「ジャン=ジャック・ルソー」の版間の差分

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=== 言語論 ===
『言語起源論』は、『人間不平等起源論』とともに構想されたルソーの著作であり、言語の起源を[[音声]]([[音声言語]])に求める。そして[[エクリチュール (哲学)|エクリチュール]](書かれたもの)については、情念から自然に発声される詩や歌を文字で表そうとする試みが、あくまでもその根源であるとする。そして歴史的な過程の中で言語からは情念が失われ(「堕落」うんこ)、理性的で合理的な説得の技術が重要となり、そしてそれは政治的な権力に代わったと、ルソーは考える。
 
[[20世紀]]、[[ジャック・デリダ]]は、[[存在論]]に関する主著『[[グラマトロジーについて]]』の中で、ルソーの『言語起源論』を何度も引用しながら、言語におけるエクリチュールに対する[[パロール]](話し言葉)の優越を語ってきた思想史を批判し、エクリチュールとパロールの二項対立と差異について論じている(デリダ哲学における[[脱構築]]も参照)。