「ビートルズ」の版間の差分

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==== 曲毎に使用された楽器 ====
曲によっては基本編成以外の楽器も使用されており、メンバー自身が担当した作品と、外部から参加した演奏者がセッションした作品がある。メンバー自身が担当した最も初期の例では、デビューシングルの「[[ラヴ・ミー・ドゥ]]」から3曲連続でジョン<ref>ザ・ビートルズ・アンソロジー 日本語版 p.81</ref><ref group="注釈">ビデオ版のザ・ビートルズ・アンソロジーにはジョンがハーモニカを吹いている「ラヴ・ミー・ドゥ」の演奏の記録映像が収録されている。</ref>が[[ハーモニカ]]を演奏している。[[キーボード (楽器)|キーボード]]は、ポールが「[[マーサ・マイ・ディア]]」、「[[ヘイ・ジュード]]」、「[[レット・イット・ビー]]」、ジョン作の「[[セクシー・セディー]]」などでピアノを担当しており<ref group="注釈">ポールはジョンと出会った頃からピアノを演奏する事が出来た。詳細は「[[#デビューまでの来歴]]」を参照。</ref>、また映像版の「[[ザ・ビートルズ・アンソロジー]]」では「[[ストロベリー・フィールズ・フォーエバー]]」でのイントロの[[メロトロン]]をポール自ら演奏しながら解説を行っている。ジョンは「[[アイ・アム・ザ・ウォルラス]]」、ジョージ作の「[[ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス]]」などでオルガンやローズ・ピアノなど電子鍵盤楽器を担当しており、また1965年8月15日に開催された[[シェイ・スタジアム]]・コンサートでは「[[アイム・ダウン]]」で[[ヴォックス (楽器メーカー)|VOX]]のオルガンを演奏している。「[[ノルウェーの森]]」から導入された[[シタール]]はジョージが1965年頃に友人の勧めで聴いた<!--<ref name="videocom"/>-->[[ラヴィ・シャンカル]]のレコードで興味を持ち、ロンドンの店で購入して使用した。1966年秋にはジョージみずからインドに出向いてラヴィ・シャンカルから直接レクチャーを受けている<ref>ザ・ビートルズ・アンソロジー 日本語版 p.233</ref><ref group="注釈">シタールを通じて知ったインド哲学への興味がジョージから他のメンバーにも伝わり、[[マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー]]への傾倒につながる。</ref>。また、「[[ゲッティング・ベター]]」や「[[アクロス・ザ・ユニバース|アクロス・ザ・ユニヴァース]]」での[[タンブーラ]]、「[[ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー]]」での[[ツィター|ソードマンデル]]などもジョージが担当している。「[[ヘルター・スケルター]]」ではジョンが[[サクソフォーン|サックス]]を演奏している。[[モーグ・シンセサイザー]]はアルバム『[[アビイ・ロード]]』においてジョージが導入した<ref>ザ・ビートルズ・アンソロジー 日本語版 p.340</ref>。1969年当時は特注品のモジュラー・システムしか存在しなかったが、「[[ヒア・カムズ・ザ・サン]]」や「[[ビコーズ]]」でジョージが演奏。ポールも「[[マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー]]」で、ジョンが「[[アイ・ウォント・ユー]]」で、それぞれ演奏している。
 
外部から参加したミュージシャンの例では、セッション・ドラマーのアンディ・ホワイト([[:en:Andy White (drummer)|en]])が、デビュー曲となった「[[ラヴ・ミー・ドゥ]]」のレコーディングに参加している。ただし、これはメンバーの意向ではなくプロデューサーの[[ジョージ・マーティン]]の判断によるもの<ref>ザ・ビートルズ・アンソロジー 日本語版 p.76</ref>。メンバーの意向による参加ミュージシャンの例では、クラシック音楽の分野から「[[イエスタデイ]]」、「[[エリナー・リグビー]]」で弦楽四重奏団が、「[[ペニー・レイン]]」では[[ピッコロ・トランペット]]奏者が招かれている。同じロックやポップスの分野では「[[ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス]]」で[[リードギター]]を弾いた[[エリック・クラプトン]]や、「[[レボリューション (ビートルズの曲)|レボリューション]]」で[[エレクトリックピアノ]]を弾いた[[ニッキー・ホプキンス]]が挙げられる。プロデューサーの[[ジョージ・マーティン]]は「[[イン・マイ・ライフ]]」の間奏のクラシカルな[[ピアノ]]を弾いた。また、[[ローリング・ストーンズ]]の[[ブライアン・ジョーンズ]]は「[[ユー・ノウ・マイ・ネーム]]」において[[サクソフォーン|サックス]]で参加している。アルバム『[[レット・イット・ビー]]』のセッションには[[ビリー・プレストン]]が[[エレクトリックピアノ]]や[[ハモンド・オルガン]]などで参加している。ただし、外部から参加したミュージシャンはプレストンを除いてレコードのクレジットには記載されていない。