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=== 近代農薬の登場 ===
[[1800年代]]に入ると、[[コーカサス地方]]で[[除虫菊]]の粉末が殺虫剤として使用されたほか、デリス([[:en:Derris|en]])根の殺虫効果が知られるようになった<ref name="jcpa11" />。
 
[[1824年]]には、[[モモ]][[うどんこ病]]に対して、[[硫黄]][[石灰]]の混合物が有効であることが発見された<ref name="jcpa11" />。その後、[[1851年]]にフランスの[[グリソン]]が[[石灰硫黄合剤]]を考案した。
 
18世紀後半には木材の防腐剤として用いられていた[[硫酸銅]]種子の殺菌にも用いられるようになったが、[[1873年]]に[[ボルドー大学]]のミヤルデ教授が[[ブドウ]]の[[べと病]]に硫酸銅と石灰の混合物が有効であることを発見<ref name="jcpa11" />。[[1882年]]以降[[ボルドー液]]として農薬に利用されることとなった<ref name="jcpa11" />。
 
[[1924年]]に[[ヘルマン・シュタウディンガー]]らによって除虫菊の主成分が[[ピレトリン]]という[[化学物質]]であることが解明された。[[1932年]]には日本の[[武居三吉]]らによって、デリス根の有効成分が[[ロテノン]]という化学物質であることも判明した。
 
=== 化学合成農薬の登場 ===