「ジメチルスルホキシド」の版間の差分

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一説によれば、チェチェンの活動家であった[[アミール・ハッターブ]]がロシアによって暗殺された際には、毒物をDMSOに溶かした物を塗られた手紙が使われたという。このとき、ハッターブは手紙に触れてから5分で死亡したといわれている。ただし毒物の正体は不明である。
 
ジメチルスルホキシドの6つの水素を[[重水素]]に置換した重ジメチルスルホキシドは[[NMR]]測定のための[[重溶媒]]として利用される。NMR測定においては通常、[[ヒドロキシ基|水酸基]]の水素原子溶媒中の[[重水素]]原子との間でイオン交換が生じるためシグナルが平均化され、[[ヒドロキシ基|水酸基]]とその隣接基の水素原子との間ではカップリングが生じない。しかし、重ジメチルスルホキシドを重溶媒として用いることで水酸基のイオン交換が抑制されるため、水酸基の水素原子とその隣接基の水素原子との間のカップリングパターンを観測することが可能となる<ref>{{Cite book|和書|title=ビギナーズ有機構造解析|author=川端潤|year=2005|page=88|publisher=化学同人|isbn=4759809805}}</ref>。
 
== 安全性 ==