「法務大臣」の版間の差分

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司法を司る閣僚は、[[英米法]]や[[大陸法]]の諸国では政府の[[法解釈]]助言者という位置づけであり、[[法曹]]資格者が就任することが多いのに対し、日本では政府への[[法解釈]]助言は[[内閣法制局長官]]が担当する。そのため、日本の法務大臣に法曹資格者が選ばれるケースは少なく、大臣就任まで司法行政の経験が皆無な人物が多い。さらに出身大学も[[法学部]]でない者も多い。
 
いわゆる[[指揮権 (法務大臣)|指揮権]]との関係で政治家への[[捜査]]に影響力を及ぼしうる立場であるため、[[田中角栄]]が[[ロッキード事件]]の収賄罪で[[起訴]]された刑事[[被告人]]ながら闇将軍に君臨していた頃は、田中派に近い政治家が就任することが多かった。またロッキード事件の捜査段階では当時の法務大臣が田中派と関係が深くない[[稲葉修]]であったことが、積極的な捜査につながったとの見方もあった
 
[[大日本帝国憲法]]下([[司法省]])における前身は司法大臣であり、裁判所の人事権まで掌握していたが、[[日本の降伏|敗戦]]後に[[連合国軍最高司令官総司令部]](GHQ)の指令によって、司法省は段階的に解体・廃止され、代わりに法務庁(後に法務府)が設置され、長は[[アメリカ合衆国司法長官]]をモデルとする法務総裁([[法務庁]]、法務府の長)となった。主権回復後、法務府から[[内閣法制局]]を分離して法務省が設置されたが、法務省の長である法務大臣の位置づけは、両者の折衷である。