取替えられた。定員56名、自重34.5t。
** キロハ186-3・5 - 7→キハ186同番号(改番なし)
{{-}}
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* キロ186形0番台 (Ms)
** キロハ186形のうち、JR四国の[[ジョイフルトレイン]]「アイランドエクスプレス四国II」として[[2000年]]に[[四国旅客鉄道多度津工場|多度津工場]]で改造された。プラズマディスプレイや最新の[[カラオケ]]機材等を装備している。座席は廃車となった[[国鉄50系客車|50系客車]]の「[[アイランドエクスプレス四国]]」と同様3列配置で、同車から流用された。車体は専用のラッピングが施されている。定員は30名。
** 運転台とトイレ、洗面所を持たないため、両端には、車体後部にラッピングを施したキハ185形0番台(11・12)を連結して運転される<ref group="注">運用の都合により、別の塗装のキハ185形0番台が連結されることがある。</ref><ref group="注">この両端に連結されるキハ185形0番台は、原則として締切状態とされ、客扱いは行わないが、団体によっては普通車として使用することもある。</ref>。
** 2016年に-4は運用を終了、後述の「四国まんなか千年ものがたり」2号車に再改造された。
** 2017年4月5日 - 8日にかけて、-8は[[近畿日本ツーリスト]]と[[クラブツーリズム]]が主催した『四国クルーズ列車でぐるり四国めぐり』ツアーで、[[高松駅 (香川県)|高松]] - [[多度津駅|多度津]]間を[[予讃線]]→[[土讃線]]→[[予土線]]→予讃線経由で4日間かけて運転された<ref>[http://railf.jp/news/2017/04/08/203000.html 「四国クルーズ列車」運転] [[交友社]] 『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』railf.jp 鉄道ニュース 2017年4月8日掲載</ref>
** キロハ186-4・8→キロ186同番号(改番なし)
* キロ186形1000番台 (Ms)
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=== JR九州への売却 ===
2000系の登場以降性能面で見劣りする本形式は次第に第一線から退いていった。本形式は余剰気味となり一方でJR九州は老朽化・陳腐化していた急行用気動車の置き換えを検討していた。ここで双方の利害が一致し本形式の一部がJR九州に売却されている
本形式は余剰気味となり一方でJR九州は老朽化・陳腐化していた急行用気動車の置き換えを検討していた。ここで双方の利害が一致し本形式の一部がJR九州に売却されている。
 
=== JR四国における2000系投入後の運用 ===
JR四国は2000系投入後キハ185系の普通車のアコモ改良として座席モケットを交換し背もたれを取っ手付きにして形状を変更した。キロハ186形の普通室は折りたたみテーブルを撤去し座席を交換した。[[1996年]]には一部が[[徳島線]]特急「[[剣山_(列車)|剣山]]」の運転開始にあわせて塗装変更が実施されている。また[[1998年]]と[[2003年]]には同年製造された[[予土線]]、[[土讃線]]・[[瀬戸大橋線]]([[本四備讃線]])の[[トロッコ列車]]([[国鉄キハ32形気動車#キクハ32形|キクハ32形]])<!--キクハ32 501のデビューは、1998年に窪川 - 江川崎間で運転された「清流しまんと51・52号」で車体サイドのロゴも現在とは違っていた。-->の控車としてキハ185-20・26が緑帯の「疑似国鉄色」となった。<!--{{Refnest|group="注"|キハ185-20・26はJR四国時代に増備されたグループで落成時より水色の帯であったため、初めて国鉄色<ref group="注">-20・26とも剣山色からの塗装変更であるが、-20の運転席周りの塗装は剣山色のままで国鉄色とは異なっている。</ref>とされた。-->}}本来の国鉄色は運転窓周りがダークグリーンであり、現在の「疑似国鉄色」とは違う。
 
==== 普通列車仕様への変更 ====
[[1998年]]より特急「[[うずしお_(列車)|うずしお]]」にN2000系気動車が投入され高速運転を開始、本形式はさらに運用数を減らした一方で老朽化したキハ58系はまだ普通列車として使用されていた。そこで[[2000年]]よりキハ185形の一部がキハ58系を置き換えるため、[[ジャンパ連結器|ジャンパ栓]]を増設して在来の一般形気動車と併結可能にした普通列車仕様<ref group="注">トイレ設置の旧0番台が元の[[鉄道の車両番号|車両番号]]に+3000されて3000番台、トイレなしの旧1000番台が+2100されて3100番台とされた。</ref>に改造され松山運転所に配置された。
 
外観は「剣山」色と似ているが、濃紺帯がなく赤帯に変更され、前面行先表示器を設置したほか、車内設備は特急列車運用への充当をしない前提で収納式テーブルや灰皿の撤去、座席カバーのビニール化、リクライニング機構(バネ式)の固定<ref group="注">ただし、シート回転機能は存置されている。</ref>など、普通列車向けの簡略化・省力化の改造がなされた。
 
===== 特急仕様への再改造 =====
前記したように3000番台が2両、3100番台が8両改造されたが、このうちの3000番台として使用されていた2両が2006年6月からの「[[むろと (列車)|むろと]]」の増発<ref group="注">このとき増発された[[阿南駅]]発着の列車は[[2008年]][[3月15日]]のダイヤ改正で「ホームエクスプレス阿南」に改名。</ref>に伴い、原仕様に戻されたうえで高松運転所に転出し、座席も8000系のリニューアルで捻出されたものに取り替えられた。
 
==== ジョイフルトレインへの改造 ====
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==== JR九州への売却車両 ====
JR九州に売却された車両は以下のとおりである<ref group="注">ちなみに、JR四国特有の[[オルゴール]]は残置されており、「ゆふ」の手動放送時に聴くことができる。</ref>。いずれもJR四国の車籍抹消は1992年[[2月12日]]付、JR九州の再登録は営業運転開始と同日の同年[[7月15日]]付である。
* キハ185-1 - 8・10・15・16・1001・1004・1008・1011・1012
* キロハ186-3・5 - 7(譲受後全車キハ186形に改造)
 
==== JR九州での改造工事 ====
JR九州へ売却された車両は「[[ゆふ (列車)|ゆふ]]」・「[[九州横断特急|あそ]]」用に赤と銀を用いた塗色へと変更され、キハ185形の一部(2、4、6、8、10、16)は電話室と車販準備室を設置した。また先述のように譲受したキロハ186形は[[豊肥本線]]や[[久大本線]]の[[勾配]]対策でエンジンを1基追加して2基搭載し<ref group="注" name="shubetsu">この改造によりJR九州における本系列の[[速度種別]]が若干上がった(A1→A12)</ref>、グリーン席を廃止<ref group="注">旧グリーン席の区画は通常は指定席扱いとし、座席やフットレストはそのままでモケット張替えのみ実施し、仕切りもそのまま残された。ただし、場合によっては、[[自由席]]となることがある。旧普通席の座席はリクライニングシートに交換された。</ref>したキハ186形に改造。このとき車内は[[JR九州787系電車|787系]]とあわせたグレーを基調とした内装に変更。シートモケットも787系にあわせた黒色ベースのものとなり車内の雰囲気は大きく変化している
このとき車内は[[JR九州787系電車|787系]]とあわせたグレーを基調とした内装に変更。シートモケットも787系にあわせた黒色ベースのものとなり車内の雰囲気は大きく変化している。
 
さらに[[2004年]]には「あそ」の廃止と「[[九州横断特急]]」・「[[くまがわ (列車)|くまがわ]]」の運転開始により該当車両では[[ワンマン運転]]対応工事<ref group="注">ただし、自動放送はワンマン普通列車用と同じであり、JR九州の在来線電車特急に特有の「3打点音で始まる自動放送」ではない。</ref>が施工されるとともに、客室内装は[[木材]]を多用した明るい雰囲気へと再リニューアル、あわせて[[フォグランプ]]設置、外板塗装の変更といった改装が施された。
加えて[[2008年]]からは、順次エンジンを低公害のDMF11HZ系エンジン(コマツ製SA6D125HE-1, 355ps)に換装、液体変速機もあわせて新型のものに交換されている。また、ATS改造工事を受けて、ATS-S形からATS-SK形に更新。その後、ATS-DK形への更新を受けている。[[2018年]]からは、「九州横断特急」の塗装をベースにした「AROUND THE KYUSHU」の仕様とされた車両が登場。「ゆふ」、「九州横断特急」にそれぞれ投入された
[[2018年]]からは、「九州横断特急」の塗装をベースにした「AROUND THE KYUSHU」の仕様とされた車両が登場。「ゆふ」、「九州横断特急」にそれぞれ投入された。
 
<gallery widths="180" style="font-size:90%;">
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==== A列車で行こう向け改造工事 ====
キハ185系のうち2両(キハ185-4・キハ185-1012)を改造し、臨時特急列車「[[A列車で行こう (列車)|A列車で行こう]]」専用車両としている。車両デザインは[[水戸岡鋭治]]が担当した。なお、この車両は豊肥本線の特急「[[九州横断特急#あそぼーい!|あそぼーい!]]」の車両改造工事が終わるまで運行されていた「阿蘇ゆるっと博号」に充当されていたものである<ref>[http://railf.jp/news/2011/03/20/143900.html 特急“阿蘇ゆるっと博号”にラッピング車] - 交友社[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』railf.jp 鉄道ニュース(交友社) 2011年3月20日</ref>。
 
「16世紀[[大航海時代]]のヨーロッパ文化」と「古き良き“あまくさ”」をテーマにしたというデザイン<ref name="concept">{{PDFlink|[http://www13.jrkyushu.co.jp/newsreleaseweb.nsf/9dd28b8cb8f46cee49256a7d0030d2e6/78fb5e999a02c1b9492578ee0036cfce/$FILE/%E7%89%B9%E6%80%A5%E3%80%8C%EF%BC%A1%E5%88%97%E8%BB%8A%E3%81%A7%E8%A1%8C%E3%81%93%E3%81%86%E3%80%8D%E3%81%AE%E9%AD%85%E5%8A%9B.pdf 特急「A列車で行こう」の魅力] - 九州旅客鉄道ニュースリリース 2011年8月16日}}</ref>は黒とゴールドのツートンカラーで、車内は[[教会]]などをイメージしたという[[バー (酒場)|カウンターバー]]やステンドガラスで彩られる。
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* 「[[剣山 (列車)|剣山]]」:[[阿波池田駅]] - 徳島駅(1日下り7便、上り6便)
* 「[[むろと (列車)|むろと]]」:徳島駅 - [[牟岐駅]](1日1往復)
* 臨時特急[[うずしお (列車)#やくおうじ号|やくおうじ号]](旧やくし号):1号 高松駅 - [[日和佐駅]]、2号 日和佐駅 - 徳島駅<ref group="注">2014年までは、高松駅 - 日和佐駅 1往復</ref>(1月1 - 3日の3日間)
 
==== 特急列車(廃止) ====
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==== 普通列車(廃止)====
* 牟岐線(牟岐駅 - [[海部駅]]間)<ref group="注">[[2008年]][[3月14日]]までと[[2009年]][[12月1日]] - [[2011年]][[3月11日]]は、特急仕様車が[[阿佐海岸鉄道阿佐東線]](海部駅 - [[甲浦駅]]間)でも使用されていた。</ref>
特急仕様車で運転されていた。
 
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* 九州横断特急とゆふ用の車両は[[大分鉄道事業部#大分車両センター|大分鉄道事業部大分車両センター]](分オイ)に、A列車で行こう用の車両は[[熊本鉄道事業部#熊本車両センター|熊本鉄道事業部熊本車両センター]](熊クマ)に配置。ただし、運用は久大本線系統・豊肥本線系統・三角線系統で分離されている。
** [[豊肥本線]]系統:「[[九州横断特急]]」
*** 2011年3月 - 5月末までは観光特急「[[九州横断特急|あそぼーい!]]」の代走として「阿蘇ゆるっと博号」に使用された。
*** 2016年3月25日までは[[肥薩線]][[人吉駅]]まで乗り入れ、特急「[[九州横断特急]]」の熊本駅-人吉駅間及び特急「くまがわ」にも使用されていた。
** [[久大本線]]系統:「[[ゆふ (列車)|ゆふ]]」<ref group="注">「ゆふいんの森」等の他の気動車特急の代走も含む。</ref>
** [[三角線]]系統:「[[A列車で行こう (列車)|A列車で行こう]]」 - 改造された特別仕様編成(キハ185-4 + キハ185-1012)が使用される<ref>[http://railf.jp/news/2011/10/09/155700.html 特急“A列車で行こう”が営業運転を開始] - [[交友社 『鉄道ファン (雑誌)|railf.jp]] 鉄道ニュース、2011年10月9日掲載。</ref>。
 
==== 所有車両 ====
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=== 国鉄時代・JR四国 ===
* 1986年10月5日、特急しおかぜ安全祈願列車として[[松山駅 (愛媛県)|松山駅]]から[[宇和島駅]]を往復、宇和島駅では[[和霊神社]]による[[地鎮祭|安全祈願]]が行われた。往路は[[内子駅|内子]]経由だったが、復路は優等列車の運転がすでになくなっていた[[伊予長浜駅|伊予長浜]]経由で運転された。
* 落成間もない1986年10月12日には、[[団体専用列車]]「'''坂出市民号'''」として[[坂出駅|坂出]] - 坂出港間の予讃本線貨物支線に入線し、同年11月1日に廃止<ref group="注">[[1984年]][[2月1日]]より列車の運行はなかった。</ref>された同線の最後を飾っている。
* JR四国が発足した1987年4月1日に、高松駅を0時50分に発車していた急行「うわじま1号」に所定であればキハ58系が使用されるところをJR四国発足後の1番列車として特別にキハ185系が使用された<ref>[http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2017%2002%2027%2002.pdf 四国デスティネーションキャンペーン開催記念 団体貸切列車を利用した旅行商品の発売について] –四国旅客鉄道ニュースリリース 2017年2月27日</ref>。
* 1989年夏から1990年春の間、2000系試作車「TSE」が故障や試験、[[日本の鉄道車両検査|検査]]などで運用を外れたときに[[臨時列車]]の「南風」51号・52号、「しまんと」51号・52号に2両または3両編成で使用された。これに伴い「南風」5号が[[坪尻駅]]で「南風」52号の通過待ちをするなど、一部ダイヤの変更も行われた。
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* 2008年6月16日に[[高徳線]]で通常は[[国鉄キハ40系気動車 (2代)|キハ47形]]が運用に入る普通列車(高松発徳島行317D)が車両故障を起こしたためにその代走として急遽、本系列の特急仕様車が2両編成で普通列車として運用された。また、大雨による線路脇の土砂崩れで牟岐線が不通となった際にも通常はキハ47形などで運用される普通列車の突発代走に当系列が牟岐線や[[鳴門線]]で運用されることもあった。
* 2009年10月18日、国鉄色のキハ185系3両(キハ185-26、キハ185-1014、キハ185-20)を使用した[[リバイバルトレイン]]「リバイバル・南風1986」が運行された。このうちキハ185-1014はJR四国色であるため、カッティングシートを貼り付けることで国鉄色を再現した<ref>[http://railf.jp/news/2009/10/19/173100.html “どつぼ列車「リバイバル・南風1986」”運転] 交友社 『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2009年10月19日</ref>。
* 2012年には、[[東北地方太平洋沖地震]]([[東日本大震災]])の被災地復興支援のために、JR四国、[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)、[[日本貨物鉄道]](JR貨物)共同により、「アンパンマントロッコ」を東北・関東各県で運行することとなり、控車としてキハ185-26が使用され、同年3月24日より運行を開始した<ref>[http://www.jreast.co.jp/ap-train/index.html アンパンマントロッコにのろう!] 東日本旅客鉄道</ref>。列車は[[常磐線]]では[[JR貨物EF510形電気機関車#500番台(JR東日本所属車)|EF510形500番台]](「[[北斗星 (列車)|北斗星]]」色)の牽引、それ以外の路線では[[国鉄DE10形ディーゼル機関車|DE10形]]のプッシュプルでの牽引となっている<ref>[http://railf.jp/news/2012/03/27/150000.html 『アンパンマントロッコにのろう!』運転開始] 交友社 『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2012年3月27日</ref><ref>[http://railf.jp/news/2012/06/03/070300.html 『アンパンマントロッコ』が常磐線で運転開始] 交友社 『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2012年6月3日</ref>。
* 2015年3月22日に[[予土線]]で通常は[[国鉄キハ32形気動車|キハ32形]](海洋堂ホビートレイン車)が運用に入る普通列車(4820D、4825D)が車両故障を起こしたためにその代走として他のキハ32が運用に入り、そのキハ32の代走として丁度その時間帯に運用が無かった3100番台が2両編成で普通列車として運用された。予土線江川崎以東にキハ185が普通列車で入線するのは今回が初と思われる。
* 過去に予讃線・土讃線では以下のケースなどで本系列の特急仕様車が運用に就いたことがある。
**2008年3月15日のダイヤ改正まで高松 - 阿波池田間の普通列車(高松行は快速「[[サンポート]]」)に運用されていたキハ58・65形が車両故障などを起こした際、ごく稀ではあったがその代走で本系列の特急仕様車が充当された。
**2016年8月13日と翌14日には高松 - 琴平間で[[瀬戸 (列車)|サンライズ瀬戸]]の琴平延長時における土讃線内の電化容量逼迫の対策で通常は電車として運行の普通列車を、土讃線内におけるサンライズ瀬戸の運行前後の2往復<ref group="注">高松→琴平2本、琴平→多度津(多度津→高松は回送)と琴平→高松の各1本で、高松→琴平は実質高徳線からの直通運転。</ref>に限って気動車が代走するが、うち1往復の代走に本系列の特急仕様車が充当された(同様の列車は、翌2017年8月12・13日にも運行された。)<ref group="注">通常の気動車による代走では[[JR四国1000形気動車|1200形]]・[[JR四国1500形気動車|1500形]]にて運行されるが、この日は1200形・1500形が[[徳島市阿波おどり|阿波おどり]]や[[さぬき高松まつり]]の花火大会開催による多客輸送で生じた車両不足に伴い、琴平行は本来の気動車代走を行わない通常と同じく高松始発にしたうえで代わりに当系列を充当した。</ref><ref>[http://railf.jp/news/2016/08/15/201000.html 土讃線でキハ185系による普通列車運転] 交友社 『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2016年8月15日</ref>。
 
 
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=== JR九州 ===
[[Image:JRQ Kiha185 on Omeshi-ressha 20061030.jpg|thumb|right|唐津線お召し列車<br />(2006年10月30日)]]
* 1999年から2003年にかけて運行されていた[[大村線]]特急「[[シーサイドライナー (列車)|シーボルト]]」の代走にも充当された<ref group="注">同列車に本来充当されていた[[国鉄キハ183系気動車#JR九州のキハ183系 1000番台|キハ183系1000番台]]が1編成4両しか存在しなかったためである。</ref>。代走での時期は閑散期がほとんどで、所定の4両編成から1両減車の3両編成で運転された。
 
* JR九州では、これまでに2回[[お召し列車]]に使用された。
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{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Reflist|group="注"}}
=== 出典 ===
{{Reflist}}
 
== 関連項目 ==
{{commonscat|JNR Kiha 185 series}}
{{国鉄の気動車リスト}}