「スズメバチ」の版間の差分

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オオスズメバチやキイロスズメバチは巣への接近者を突然攻撃してくる場合があるので、近寄るのは大変危険である。特にオオスズメバチは多くのスズメバチ類が基本的に自らの巣のみを防衛するのに対し、夏季には、[[クヌギ]]などの樹液の浸出部を、樹液を成虫の餌とするため同じ巣のメンバーで占拠した場合、自らの巣と同様に浸出部を防衛行動の対象とする。また秋季には、集団攻撃によって[[ミツバチ]]や他種のスズメバチの巣を襲撃し、反撃するその成虫を根絶やしにした後、それらの巣から幼虫やさなぎを自分たちの幼虫の餌として搬出するという行動をとるが、行動中はそれらの巣もまた自らの巣と同様に防衛行動の対象とするので、危険である。
 
さらにオオスズメバチが他種のスズメバチの巣を襲う秋季(特に9月以降<ref name="fukuoka"/>)も、多くのスズメバチ類がオオスズメバチへの警戒態勢を強めて巣の防衛行動をより一層強く活性化させていることから、注意を要する。
 
[[香水]]や黒い服もスズメバチを興奮させる恐れがあるので、[[夏]]・[[秋]]に[[山]]や[[森]]に行く場合は香水や黒い服を控えるべきである。というのも、香水には、しばしばスズメバチ類の警報フェロモンと同じ物質が含まれているからである。特に多くの果物にも含まれている2-ペンタノールは、オオスズメバチの場合最も活性が強いとされている。また、黒い服は、スズメバチ類がしばしば幼虫やさなぎの捕食者として攻撃標的とするからである。ヒトを含む大型哺乳類の弱点が黒色部分([[目|眼]]や耳孔など)であることから、黒色あるいは暗色部分を識別することによって攻撃行動を活発化させる行動特性を刺激すると考えられている{{要出典|date=2010年3月}}。実際、スマトラのヤミスズメバチは人の目を狙って刺しにくることが多く、刺された場合には失明することも多い<ref name=matsu/>{{rp|18}}また、防護服などは概ね白いが、だからといって白い服なら安全というわけではない。例えば夜になると白い服でも積極的に攻撃されることがあり、これは色のコントラストを識別してのものと考えられる<ref>[http://www.ntv.co.jp/megaten/library/date/06/10/1015.html 学んで安心 スズメバチ]</ref>。また、興奮したスズメバチは、昼間に白い色でも攻撃する(黒い色のものをより攻撃する)<ref name=naka/>{{rp|102}}。
 
また、[[バーベキュー]]等[[アウトドア]]での飲食する場合に散見されるのは、飲み残しや飲んでいる最中に一時手を離して放置された[[清涼飲料水]]や[[アルコール飲料]]の[[缶]]内にスズメバチが潜り込み、再度飲もうとするときなどに口などを刺される事故である。スズメバチは成虫の活動に必要な糖分を求めて[[ビール]]や缶[[チューハイ]]と呼ばれる一連のアルコール飲料や、各種清涼飲料水に誘引されるので、飲まないときは[[クーラーボックス]]にしまう、飲み終わった缶は水ですすぐ、缶入り飲料を避けるなどスズメバチを寄せ付けないよう注意を払う必要がある。
 
屋内においてスズメバチが1匹飛び回っている場合、むやみに手で振り払ったり直接強く握ったりしない限り、刺されることはまずないといってよい。人間の身体に接近して飛び回るのは興味本位な警戒行動であり、攻撃に移る可能性は非常に低いのだが、身体の大きさや羽音に驚いて手を出すことがハチ被害の主な原因となっている(また、近年都会でヒメスズメバチのオス蜂が単独で探索行動をし、マンションなどの屋内に飛来する事例が増えているが、オスには毒針が無いため当然刺される心配はない)。
 
蝿や蚊などの[[スプレー]]式[[殺虫剤]]で駆除することも可能だが、弱って息絶えるまでに長時間かかる上激しく飛び回るので数秒間、ある程度の距離(1-2m)をとり直接数秒間噴霧した直後は室内を完全に締め切り、弱って動きが全くなくなるまで現場を離れることで被害を大幅に避けることが可能である。もし、襲って来たら、姿勢を低くする。スズメバチは上下の動きが苦手なので刺される可能性が低くなる。
 
また蜂は毒針を上向きにして仰向けで死んでいることが多く、たとえ死体が腹部のみであっても触ると反応して刺してくることがあるため、注意して扱う必要がある。スズメバチは花の香りの成分である[[フェネチルアルコール|2-フェニルエタノール]]およびその誘導体を忌避する<ref>特願2015-221379、特開2017-088548、スズメバチ科ハチ忌避剤、金ら</ref>。
 
==== 巣の駆除 ====