「ビルマ国」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
タグ: 改良版モバイル編集
編集の要約なし
17行目:
|首都 =ラングーン(現[[ヤンゴン]])
|最大の都市 =ラングーン(現[[ヤンゴン]])
|元首等肩書 =[[ビルマ国の大統領国家代表|大統領国家代表]]
|元首等年代始1 =1943年
|元首等年代終1 =1945年
45行目:
[[1941年]](昭和16年)12月26日、[[アウンサン]]率いる[[ビルマ国民軍|ビルマ独立義勇軍(BIA)]]が建軍され、[[日本軍]]と共に[[イギリス統治下のビルマ]]へと進軍([[ビルマ戦役]])、翌[[1943年]]4月には[[イギリス軍]]を駆逐して[[刑務所]]に収監されていた[[バー・モウ]]が解放された。日本軍は新政府の指導者となるようバー・モウを説得し、彼を新しく設けた行政府の長官に就任させた。
 
[[1943年]](昭和18年)[[8月1日]]早朝、[[緬甸方面軍|ビルマ方面軍]]司令官[[河辺正三]]は、バー・モウらを前に軍政施行撤廃を宣言。このあと日本政府・軍の後押しによる独立準備委員会は建国議会の成立と独立を宣言、「ビルマ国」が誕生した。バー・モウは'''国家代表'''(Naingandaw Adipadi)に推戴され、訪日時に授与された[[勲一等旭日大綬章]]を佩用して就任を宣誓。そのあと閣僚15名と枢密院議員17名を任命した。また即日、日本政府から承認を受け、同盟条約を締結するとともに、ラジオ放送を通じて[[アメリカ合衆国|米]]英に対し宣戦布告をおこなった。
 
バー・モウはビルマ国内に向けては'''大統領国家代表'''(Naingandaw Adipadi)を名乗っていたが、[[共和制]]を忌避する日本に配慮し、対外的には'''首相'''を名乗った<ref>[http://cgi2.nhk.or.jp/shogenarchives/jpnews/movie.cgi?das_id=D0001300551_00000&seg_number=001 日本ニュース第166号|NHK戦争証言アーカイブス]。ここではバー・モウを「国家代表」「内閣総理大臣」と紹介している。</ref>。1943年11月には[[東京]]で開かれた[[大東亜会議]]にバー・モウが参加しているが、[[大東亜共同宣言]]には'''ビルマ国内閣総理大臣'''として署名している。
 
しかし、[[1944年]]末までに[[インパール作戦]]で失敗を繰り返すなど日本の敗色が濃くなった為、4月25日、[[南方軍 (日本軍)|南方軍]][[緬甸方面軍|ビルマ方面軍]]参謀副長[[磯村武亮]]参謀副長の示唆を受けた参謀部情報班所属の[[浅井得一]]がバー・モウ暗殺未遂事件を起こす。[[1945年]]3月27日、アウンサンは日本及びその指導下にあるビルマ国政府に対して[[クーデター]]を起こし、イギリス側に寝返った。
 
1945年、[[連合国 (第二次世界大戦)|連合国]]軍のビルマ奪回を目指す攻勢を受け、日本軍は同年5月にラングーン(現[[ヤンゴン]])から撤退した。それにより、ビルマ国政府は日本に[[亡命]]し、元首のバー・モウも8月には[[タイ王国]]経由で日本へ亡命した。そして、同年8月に日本が連合国に[[降伏]]したことでビルマ国は事実上解体、[[戦犯]][[容疑者]]とされたバー・モウは同年12月に自らイギリス軍へ出頭した。
 
現在、ミャンマー政府は、ミャンマー独立を[[ビルマ連邦]]が成立した[[1948年]]としており、ビルマ国との連続性を認めていない。また[[ミャンマー軍|ミャンマー国軍]]は1945年3月27日の対日一斉蜂起を成立日とし国軍記念日としている(しばしば勘違いされているがビルマ独立義勇軍の成立は12月26日であり、3月27日のミャンマー国軍記念日とは関係がない)。一方でミャンマー政府は1981年4月、独立に貢献した[[南機関]]の[[鈴木敬司]]ら旧日本軍人7人に、国家最高の栄誉「アウンサン・タゴン(=アウン・サンの旗)勲章」を授与している<ref>[[藤井厳喜]]「教科書が教えない歴史 ミャンマー、インドネシア独立に尽力した日本人に勲章]」[[夕刊フジ]] 2014年2月26日</ref>。
 
== 政策 ==
[[インドネシア]]等と異なり、形式上は独立国であったため、日本語学校の設立など普及活動はなされたものの、日本語や日本文化は必修科目ではなかった。[[満州国]]では日本語が学校教育における[[教授言語]]とされたのに対し、ビルマ国では選択科目の一つにされたに過ぎず、公用語ともされなかった。英語の非公用語化は順次すすめられ、英語の法令や公文書をビルマ語に置き換える作業が行われた。
 
=== ビルマ国政府 ===
最初のビルマ国[[内閣]]は、以下のとおりである。
* [[バー・モウ]], 首相兼大統領国家代表
* Thakin Mya, 副首相
* [[:en:Ba Win|Ba Win]], 内務相