「全身麻酔」の版間の差分

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: 脱分極性筋弛緩薬である。
;[[ロクロニウム]](エスラックス)
: 非脱分極性筋弛緩薬である。作用はベクロニウムに類似するが、作用発現までの時間が短い(1~2(1〜2分)。スガマデックス(ブリディオン)で拮抗されるが、ネオスチグミンでも拮抗される。
 
=== 循環器官用薬 ===
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== バランス麻酔 ==
全身麻酔の3要素として、鎮痛・鎮静・筋弛緩(有害反射の抑制を含めると4要素)があげられる。かつて用いられていたエーテルのような麻酔薬では、単一薬物で3要素を満たしているように考えられてきた。このため、麻酔深度という一言で麻酔レベルが表現されてきた。
 
しかし、現在の全身麻酔薬は導入・覚醒が速い一方、麻酔の要素のいずれかを持たないか、持っていても弱いことが多い。したがって、単一で全身麻酔の3要素を満たすことは現実的ではない。さらに、深いレベルの鎮静によって手術侵襲に対する循環系の亢進が抑制されていても、サイトカインやカテコラミンなどで表される神経内分泌反応は抑制できないことが判明している。そこで、現在は3要素のそれぞれが至適レベルになるよう鎮静・鎮痛・筋弛緩薬を投与するバランス麻酔が主流になっている。なお、硬膜外麻酔などの神経ブロックを併用することによって強力な鎮痛や筋弛緩を得ることも可能であることから、薬物だけではなく局所麻酔法を併用することもバランス麻酔に含まれている。なお、麻酔薬を併用する場合には薬物相互作用を考慮する必要がある。揮発性麻酔薬に亜酸化窒素を併用する場合には[[最小肺胞内濃度|MAC]]は相加的であるが、異なる受容体に作用する薬物の併用時、例えばプロポフォールとオピオイドなどにおいては相乗的に働く。
 
== 全静脈麻酔 ==